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福岡にオリジナルファッションコンテンツを!HAKATA HANKYU × 雑誌「LIRY」のイベントの試みと展望

谷 洋二郎  2015年3月30日

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HAKATA HANKYU × 雑誌「LIRY」によるコラボイベント

3月21日、博多阪急で興味深い試みが行われた。

現在唯一の純福岡産ファッション誌である『LIRY』とのコラボイベントだ。イベントの名前は「スタイリストトークショー&ファッションショー」だ。

先日、Yahoo!ニュースにも取り上げられた福岡オリジナルファッション雑誌『LIRY』。

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その『LIRY』の編集長兼スタイリストである上野圭助さんが、ヘアーメークアップアーティスト宇良あやのさんと一緒に、「博多駅」をテーマに、Riccimie New York、Language、ROPE’の3ブランドを扱い、福岡のモデルをコーディネートし、ファッションショーを行った。

実際に参加して感じたことは、ファッションについて遠くにいる私でも場を楽しめるイベントだったということだ。

なぜなら、ファッションショーに対して、ファッションーショーという「魅せるモノ」を素材にして、トークショーでファッションを「掘り下げていた」からだ。

イベントの軸を作るのは、『LIRY』の編集長兼スタイリストの上野圭助さん

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上野さんの博多駅についての言及からファッションショーはスタート。

「博多駅は、ショッピングや食事だけでなく、ビジネスやレジャーなど多くの目的を持った人が一堂に集まる場所。また、近場の移動から遠出、地下鉄、バスだけでなく、空港までもが一駅で、子供からお年寄りまで多くの方が訪れる場所。必然と様々なファッションが成り立つ場所」

上野圭助さんとトークを交わしたのは、ヘアメークアップアーティストの宇良あやのさん。

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博多阪急は「元気の源はファッション」というコンセプトで、3月18日~24日まで「ファッショニスタフェス」と銘打ち、多くのファッションに関するイベントを行っていた。

福岡の中心の博多駅で、福岡のオリジナルブランドである『LIRY』のスタイリストやヘアメークアップアーティストやモデルがイベントを行う。先ほども述べたが、ファッションショーというのは、魅せるという要素が強い。

それは、憧れの存在が、憧れのスタイルで、脚光を浴びさせられた反射として、さらに強い光を観客に与えるようなショーイベントだ。

しかし、私のようにファッションの根底を理解していない者からすれば、魅せられるだけでは、理解すらできない。

特に、ファッションに熱くない人間からすれば、ファッションは魅せるというよりは使うという要素が強いはずだ。ファッションを「使う」、その使い方が軸にあって、ショーがスタートする。

ショー自体も視覚で楽しる。軸を知っているので、ショーを見ながら、あーだーこーだ言える。
ショーが終わった後に、スタイリストとヘアメークアップアーティストのトークが始まる。

そこでは、ファッションやヘアメイクの重要な点を知ることができる。こうしたイベントが出来上がった背景には、やはり、LIRYの編集長の上野圭助さんのポテンシャルによるところが多いように思う。

編集長という冠がありながらも、紙面のデザインやキャッチコピーや構成をクリエイターとして作っているのも上野さんだ。
『LIRY』の制作作業中は、必死でペンタブを握り、Illustratorを使いこなしている。tenjin girls.の活動では、自ら女性を撮影している。

編集長兼スタイリストという呼び方だけでは、説明が足りない多くの役割をプレイヤーとしてもこなしているのだ。特に上野さんはディレクションにおいて常に高いコミュニケーション能力を発揮しているように思える。

今回のイベントも、裏側を支えがちなスタイリストがトークショーの主たる役として成立できたのはそのことも関係しているはずだ。

福岡のモデルが福岡のステージから福岡のファンを創る

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ファッションショー自体は1ブランドを二人のモデルが担当し、一人ずつランウェイを歩き、最後に二人で登場するという形式だった。

博多阪急の店舗がひしめき合っている通路にランウェイを作っているので非常にこぢんまりとしたものだったが、そうした環境の中でも、ファッションショーを開いたからこそ意味があったし、モデルがモデルとして仕事に徹していたことが非常に微笑ましかった。

自分が福岡のモデルを観るときにいつも考えることはこの一つだ。福岡のモデルが福岡のステージで福岡のファンを創り、福岡でメシをちゃんと食う名実があって、ファンを抱え、それに見合った対価をモデルの仕事で得る。

