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【先発投手編】プロ野球偉人ランキング全盛期成績5年縛りで比較してみた!

谷 洋二郎  2016年4月6日

名ピッチャーの最盛期5年の成績だけを集めて、眺めたらワクワクするんじゃないか!?

2016-001-02

Photo By Kohei314

野球好きなら通算成績の数字を眺めて、あれこれと想いを寄せることはありませんか?
通算成績眺めるのは確かに楽しいですが、実働すべてが詰まった通算成績は、その選手の育成期、衰退期の数字も含まれます。

もっと、インパクトのある数字を眺めたい。
名ピッチャーの記録的な数字の美しさを表現するためには、どうすればいいか?

そこで、考えたのが、「その投手の最も活躍した5年間だけを抽出しまとめる」というもの。
では、つべこべ言わず、結果をご報告していきたいと思います。

名ピッチャーの最盛期5年の成績がコレだ!

投手名 投球回 奪三振数 防御率
井川慶 75勝 43敗 996回 952振 3.49
石井一久 59勝 25敗 773回 767振 3.35
岩隈久志 78勝 27敗 926回 643振 3.00
上原浩治 76勝 26敗 904回 816振 3.17
黒田博樹 66勝 42敗 982回 717振 3.32
工藤公康 70勝 20敗 867回 742振 3.08
桑田真澄 78勝 35敗 1050回 712振 2.30
斎藤雅樹 91勝 32敗 1056回 821振 2.51
下柳剛 56勝 23敗 680回 539振 3.89
杉内俊哉 76勝 26敗 929回 835振 2.79
田中将大 81勝 20敗 936回 905振 2.14
ダルビッシュ有 80勝 29敗 1012回 1082振 2.35
野茂英雄 82勝 39敗 1104回 1231振 3.25
星野伸之 72勝 40敗 923回 667振 3.88
松坂大輔 81勝 27敗 894回 864振 3.08
山本昌 78勝 33敗 898回 643振 3.29
和田剛 73勝 32敗 886回 835振 3.24

※(勝利数-敗戦数)が多い成績をピックアップ
※(勝利数-敗戦数)が同じ場合、勝利数が多いものをピックアップ
※投球回数小数点以下切り捨て
※勝てるピッチャーに重きを置いた独断スコアになります

では、次に、個人別の詳細を追っていきます。
さらに、最後には、上記の選手を上回る「超綺麗な数字」を叩き出した選手を公開します。

井川慶

投球回 奪三振 防御率
2002 14 9 209 206 2.49
2003 20 5 206 179 2.80
2004 14 11 200 228 3.73
2005 13 9 172 145 3.86
2006 14 9 209 194 2.97
通算 75 43 996 952 3.49

井川慶投手の全盛期は2002年~2006年の5年連続。
全盛期が5年で固まったのは、今回ピックアップした名だたる投手でも井川投手だけ。

もし、2007年にヤンキースへ入団していなかたったとしたら、日本で長期的にピークを作っていた可能性もありますね。

石井一久

投球回 奪三振 防御率
1995 13 4 153 159 2.76
1997 10 4 117 120 1.91
1998 14 6 196 241 3.30
2001 12 6 175 173 3.39
2012 10 5 132 74 3.33
通算 59 25 773 767 3.35

石井一久投手の全盛期縛りの成績は他の名投手に比べてボリューム感に劣るかもしれませんが、なんと、1998年に記録した奪三振率「241奪三振/196.1投球回」は、投球回数130回以上で、堂々の歴代1位の記録。

1997年にノーヒットノーラン記録して優勝した年の防御率は圧巻の1.91。
ピッチングスタイルが大きく変わっている2012年にも10勝を記録するなど、ムラもあり、幅もある見ていて楽しいピッチャーでした。

岩隈久志

投球回 奪三振 防御率
2004 15 2 158 132 3.01
2008 21 4 201 148 1.87
2009 13 6 169 159 3.25
2013 14 6 219 120 3.15
2014 15 9 179 84 3.52
通算 78 27 926 643 3.00

岩隈投手の何が凄いって、それは全盛期の5年の中にマリナーズの記録が2年もくい込んでいるということです。メジャーで「催眠術師」と呼ばれるほど、クールで精密で打者を手玉に取るピッチングスタイルが、日米隔たりなく、長期間安定した成績を残すことに繋がっているのかもしれません。

上原浩治

投球回 奪三振 防御率
1999 20 4 192 179 2.09
2001 10 7 138 108 4.03
2002 17 5 204 182 2.60
2003 16 5 207 194 3.17
2004 13 5 163 153 2.60
通算 76 26 904 816 3.17

上原投手の注目すべきは、完投数。1999年が12、2003年が11とまさに試合を託せるエースということが分かります。

巨人戦のアルバイトをしたことがあるのですが、その時に上原が投げていたストレートは、地面に向かって叩き付けているような腕の振りで、ストリートがワンバウンドするように思える投げ方なのですが、低めにバシッと決まっていたのを見て、かなり驚いた記憶があります。

