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脆弱性アリ!4980円で紙の本を出版できるサービス「MyISBN」の決定的な弱点

谷 洋二郎  2013年4月10日

価格破壊の極み!悪質な本が流布しまくる!?

安過ぎるモノにはカラクリがある

MyISBNは激安という長所のもと、大きな難点も抱えている

MyISBNとは、紙の書籍をたった数分の作業で発行する事が出来る全自動の出版サービス。
タイトルを決めて、原稿をアップロードするだけで、紙の書籍が発行され、Amazonで販売される仕組み。

データの形式チェック等が通過するまでには最低1ヶ月程度掛かるが、4980円という低コストで書籍を出版することが可能だ。

以上が、MyISBNのウリであり、一般的な取り上げられ方であり、出版に関する知識を持っていないユーザーの捉え方でもある。

勿論、表面的には、便利なサービスなのだが、このMyISBNというサービスは、弱点も非常に多い。

具体的には…

・クオリティの高い本が作れないということ
・ISBNコード=出版社名が「デザインエッグ社」になってしまうこと
・個人出版にも関わらず「著者印税がたったの10%」だということ

などが挙げられる。

言ってみれば、『ISBNが付与された同人誌』を世の中に投じるようなモノだ。

では、「とにかく作りたいから、それでいいじゃん!」という方は、

・ご自分でISBMコードを取得する(書類2枚で簡単に取得可能)
・ご自分でプリントパック等の安い印刷屋で印刷する

ようなことをすれば、著者印税は100%で、アマゾンにも出せてしまうのだ。

ということで、今回は、MyISBNの脆弱性について、詳細を述べていく。
ぜひ、出版を目指している方は、出版の知識も同時に身に付けて、その上でどういった選択をするのかを決めて欲しい。

ちなみに、自分は、個人出版社を作って、紙の書籍をリリースしている。
起点を個人出版社だとしても、本のコンテンツが、森永製菓のお菓子の景品になったり・全国のミニストップのタイアップされたり、別の出版社からのリリースが決まったり、LINEスタンプ・大手雑貨店でのシール販売の話をもらったり(未遂に終わりました…)という現象が起きてくる。

セルフパブリッシングという手法

私がやっているセルフパブリッシングという手法は、同サイト内の自費出版とは違う「セルフパブリッシング」という手法。書類2枚カンタン設立で商業出版する方法をご覧頂ければと思う。

では、本題に入っていくとしよう。

脆弱性01、クオリティの高い本が作れないということ

MyISBNサイト画面

当たり前の話ではあるが、本が出来上がるまでには

・表紙のデザインをする「装丁家」
・本の中を構成する「編集者」
・本の誤字脱字をチェックする「校正者」
・挿絵などを作る「イラストレイター」
・鮮やかな写真を作る「カメラマン」
・本に合わせて写真のテイストを加工する「グラフィックデザイナー」

など、様々な人の技術が凝縮されることになる。

書籍の内容が「文字」だけだとしても、「装丁家」「編集者」「校生者」の仕事を最低、著者自身が行わなければならない。

ちなみに上記の技術を自分は全部取得しているため、普通の出版方式でも、印刷コストだけで、制作が可能になっている。
自分で一人でやるにしても、相当な労力が必要で、確かにファイルを作ってしまえば、そこから先は5分で済むかもしれないが作る前のことも考えて欲しい。

その他、選択としては、自費出版サービスを展開してる出版社のメリットは、プロのスタッフによる導きがあることで、やはり値段が上がってしまうのは仕方ない。

だから、あなたが簡単に作ったデータをアップロードして、5分で出来上がる本というのは、それなりのクオリティだということを理解して欲しい。

実際に、MyISBNで作った本が『頭ん中』で取上げられていたので、見てみるとカバーは「大学で作られる学術誌」や「専門学校の教材」のようなテイストだ。

なので、教育期間で紙を書籍として発行したい場合は、MyISBNは使えるかもしれない。

現に、大学なんかでは、教授からゼミ生まで、各々の研究内容に沿った参考文献というのを常に探し出し、取り寄せるという習慣があるため、アマゾンから取り寄せる仕組みを作れば、本はコアターゲットに向けて、よい販売実績を担うことになるだろう。

