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「芸能人が教える学校」のアンガ田中・クリス松村・益若つばさ・千原ジュニアの授業が感動的で超秀逸!

谷 洋二郎  2013年2月8日

芸能人が教える学校

何という素晴らしい番組だろうか!

素晴らしい授業でした!

2013年2月2日に放送された『芸能人の教える学校』という番組が、とても素晴らし過ぎた。
番組は、地方の中学生徒に対して、芸能人が芸能人ならではの授業を行うというモノである。

結論から言うと、今回放送されたキャストが生徒へ行なった授業内容の1つ1つの質が高かった。
しかも、出演者のアンガールズ、クリス松村、益若つばさ、千原ジュニアを総合的に見ても、多様性があり、バランスが取れ、生徒に対して、様々な価値観や生きる希望を与えられる内容になっていた。

まるでちゃんと組まれたカリキュラムのようで、そこには放送作家の仕掛けが入ってにしろ、各出演者が行なった授業は、生徒に明るく語りかけながらも、自分自身が生きてきたことを語りにし、重みがあり、生徒にもしっかり伝わっていた。

そして、ちゃんと「バラエティ感」を残しつつ、番組としてはどんなテンションでも楽しめるライトな雰囲気であることも素晴らしい。

ぜひ、検索をして動画を閲覧して欲しいのだが、テレビ的価値と教育的価値を偶発的に兼ね備えてしまった本作の魅力を、私自身もここに記していこうと思う。

アンガールズ:「人生に役立つ、マイナスをプラスに変える発想力」

マイナス要素を武器にする!

まず、アンガールズ田中が、生徒に自分たちの印象を聞く。
生徒が発表したアンガールズに対する印象を山根が黒板に板書する。

印象を聞きながら、田中と生徒の会話が弾む。もう、この時点で生徒は田中に対して親近感が相当湧いている。
板書した内容は…

山根もしれっと、ブチ込む(笑)

すべてネガティブな内容だった。

そして、この導入のトークは、実は授業内容に直結していたのだ。

さっそく山根が黒板に授業テーマを板書する。

人生に役立つ、マイナスをプラスに変える発想力

授業は、「自己紹介」のコミュニケーション術から始まった。
テーマの「マイナスをプラスに変える発想力」が、「自己紹介」にどう繋がるのかというと、自分のことを説明する時に、ネガティブな情報・欠点・短所を敢えて入れ、明るく振舞うということだった。

実際に生徒にやらせてみると…

すると、カチコチだった生徒同士の表情が和む。
言っている自分も笑っている。ネガティブな情報、自分の弱点を言っているのに笑顔だ。
それが連鎖して、さらにお互いが笑い、次の話題へスムーズに繋がっている。

実は、これは、田中が生徒へ自分の印象を聞いている「導入部分」で田中自身が実践していたことであり、確かに、自分のマイナスな印象をしっかりと受け止め、笑顔でそれを話題に生徒に対して話を広げていた。

実は、これはかなり合理的な会話術で、恋愛においても、使えるので、私はこの番組で田中に対する評価が、もしかしてコイツこっそりモテてるかもしれないなんて思った。

というのは、

自分のマイナスを笑って話せるということは、自分のマイナス受け入れるということになる。
自分のマイナスを受け入れるということは、自分のマイナスに対する引け目がなくなる。
自分のマイナスに対する引け目がなくなるということは、相手に引け目を感じなくなる。
相手に引けを感じなくなるということは、相手に妬みや嫉みを感じなくなる。
相手に妬みや嫉み感じなくなるということは、自分自身に余裕が作れるということになる。
自分自身に余裕が作れるということは、相手も余裕を感じて接してくれるようになる。

結果、コミュニケーションがウマくイクのだ。

そして、短所をぱっとさらけ出すというのは、本音を行ってくたことに近い部分があり、相手が心を開くきっかけになる。
さらには、弱点というのは、こちらから笑ってさらけ出すことによって、愛着に変わる。

そして、アンガールズは、これらのことを、説明はあまり加えずに、中学生が吸収しやすいように、感覚的に教えている。

マイナスをメモることで、自分にも相手にも貢献できるという思考の素晴らしさ

今日、失敗したなとか、今日上手くいかなかったなってことは…

アンガールズの授業でもう1つ印象に残ったのは、田中が授業の「締め」として、生徒に放った言葉だ。

「「今日 失敗したな」とか「今日 上手くいかなかったな」ってことは、

続けて

オレはこの田中好きだなー

「常にメモっておくといい」
うん。この時の田中の表情好きだな。凄く芯のある発言だし、田中自身も芯を貫いている。

さらに、教えは続き…

誰かを助ける事になるってのが、良い言葉だ!