これが福岡のみだと非常に難しいという話をよく耳にする。東京の雑誌のように、経済効果がある福岡土着のファッションモデルが現れたらすごく楽しい。

そういう意味でも、今回のHAKATA HANKYU × 雑誌「LIRY」によるコラボイベントは、モデルとステージと一般視聴者をつなぐ貴重な機会となった。AKB劇場ではないけど、ファッションショー劇場と呼ばれるぐらい定番化したコンテンツになっていくと、違った展開が見えてくるような気がした。

そう考えると、秋元康さんのような方が、福岡という材料だけでモデルを使ったコンテンツを作ってみるとどうなるのか、それを見てみたい気もする。

福岡だからこそ、ファッションの本質に向き合って、地道に福岡人だけで作り上げていくことが大切

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「LIRY」の動き、または、上野圭助さんの目指すところは、以下の2点に一貫しているように思える。

・福岡の、福岡による、福岡のための
・ファッションの、ファッションによる、ファッションのための

福岡という土地は、世界的にも日本的にも注目され、九州では大都市とされるが、だからといって、東京と同等のコンテンツを作れる予算もない。福岡で大きなファッションイベントが行われる際は、東京からゲストを呼ぶことも多い。

現在、雑誌でいえば、福岡のオリジナルファッション雑誌は『LIRY』だけしかない。
その『LIRY』が雑誌を飛び出し、ファッションコンテンツとして、リアルな現場を歩み出したことは、これからのさらなる発展に期待できるし、それをHAKATA HANKYUのような一般生活に近い場所で行ったことは、ファッションコンテンツがより流動的でフットワークが軽いということを示してくれた。

ファッションの本質を度返しし、とりあえず、大ホール、外人モデル、目立つコーディネート。
これを期待する人も多いかもしれない。

ただ、福岡で本質を作る、そして、それを福岡で確実に伝えるという作業に、上野圭助は地道に取り組んでいる。

だから、モデルは福岡のモデルを使う。
だから、ショーは大ホールではなく店舗のスペースを有効に使う。
だから、コーディネートは一般の人が使えるモノに徹底する。
だから、トークショーを行い、ファッションの本質を伝える。

こうした試みの中、ファションが様々な要素と溶け合い、福岡のローカルに溶け込んでいけば、今まで考えられなかったイベントやコンテンツが沢山増えていくだろう。

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LIRYは夏に向かって走っている

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さて、2月末に『LIRY』は販売されたばかりだが、既に、LIRYは次号に向けて、一足早く夏に向かっているようだ。
次回の『LIRY』のコンセプトは以下のようになっている。

UP TO YOU ! <あなた次第だよ> あなた次第で変われる。

あなたが望めば、あなた次第で道は開かれる。「そんな前向きな言葉を並べられても、今、目の前は変わらないよ。」なんて、思うかもしれません。でも、ワタシ達ファッション馬鹿(←ポジティブ表現)は自分で望んで、今この人生の中に存在しています。ファッションって、思わぬ所で出会ったヒト、モノ、コトがキッカケになっています。そんなキッカケを、ワタシ達は大切してきました。キッカケ次第では、人は自分が想像出来なかった人生にもなるとも思っています。次号の<リリー>は、そんなワタシ達の様々なキッカケをお届けします。
そのキッカケを、どう感じるかは、IT’S UP TO YOU !<あなた次第だよ>

LIRY6号の巻末NEXT ISSUEより抜粋

雑誌の歴史はまだ1年を経過したばかりだが、これからの発展がますます楽しみだ。

おまけ:ファッションショーの様子

では、おまけに、イベントに来れなかった方々へ、実際のコーディネートとコンセプトをどうぞ!

Riccimie New York

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平日の博多駅 デイリー、オフィスファッションレディなオフィススタイルにあう、清潔感の、好印象なヘアメイク

MODEL / (左) 富松美咲 Misaki Tomimatsu (右) 井村美織 Miori Imura

Language

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休日や、アフターの博多駅 少しの外出でも遊びを効かせる遊びのある70sスタイルには、目元にカラフルな色使いで遊びゴゴロをぷらす!洋服の中にある色味をチョイスしてカラー選びをすると、簡単にチャレンジできます!

MODEL / (左) 吉村佳子 Kako Yoshimura (右) 辻村千里 Chisato Tsujimura

ROPE’

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リゾートスタイル。旅行、遠出などのリラックスを遊べるファッション素肌感たっぷりのベースとナチュラルなベージュメイクで、リラックスしながも、上質で大人のリゾートスタイルをイメージ。

MODEL / (左) 中田有美 Yumi Nakata (右) 坂本梨紗 Risa Sakamoto

以上、実際にHAKATA HANKYU × 雑誌「LIRY」のファッショントークショー&ファションショーに参加して感じたことをレポートさせて頂いた。

※写真はLIRY編集部許可のもと掲載。

(END) Thanks for reading!

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