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【LINEスタンプ】森もり子の奇跡の軌跡。クリエイターとして芯の強い真なる動き

谷 洋二郎  2014年10月20日

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LINE Creators Marketに華を添えた森もり子氏

2014年、クリエイターにとって、もっとも大きなトピックの1つになったのが、LINE Creators Makertの開設です。

プロ、アマ問わず、LINEというパワフルなプラットフォームに、自分のスタンプを販売することができるということは、クリエイターにとっては願ってもないチャンスでした。

大手広告代理とのコネクションがないようなクリエイターは、人が群がっている場所へ、自身のモノをリリースする機会なんてほとんどありません。
世の中のほとんどのクリエイターは、自分自身が売れるモノを作れるかどうか試す機会を与えられていないのです。

そんな中、LINEは、2014年において、ユーザの好感度が非常に高いプラットフォームでした。
チャットトークの設計から送り出される情報は、コミュニケーションっぽさを醸し出し、企業からの広告ですら、好意的に受け止められるデザイン設計になっていました。

その中でも、LINEスタンプは、クリエティブな要素のある商品として、ユーザの間でかなりの人気を博していました。
無料のスタンプであれば、1000万ダウンロードを突破するスタンプもありました。
LINEスタンプは、間違いなくコンテンツとして多くのユーザに受け入れられていたのです。

そして、4月17日からLINE Creators Marketがオープン。
2月末にLINEが4月に向けたオープンであることを告知していたため、オープン初日に向けてスタンプを完成させていたクリエイターたちが、続々とスタンプを登録。

5月8日に500個ほどのスタンプが満を持して販売されました。

そこでぶっちぎりの1位になったのが森もり子さんの『もっと私にかまってよ!』です。
返事をくれない彼氏を追い込むというコンセプトで作られた、恋愛かまってちゃん振りが発揮できるスタンプです。

森もり子さんのスタンプのヒットの最大の要因は、ツィッターです。
これはツィッターの告知力があったという単純な理由ではありません。

彼女のツィッターは、恋愛かまってちゃん、彼氏が居て一見リア充っぽいんだけど、腐女子っぽさもあり、オタク的でシュール。
そんなテイストのつぶやきが評判で、フォロワーは3万超。
森もり子さんは、twilogで確認できる範囲では2013年1月にはtwitterを開始させています。

さて、大事なのはここからなのですが、もし、森もり子さんが「可愛い子ただの小ネコ」というスタンプを販売していたら、オープン直後、堂々たる1位になっていなかった訳です。

どういうことかというと…

・twitterで積み上げてきたキャラクター
・twitterで積み上げてきたフォロワー
・twitterで積み上げてきたファン
・twitterで積み上げてきた雰囲気

こうしたものが、LINEスタンプとマッチしたからこそ、フォロワーの心に火が着き、それが一般の方へ飛び火したのです。

森もり子さんは、LINE Creators Makertがオープンしていない時期に、スタンプのラフ画をtwitterにアップしていたことがありました。
そして、それが1000リツィートを超えていたんです。

その状況を確認した時に、オープンに間に合わせたら確実に売れるだろうと確信しました。
そして、森もり子さんは、発売第一号組にしっかり入っていました。
スタンプを作るだけでなく、最初に間に合わせる動きのセンスも素晴らしいと感じました。

結局、スタンプの販売を報告したツィートは、1万7千リツィート。
これは、大成功を経験せず、淡々とつぶやいていた1人の個人への同情と後押しというリツィートも多くあるでしょう。

いずれにせよ、普段から森もり子さんを見ているフォロワーが欲しくなる、応援したくなる、迎え入れたくなる、人に教えたくなる、そんなスタンプであったことは間違いありません。

当時、私は様々なスタンプを研究していましたが、コンセプトも、イラストのテイストも、森もり子さんのスタンプは売れる要素を満たしているとは言えませんでした。

ただし、ツィッターとの親和性、彼女のツィッターが土台にあることで、それが凄く売れるということは納得できます。

森もり子さんが1位だった間、私の『爆笑ピクト』というスタンプも2~5位をずっと彷徨っていました。
もし、自分のような地味なスタンプが、1位を取ったら、LINE Creators Makertは様々なメディアに取り上げられなかったでしょう。

やはり、森もり子さんのツィッターの1万7千リツィートというのが、個人クリエイターが活躍する時代であることを突きつけた印籠になっているような気がします。

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メガヒットスタンプでも出来ないこと

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6月には、「アメリカンポップ関西弁」、「関西弁にゃんこ」などのメガヒットスタンプが生まれます。
森もり子さんの現在のスタンプのダウンロード数が16万ダウンロードということなので、おそらく、上記の2つのスタンプの方が、圧倒的にダウンロードされているはずです。

ただし、「アメリカンポップ関西弁」、「関西弁にゃんこ」にしても、スタンプから発展しようがないという欠点があります。

一方、森もり子さんは『返事をくれない彼氏を追い込んでます。』という4コママンガを販売。
LINEスタンプのイラストをそのままキャラクターに、著者としてKADOKAWA/メディアファクトリーから書籍出版を獲得したのです。

結果としては、ツィッターでメディアを育てていたら、LINEスタンプというホットコンテンツを作る機会がやってきて、そこにフォロワーが好みそうなツィッターらしさのあるスタンプを作ったら、一気に拡散し、その後も、LINEスタンプが売れると同時進行でツィッターでキャラクターをさらに押し出していったということになります。

私自身、自分のスタンプが上位に入って、もっといろんな話が来るのかなと感じましたが、そうでもありませんでした。
自分は、ライティングスキルの高さなどを評価して頂き『確実に売れるLINEスタンプ』というなんとも毒々しいタイトルの本の著者になってしまいました(笑)年内には販売されます。

LINEスタンプで多くの方にクリエイターとしての自分を知って頂けるかなと感じましたが、LINEスタンプの設計上、一度買ったスタンプのクレジットなど見返すことはありませんし、スタンプが売れたら、スタンプの認知度だけが上がっていきました。

狙っていないにせよ、森もり子さんの動きは、クリエイターとして芯の強い真なる動きと言えます。
クリエイターが個人で動くには、人を楽しませ、人を動かすメディアが必要です。
そして、仕事に結びつける動きの良さ、チャンスに飛び込むフットワークの軽さも求められます。

原点には「楽しい」があると思いますが、LINEスタンプは商品ですので、狙っていかないといけません。
四コママンガも、出版社との兼ね合いもあるでしょうし、想い通りのモノは作れないかもしれません。

そこで、思いっきり好きなことができるのが、個人メディアです。
個人メディアでファンがいて、本来のコンテンツを理解してくれている状態であれば、派生されることに怯えずに済みますし、そこは別物と捉えることができます。

今後の森もり子の活動がどのように広がっていくか、大注目ですね。
森もり子さんは、福岡出身なのに、福岡感がないのも、好感が持てます。

(END) Thanks for reading!

面白歌ネタ系J-POPになっています!宜しければ、ご視聴よろしくお願いします!

LINEスタンプ
10万DL
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LINE Award
ノミネート
ヴィレバン
全国グッズ化
森永製菓
ミニストップ
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