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福岡人なら福岡発オリジナルファッション誌『LIRY』を一度読んでみよう!

谷 洋二郎  2015年1月16日

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背伸びを提案するファッションマガジン『LIRY』

福岡にオリジナルのファッション誌があるのをご存知だろうか?
福岡発といえども、実際のところ、福岡性に乏しい媒体は幾つもある。
東京のマスメディアで活動するタレントを表紙にするなど、簡単に福岡と言う軸を外れる媒体は多い。

一方、生粋の福岡の媒体は、福岡という枠の中で、一辺倒な価値観を提示したものも多い。

この『LIRY』というファッション誌は、情報として求められるものを提示しつつも、不必要なクリエイティブを重要な価値として誌面に散りばめている。

2013年12月に初めて発売された創刊号。
重要なスタートを飾るの最初のコーナーは『仮面の女 MASQUERADE』だ。
マスクをした女性のポートレイト。

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もしも、「ファッション=着る」という意識のみを働かせれば、このページは、女の子たちにとって意味をなさないかもしれない。

ただし、「ファッション=価値を遊ぶ」という意識であれば、このページは、他の福岡の雑誌にはない意味をなしているはずだ。

ファッションというよりはクリエイティブ

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『LIRY』という雑誌の名前は、ユリの花(Lily)と物語(STORY)を組み合わせた造語だ。

大空に向けて茎を伸ばし、エネルギッシュに花を咲かせるユリ。
そうしたユリの逞しい姿は、憧れや理想に対してひたむきな女性のイメージと重なる部分がある。

そんなユリのような女性の物語を応援したい。
LIRYとはいわば「ユリ物語」。

思い描く未来に向かって思いっきり真摯に背伸びする女性が輝けるようなアウトプットを目指す。
だからこそ、『LIRY』は背伸びを提案するファッションマガジンという位置づけとなった。

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上記の「オンナ遊び、しよう。」のように、背伸びの提言が誌面には溢れている。

創刊号からすべてを手にした感想としては、ファッションというよりはクリエイティブだなという感想。

そして、福岡の様々なクリエイターを取り上げていて、全国区の無関係なクリエイターを挟むことなく、福岡に終着している。

・福岡のコピーライター・エディターによる「クリエイターのマイスタイル」
・ファッションデザイナー、ブランドプロデューサーによる仕事論
・Pepping Life監督もりりょうの「昨日使えたクリエイティブ会議室」
・福岡デザインコミュニケーション専門学校の学生によるライトノベルのコーナー
・クリエイターから作品を募る「CREATIVE PROPOSITION」

など、福岡のクリエイティブを雑誌の多くの部分で発信している。

この点は男性が『LIRY』を楽しめる部分であろう。

ファッションが独立的に存在意義を持つこともできるし、ファッションを構成するためには、多くのクリエイティブな要素が必要になる。
また、ファッションそのものが、多くのクリエイティブの重要な構成要素にもなりうる。

そう考えると、今後の『LIRY』というのは、ファッションを提案するのではなく、ファッションで提言する誌面に振り切っても面白いかもしれない。

ファッション誌としての『LIRY』の魅力

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「ファッション=価値を遊ぶ」というクリエイティブな側面としての『LIRY』の魅力は分かった。

それでは、クリエイティブを除外したファッション誌としての『LIRY』の魅力とは?

そもそも、、『LIRY』は背伸びを提案するファッションマガジン。
その提案が「使えるファッション」としてきちんと提案されているのか。

実際にこの点が今の『LIRY』から分かりやすく伝わってこない。
それが『LIRY』のパンチの弱さかもしれない。

ここで私自身が5冊の『LIRY』から良かったと個人的に感じたものを紹介したいと思う。

◆2014年6月20日 第3号 「SCENE」

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「朝陽とアスファルト」「高架の見える川辺」など、爽快なローケーション×夏のファッションがマッチしたコーナーだ。
また、「自然の造形美」「草原のマジックアワー」など、壮大な景色の中、撮ったものも必見。
これが福岡で撮ったものなら、まさしく福岡コンテンツと言える。