「メモっておくと、それが、誰かを助ける事になったり、自分を助ける事になる」

ネガティブ要素と向き合い、失敗し続け、それを武器にして、芸能界で成果を出している田中から放たれる言葉の温度が、何よりも生徒に響く。

シチュエーション別でネガティブ要素を活かすグループワークは、大喜利っぽく芸人ならではの授業内容だったが、そういった面白さと真面目さのバランスが絶妙で、「座学」の多い中学生には、凄く良い影響をもたらす内容だった。

クリス松村:「Think Think Think。人生は考え抜くことで救われる」

意外にも、手厳しいクリス

生きた教材とは、まさにこのことだと思わせる授業ぶりだった。
フィットネス・インストラクターだけあって、教えるのは相当ウマイ。

何がウマイかというと、生徒への質問を投げかけ、「ハイ!」と指名して、生徒に発表させる前に、その生徒の容姿や表情を必ず褒めるのだ。
そして、生徒に答えさせ、的外れだった場合でも、クリスはまず喜ぶ。リアクションが大きい。だから、生徒は間違って罪悪感がない。
恥ずかしさもない。そして、そのケアの後に、生徒に「それじゃ~じゃない」「もっと~よ!」と話を盛り上げる。

教師としてクリスが意識しているやっている訳がないのだが、そんな指名と答えさせ方をしているから、生徒がどんどん手を挙げて答えていく。
もちろん、生徒が正解した時のリアクションは、テレビで見ている騒ぎっぷりと同じだ。中学生には丁度良いリアクションだろう。

そんなクリスが授業のテーマに上げたのが…

考えて!考えて!考え抜く!

いじめ、同性への恋、芸能界の反対

相談できない

クリスは、中学校の頃から男性に恋をしていて、誰にも打ち明けられなかったという過去がある。
クリスが子供の頃の時代に、しかも幼い中学生で、ゲイを打ち明けるなんて、出来なかった。

まず、この時点で中学生からしたら、衝撃的な内容だろう。
しかも、国語の教科書の道場人物を俯瞰で辿っている訳でなく、当事者が目の前に居るのだから。

さらに、クリスは中学生から芸能界に入りたかったのだが、父親が厳格だったため一少しも言えなかったらしい。

また、幼い頃から、女っぽいしぐさを馬鹿にされ、いじめを受けていたという。

人に言えないから、考えて、考えて、考え抜くしかなかった

何もかも自分で考えるしかなかった

誰にも相談出来ないという状況。
相談とは、弱音や悩みを吐き出すだけでも、救われる行動だ。

それが一切出来ない。だから、自分で考えるしかない。
自分しかいない。

ずっとやりたいことを、ガマンしてガマンしてガマンして

悩んで、悩んで、悩んで、ずっとやりたいことを、ガマンして、ガマンして、ガマンして、生きる。
クリスは小さい頃から、大人になるまで、一般の人の数倍、数十倍、いや、そんなもんじゃなく、もはや、一瞬、一瞬を考えて生き抜いていたのかもしれない。

この間のモニタリングもウケる!