本文も、カバー同様の内容で、これぐらいの質で書籍として満足出来るのであれば、MyISBNを選んでも良いだろう。

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脆弱性02、ISBNコード=出版社名が「デザインエッグ社」になってしまうこと

出版社がデザインエッグ社になってしまう

私自身、今回のMyISBNで一番ここがネックだと思っている。

というのは、MyISBNというのは、「私のISBN」という意味であるが、実際は、あなたのISBNではないからだ。

ISBNというのは、国際標準図書番号のことであるが、その番号には、同時に「出版者記号」も含まれている。

本当の個人出版というのは、自らISBNコードを取得するため、あなた自身が法人化していなくても「出版者」(「社」ではなく「者」)を持って、そこから著者として本を出版するという意味を持っている。

しかしながら、上記に挙げたMyISBNでリリースされている出版社名を見てみると、「株式会社デザインエッグ社」から本が出版されたことになっている。

で、株式会社デザインエッグ社を検索で調べてみると…

株式会社デザインエッグ社

MyISBNのサービスをやっている会社だ。

要は、あなたのISBNコードは、株式会社デザインエッグ社の書籍コードを使わせてもらっているのだ。
つまり、あなたは、株式会社デザインエッグ社から本を出版した著者ということになる。

ぜひ、このISBNの知識があまりない方は、一度、ISBNについて理解を深めることをオススメする。
実は、難しそうであるが、この記号はすぐに取得出来るのだ。
そして、この記号とアマゾンのセラーセントラル(販売者)の登録さえ済ませれば、あなたは、amazonから本を出せる。

圧倒的なコストパフォーマンスより、質にこだわっていて、でも、他の出版社からは出したくないという方は、ご自分でISBNコードを取得し、印刷所を見つけ、装丁家・編集者を外注すれば良い。

脆弱性03、個人出版にも関わらず「著者印税がたったの10%」だということ

著者印税10%は、個人出版レベルだと低すぎる

ちなみに自分は100%だ。

もし、どこかの出版社から書籍をリリースした場合は、著者印税が10%なのは、スタンダードなのであるが、個人出版の場合は、10%はかなり安い数字とも言える。

結局は、MyISBNがお金を得られる仕組みに、あなたが組み込まれることになる。

銀行振込額も、1万円以上からということは、1000円の本を100冊売らなければ、あなたには、1万円が振り込まれない。
しかし、あなたが100冊売ったとき、MyISBNには、90%の9万円が入金されることになる。

きっとプロモーションは、あなた自身が頑張るハズなのに、あなたには10%しか入らない。

ここで、普通の出版システムが著者印税10%であることの妥当性が理解出来るはずだ。全国の書店へ卸してくれる、その他の告知作業等をしてくれるということがあっての10%なので、プロモーションがまったくないMyISBNとはパワーバランスがまるで違う。

個人出版の場合は、コストが60万円であったとしても、1500円で売った場合は、印税が100%のため400冊からが利益だ。
それにクオリティの高い本を世に送り出すことによって、得られる社会的評価が変わってくる。
1冊1人から良い評価を何回もらうかということが、あなたの評価にもなる。

もし、本が余ったとしても、ブランド力を持ったあなたの本を、メディアから、同業、ターゲットとなる業界、繋がりたい方へ、献本することで、あなたの社会的活動はより発展的になる。

そもそもお金と労力が掛かるからこそ、選ばれたモノしか出せないのが、メディアというモノ

電子化とインターネットのインフラによって、誰もが「メディア」を持てる時代になっているのは確かだ。
そして、そこでしか生まれないモノもある。

しかし、それと同時に悪質なモノが大量にアウトプットされるという懸念もある。
書籍までその波は押し寄せてきて、そうなると、今度は、選ぶ側が大変になってくる。

出版という言葉には魔力があり、書籍というメディアには魔物が潜んでいる。
それぐらい「紙の本」には力がある。そう、ちゃんとしたモノには…

しかし、それを決めるのは、紛れもなく、その本を手にとった読者である。

専門性もなく、クリエティブ性もなく、努力する意地もなく、ただ本を出したという著者自身が、手に取って自己満足したいだけの本というのは、結局は出した後の無力感に駆られるだけである。

ぜひ、本を出したい方は、いろんな手法を学ぶとともに、自分自身のコンテンツを突き詰めることを同時に行って欲しい。

(END) Thanks for reading!

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