画像では伝わらないので、ぜひ、実際に手に取って欲しい。

◆2014年11月20日 第4号 「甘く、カワイク、美しく。」

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スイートでフェミニンな感じをスイーツで比喩させている。
また、第4号では、「甘く、カワイク、美しく。」の姿勢を貫いており、福岡キャリナリー製菓調理専門学校やChocolate Shopとのコラボレーションも行っている。

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そして、ダントツで一番良かったなと言うページがこちら

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2014年3月発売の第2号の「Ensemble」というコーナーだ。
二人の女性がそれぞれ片方のページに位置し、ページをめくるたびに、二人のファッションのテイストが変わっていくというものだ。

ファッションやヘアメイクでページをめくるたびに、二人の女性の雰囲気がガラッと変わっている。
そして、似合っている。
ページをめくるたびに心地の良い感覚を与えてくれる。

決してポートレイトでもなく、クリエイティブを強く押し出したページではなく、ごく普通のファッション誌のページ。
しかし、そこに、加味されたセンスというのが商業的にも、一般的にも心地良さを発揮している。

おそらく東京のファッション誌であれば、7日間コーデだと7変化コーデとか、1ページにスクラップのようにまとめて伝えるページだと思う。

そこを『LIRY』は左右のページに1人ずつ、1コーデだけを載せ、6ページに渡って立体的に見せた。
左右の対称、ページの奥行を使った雑誌でしかできない楽しさというのがあるように思えた。

忘れてはならないのは、モデルの二人が似合っているという事実だ。
「Ensemble」は創刊号にもあったコーナーだが、そちらはモデルとファッションが合っているという印象が薄い。
また、二人のモデルをきっちろとページの左右に分け進行させているわけでなく、右にいたモデルが左にいたりと、左右の対称、ページの奥行を楽しませるまでの表現に至っていない。

第2号の「Ensemble」は、モデル、スタイリスト、カメラマン、ヘアメイクアーティスト、ディレクター全員のチームワークとクリエイティブの結晶と言える。

紙を出すという軌跡と奇跡

自分は個人出版社として本を発行したり、他の出版社から著者として書籍を出版しているが、やはり、紙の媒体を出すということは、すごい労力を要することだと思っている。

クリエイターの作品が1ページ紙に載るということは素晴らしいことだし、地方のモデルがファッション誌というジャンルで役を与えられているということもスゴイことだと感じている。

『LIRY』を発行している有限会社エレガント(エレガント・プロモーション)の活動は本当に素晴らしいと思う。
一方で、発行する媒体に載せてもらえるクリエイターやモデルなどはどのようなモチベーションで取り組んでいるのだろうか。

『LIRY』という一ページに掲載してもらえるという受動的な姿勢ではなく、『LIRY』の中の一ページの要素として、そのページの存在の必然性を追究し、前後のページへトスし、コンテンツ全体へ魅力をトスするぐらいの気負いがあっても良い気がする。

そのような狂気があり、狂喜乱舞するようなパワーがもっとあれば、さらに面白い雑誌になると思う。

特に『LIRY』のクリエイティブ・ディレクターをしている上野圭助氏は、面白い人物だ。
彼は、天神にいる女子の日常的可愛いを絶えず写真に収める「tenjin girls」の活動を行っている。

◆「tenjin girls」
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ディレクションだけでなく、自分がコンテンツを創ることもでき、撮影からスタイリングまで幅広いスキルがある。

自分のようなファッションを敬遠するような人間とのコミュニケーションもしっかり取り合ってくれる。
自分のようなファッションに馴染みのない人間が取っ掛かりやすいコンテンツを提示することもできる。

◆「リンゴアメ / お祭りの 彼女が 降ってきた。」

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◆「ねえ。ママ、アタシもパスタを作ってみた。」

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ということで、『LIRY』について語らせて頂きましたが、TSUTAYAなど書店に普通に置いてあるので、福岡の方はぜひとも、手に取って読んで頂ければと思います。

(END) Thanks for reading!

面白歌ネタ系J-POPになっています!宜しければ、ご視聴よろしくお願いします!

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