クリスのシワの深さに突っ込むジュニア

そんな小中学生時代を過ごして、生徒へ放った一言。

考えることで人生が救われた

「でも、考えることで人生が救われた」

この一言は、かなり重みがあった。

「考えて行動しなさい!」って言うのは簡単、指摘するもの簡単である。
ただ、「考えて行動しなさい!」って言うのを、伝えるのは難しい。
「考えて行動しなさい!」って言うのが、伝わるのには難しい。

「本当に乗り越えた人の発言には重みがある」というけれど、それがまさに生徒へ伝わったんじゃないかと思う。
特に純粋で心のキャンパスが真っ白な中学生にとっては、男性が男性を好きになることの異質さが衝撃的に伝わるだろうし、それを周りに言えないことだって分かるはずで、クリスの学生時代の苦悩っぷりと、今現前たる笑顔と明るさのギャップを魅せられて、それが希望として直に伝わったのだ。

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益若つばさ:「自己アピールが人生を切り開く」

自己アピールが人生を切り開く

俺の主観で言うと、授業テーマの「自己アピールが人生を切り開く」っていう言い回しが非常に好きだ。
まず、切り開くという程度に留めていること。「自己アピールで人生が上手くイク」とか「自己アピールで人生が大成功!」なんて無責任な熱さと断言性がそこにはない。

自己アピールが人生を切り開く。まさしく、無駄さのないスマートな言葉で、先ほどのクリスと違って、個人的なトラウマから来る押し付けがましさがない。

ただし、益若つばさ自身、学生時代は、人見知りで、自己アピールすることが苦手だったと、生徒に語る。

自己アピールができなくて、損をした部分が大きかった。

自己アピールが苦手だった益若つばさは、個人的に損していたことばっかりだったという。

しかし、今となっては、モデルという個性という要素を含め、内面及び外見を提示する、まさに「自己アピールが仕事」のような業界のトップに君臨しているではないか。

そして、益若つばさは、生徒に続ける。
私は、人見知りで、話すことが苦手だった分、服で個性を出すようにした。
すると、制服にアレンジで付けたブローチを「どこで買ったの?」と聞かれ、コミュニケーションのきっかけも生まれた。

つまり、益若のファッションの原点は、「話すことでアピール出来ないこと」への「代償行為」だったのだ。

そして、授業は、益若が学生時代に、ファッションで自己アピールしてきた道のりを生徒に実践させる

みんなで2人の魅力を引き出そう

益若は、生徒に事前にアンケートを取り、クラスで最も人見知りな女子生徒二人を選出し、この二人のファッションを変えるという授業を行なった。

要はビフォー・アフターなのだが、ここで益若がウマイと思ったのは…

「あたしが、この二人をオシャレにするのは簡単。でも、いつも二人をよく知るクラスの皆が、二人のイイところを出し合って、似合う服を考えて、それを私がコーディネートする!いい?」

このタイミングも非常に良かった。同じことを、この学校の先生も言っている。

どういうのが似合いそう?

うん、すごくいい。なんでかって、二人を益若つばさが変えるだけなら、ウブな子をオシャレにするビフォーアフター企画と何も変わらないから。
益若は、ちゃんと生徒に「自己アピールが人生を切り開く」という授業に沿っている。

それに、単にコーデをしていない。まずは、クラスの全員に、コーデを行なう女子生徒二人の魅力を積極的に発表させている。
要は、選ばれた二人が得して、バンザーイ的な企画ではなく、全員参加型を目指した授業になっているということだ。

例えば、ある女子の答え…

赤と白を使ったら可愛い

なんで、赤と白が可愛いかというと…

おおお!赤と白のクッション!

この女子生徒、赤と白の水玉のクッションを使っている。
こういう気づきは、言われた生徒としても嬉しいだろうし、何だかクラスが共鳴し合っている感じも良かった。

コーデはバッチリ!しかし、思春期の男性への無茶ぶりがハンパない!

男子どう?

コーデはばっちりだったのだが、益若つばさが斬新だったのは、「ちょっと、男子どう?」って男子生徒に女性へのコーデの感想を言わせたことだ。

すると、男子生徒…
すっげー可愛い

さらに、益若は、「ちょっと真横に行って」と女子生徒に指示し、女子生徒が男子生徒の真横に行くと、「ねぇ、何点?」と、男子生徒に、女性の可愛さが何点かを、女子が真横にいる状態で言わせようとしたのだ。

100点

「100点!」と男子生徒が答えた後の千原ジュニアのモニタリングには納得。

思春期の男の子に、同級生の点数言えって…

これ、ウブな男の子にとっては、地獄ですよ。

で、最後にコーデを受けた女子生徒の感想!まずは、一人目。

続いて二人目。

話せるようになりたい!

