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作家になれないなら文句は言えない!?水嶋ヒロの『KAGEROU』に見るセルフブランディング術

谷 洋二郎  2012年4月25日

水嶋ヒロ イメージ

そもそも「ポプラ小説大賞」は、あくまでも、一企業のコンテスト。生粋の「文学賞」ではない。

KAGEROU イメージ

文筆家の「賞」というと、どれも芸術性の高い「文学」が選ばれると、勝手に思っていないだろうか。
ポプラ小説大賞は、名目は「文学賞」であるが、募集を懸けているのは「エンターテインメント小説」。

つまり、エンターテインメント性の高い小説が、大賞に選ばれるという訳だ。

では、エンターテインメント性の高い小説とは、どういったものだろうか?
もしくは、小説というモノが持つ、コンテンツ力、パッケージ性を、記号的に分析した場合、どの部分にエンターテイメント性を加味することが出来るのか?

上記の疑問を突き詰めていくと、水嶋ヒロの正当性が見えてくる。
さらには、セルフブランディングの本質も理解できるだろう。
もしかしたら、「俺の作品の方が、絶対に面白い!」と落選してしまった食えない作家の卵たち、文句すら言えなくなるかもしれない。

では、さっそく本題に入っていくとしよう!

「大賞」は、2000万円。賞金1億目だからこそ、欲しいのは「総合的」なエンタメ性。

削除ボーイズ0326 表紙

上記の画像は、第1回目のポプラ小説大賞を受賞した方波見大志の『削除ボーイズ0326』である。
結果としては、当作のアマゾンレビューを閲覧すれば分かる。

ポプラ社は、第2回、3回、4回と、同じことを繰り返してきた。

失敗の原因は、至って単純。

それは、「2000万円の文学賞」というエンターテイメント性に、過去の受賞作のコンテンツがついていけなかったのだ。
もしかしたら、他の文学賞だったら、出版物として、もっと良い評価を受けていたかもしれない。

ポプラ社が用意したエンターテインメント性に、作家が答えるためには、余程のセンセーショナルストーリー展開、前例のない斬新な文章表現、衝撃的なコンテクストを造り上げなければならない。さらに、それでいて、一般大衆に波及できる「ポップさ」も必要だ。

そして、マーケットを動かしてこそ、「2000万円の文学賞」の意味がやっと出てくる。
(まぁ、「利益」を計上するという会社の想いもあるだろうが…)

J-POPで言うなら、宇多田ヒカルの『First Love』ぐらい、マーケットを動かしたい想いがあったはずだ。

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コンテンツ。要は、小説の内容の力だけでは、そんなエンターテイメント性は、創れない。

ポプラ社サイト

パッケージにエンターテイメント性を持たせ、マーケットにムーブメントを持たせるために必要な要素…

それが、「水嶋ヒロ」と「他の応募者」との違いだ。
まさしく、圧倒的な人として「ブランド力」だ。

「内容がどうか?」。これは、本というパッケージのエンターテイメント性を構成する大切な部分である。
「誰が出すか?」。こちらも、同じく本というパッケージを色付ける大切な構成要素なのだ。

で、ポプラ社小説大賞は、ポプラ社が主催するエンターテインメント小説を対象とした公募の新人文学賞。

審査基準に「水嶋ヒロだから」というのは、ぜんぜんアリな話なのだ。

本当に作家になりたいのなら、人してのブランドを作り上げた方が、「早くて、確率が高い!」

絢香イメージ

今回の記事を書いたのは、最近、絢香の『The beginning』を聴いて、久しぶりにJ-POPもいいなーと思ったから。
せっかく頑張っている絢香なんで、ここらへんで、ダンナさんの水嶋ヒロを擁護してみようなんて(笑)

自分自身の場合は、出版者を自分で作って、本を出した。
それは、出版社からのオファーがあり、契約を結ぼうとした時、拘束されることがあまりにも多かったからだ。

内容なんて、ほとんど根本から支えられそうだったし、表紙のデザイン、中身のレイアウトetc..
超有名人でもない限り、出版社から自由なモノを創るのは難しいと感じたのだ。

ポプラ小説大賞にも、「出版社の思惑」がある。これは、ポプラ小説大賞だけに留まらず、企業をバックに抱える全コンテストに言えることだろう。

だからこそ、「賞」だけを狙い続けるのは、今の時代リスクだ。「人」として、ブランドを創った方が、作家にはすぐ慣れる。
そこそこのタレントだって、出せるのだから、死ぬ気で本が出したいなら、まず芸能人になるのは、「アリ」な考えだ。

そういった意味で、自分のタレント性を活して、賞の特性を上手く理解した上で、「ポプラ小説大賞」に応募した水嶋ヒロの動きには、あっぱれだ。

音楽業界にも、歌も演奏も、ぐずぐずだけど、「人の魅力」で売れるモノはたくさんあるし、世界観やテクニックよりも、エンタメ性を求めるジャンルだって沢山ある。

もし、内容だけで「本」を判断している人が居たら、もっと広い部分の要素を拾って、物事を見る必要がある。
それが、水嶋ヒロには出来ている。だからこそ、「賞」を取っている。この事実は揺るがないのだ。

あ、本題には関係ないが、作家になりたいのなら、「人」として「ブランド」を上げ続けるというのもあるが、
「メディア」を作って、「コンテンツ」を配信続けるという手もある。
自分の『爆笑ピクト』、実際に、アメブロで「面白画像」というコンテンツを配信続けることによって、複数の出版社から、契約のオファーを獲得出来た。

これだけ、個人で発信できるメディアがある。ぜひ、宝くじに近い文学賞を死ぬ気で狙うからこそ、リスクの分散もして欲しい。
同時進行で、「人」としての「ブランド」、「メディア」としての「コンテンツ」を高めていけば、破壊力は別として、誰にだって、水嶋ヒロとな同様な動きの取り方は出来る。

絢香と水嶋ヒロのオフィシャルサイトが仲良く同じデザイン。ぜひ、注目してみてね。

水嶋ヒロ 絢香 公式サイトのキャラ

絢香オフィシャルサイト「Room Ayaka」http://room-ayaka.jp/
水嶋ヒロ オフィシャルサイト http://hiros-field.jp/

自分は、インディぺデント感溢れる動きをする人が大好きだ。水嶋ヒロもその一人。
ぜひ、正当な路線が絶たれた今、独自の動きで、全盛期のように、アウトプットをして欲しいと思う。

単純に「作品」の内容だけを辿るのもいいが、業界の奥、マーケットの動きと組み合わせって「作品」は創出される。
それは、「商品」だというかもしれない。
けど、実際に「商品」と思われるレベルにしか、「作品性」を引き上げられないことも多い。
いわゆる「ウレセン」だ。

本当に作りたいもので、ご飯を食べたいのなら、「人」としての「ブランド」、「メディア」としての「コンテンツ」を高めて、セルフでやることをオススメする。

(END) Thanks for reading!

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