二人目の生徒は、実際の放送を見てもらえれば分かるが、益若が最初に話しかけた時は、少しも質問に答えなかった。
それが、このはっきりとした変わりよう。

直接的に変わったのは、この二人だけだったが、その変化の過程をしっかりと見せることで、実際にコーデをしてもらえなかった生徒自体も、一緒に自信が付いたような表情をしている。

益若自体の授業のテーマは「自己アピールが人生を切り開く」ということで、オシャレ自体をゴリ押ししているんじゃない。
実際に、「変われるキッカケ」は何でも良くて、何かをキッカケに、自己アピール出来る自分になり、そこから始めることによって、人生が明るい方向になっていくということだ。

実際に、益若つばさでファッション変わったので、ファッションで自己が変わる心理や術を知っている。
だから、それを授業で教え、実践する。実際に体得したモノを、人生を長く生きる先輩として、後輩に伝授する。
これは、正しい教育なのではないかと思う。

国語を教える。数学を教える。なんかそういったことが教育のような気もするが、教えられるモノだったら何でも良くて、この記事で何度も述べているが、実際に経験したモノを語ってこそ、生徒の心底に響くのだと思う。

千原ジュニア:「なんとかなる」

中学時代は地獄!

最後に千原ジュニア。千原ジュニアは、14歳の時に、引きこもり。
一番戻りたくないのが、中学時代だったと生徒へ語る。

中学時代は地獄。

でも、今は…

朝起きたら半笑い

朝、起きたら、半笑い。

大人になればメチャクチャ楽しい

生徒へ、本心で語る。「大人ってメチャクチャ楽しい!」と。
すると、生徒がはにかむ。本当に楽しいのが伝わってる。

「大人になれば、もっと、美味しいものも食べれる。皆の知らない楽しいこと、気持ちいいことがいっぱいある!」と楽しそうに語る。
生徒の表情は、真剣にかつ希望に溢れ出す。

だから、ダメになりそうになった時、「あっ、大人になればもっともっと楽しいことがあるな、そこまでは絶対にたどり着こう、と思って、普段から過ごしていってください」と続く。

そして、最後に、だから、常に言葉を頭に浮かべて下さい。

なんとかなる

「なんとかなる」

これは中学時代を地獄と語り、今は朝から半笑いで幸せを掴んだジュニアだからこそ、響く言葉だ。
この人は、本当に「なんとかなった」のだ。

以上で、「芸能人が教える学校」は終了だ。

ネガティブに早い時期から向き合い、克服すれば、意外とそれがプロフェッショナルになる

アンガールズのネガティブ・マイナス要素を強みにする授業。
クリス松村のThink!Think!Think!。
益若つばさの自己アピールが人生を切り開く。
千原ジュニアのなんとかなる。

これは、すべて、当人の欠点や弱点、逆境の経験からスタートしている。
しかも、アンガールズのキモカワ芸人スタイルも、クリス松村の考え抜かれたオカマキャラも、益若のファッションスター性も、千原ジュニアの吉本での成功も、すべては、自分を克服する「キッカケ」として始めたことが、プロへの仕事へ繋がっているのだ。

最初から「これになる!」と思いながら、その夢を実現した人は、確かに華やかだし、心打たれるかもしれない。
しかし、それは「凄い!」という感想のみを残すかもしれない。夢の大きさだけ伝えることは、必ずしも教育ではないかもしれない。

師として、後輩へ知や経験則を教えていくのなら、痛みを味わっている大人こそが何よりも財産なのだ。
痛みを味わって乗り越えたからこそ、何も見えずに不安だし、何も見えないから自信あふれる子供には、両方における指導がしっかりと出来るし、聞いている子供自体も、安心だし、頼もしくもあるし、「この大人って生きているんだな」っていう真剣味も伝わるのだろう。

それにしても、千原ジュニアを主軸に、切り込み隊長をアンガールズ、いぶし銀をクリス松村、紅一点を益若つばさ、というキャスティングは、お見事だったと思う。

(END) Thanks for reading!

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