黒田博樹

投球回 奪三振 防御率
2001 12 8 190 146 3.03
2003 13 9 205 137 3.11
2006 13 6 189 144 1.85
2007 12 8 179 123 3.56
2012 16 11 219 167 3.32
通算 66 42 982 717 3.32

黒田投手は貯金を5以上作ったシーズンがNPB時代に1回、メジャー時代に1回といった感じです。全盛期でピックアップした広島でのシーズンはすべてBクラス。2006年は25試合に先発登板して、防御率1.85で13勝となっています。

黒田投手は記録と記憶に加え、計り知れない「格」があり、やはり、この格が大投手たる所以です。男義とは単純に言えない多く考慮があり、最終的にはファンを喜ばせる行動に徹する姿。黒田投手が登板するだけワクワクで、総合的に最高峰の投手であることに間違いありません。

工藤公康

投球回 奪三振 防御率
1987 15 4 223 175 2.41
1991 16 3 175 151 2.82
1993 15 3 170 130 2.06
1995 12 5 163 138 3.64
2000 12 5 136 148 3.11
通算 70 20 867 742 3.08

1987年は西武で優勝、日本シリーズMVP受賞、1999年は11勝を挙げリーグ制覇MVP選出、2000年は巨人で優勝し最優秀投手賞を受賞。まさに優勝請負人ですね。

野球史に残る名捕手城島健司捕手を試合を通して育てるなど、チームに与える影響力が大きいピッチャーである点が、所属した先々のチームで優勝という結果をもたらしているのかもしれません。

桑田真澄

投球回 奪三振 防御率
1987 15 6 207 151 2.17
1989 17 9 249 155 2.60
1990 14 7 186 115 2.51
1991 16 8 227 175 3.16
1998 16 5 181 116 4.08
通算 78 35 1050 712 3.20

平均15勝以上、全て10敗戦以下、平均200イニング越え、全盛期で固めたら綺麗な数字を残していますね。2002年にも12勝6敗防御率2.22と高い成績を残しています。

斎藤雅樹

投球回 奪三振 防御率
1989 20 7 245 182 1.62
1990 20 5 224 146 2.17
1992 17 6 187 148 2.59
1995 18 10 213 187 2.70
1996 16 4 187 158 2.36
通算 91 32 1056 821 2.51

全盛期5年始張りで91勝は今回ピックアップした投手の中で最高の数字です。斎藤雅樹投手は11試合連続完投勝利を記録するなど、とにかく「勝てる投手」だということが分かりますね。1989年は30先発21完投20勝7完封防御率1点代とずば抜けた成績です。

個人的な印象ですが、1997年の開幕戦でヤクルトの小早川選手からから浴びた三連発から、調子が狂ったような印象があります。あの三連発を浴びていなかったら、さらにトンデモない通算記録叩き出していたかもしれません。最多勝で5年を埋めることが出来ました。

下柳剛

投球回 奪三振 防御率
1994 11 5 105 89 4.51
1997 9 4 147 136 3.49
2003 10 5 137 135 3.73
2005 15 3 129 90 2.99
2008 11 6 162 89 2.99
通算 56 23 680 539 3.89

息の長い現役生活を続けた下柳投手。全盛期5年の数字は56勝、貯金を33。1994、1997、2003年、2005年、2008年と時期もバラツキがありますよね。

2003年、2005年はリーグ優勝に大きく貢献していて、キャリアも長く、就職としての野球人生という観点でかなり順風満帆な投手人生を送ったと言えるでしょう。2005年の最多勝はプロ野球史上最年長記録、しかも、規定投球回未満というのも下柳投手らしいですね。

杉内俊哉

投球回 奪三振 防御率
2005 18 4 196 195 2.11
2007 15 6 167 167 2.46
2009 15 5 191 136 2.36
2010 16 7 182 169 3.55
2012 12 4 163 168 2.04
通算 76 26 929 835 2.79

全盛期5年始張りで貯金50を作ることに。
先ほど紹介した斎藤雅樹に次いで、NPBの歴代勝率は第4位。

さら通算2000投球回以上の歴代奪三振率でも1位。
奪三振ショーを繰り広げながら、勝てるピッチャーは、見ていて楽しいですよね。

田中将大

投球回 奪三振 防御率
2009 15 6 189 171 2.33
2011 19 5 226 241 1.27
2012 10 4 173 169 1.87
2013 24 0 212 183 1.27
2014 13 5 136 141 2.77
通算 81 20 936 905 2.14

圧巻の24勝0敗防御率1.27のシーズンがありましたね。
日本に居続けたら、どんだけすごい通算成績になっていたのか、それはそれで残念です。

2014年の記録はヤンキースで残した成績です。
メジャーでの活躍次第で、五年縛りの成績も塗り替わっていくでしょう。

ダルビッシュ有

投球回 奪三振 防御率
2007 15 5 189 207 1.82
2008 16 4 226 200 1.88
2009 15 5 173 182 1.73
2011 18 6 212 232 1.44
2012 16 9 136 191 3.90
通算 80 29 1012 1082 2.35

全盛期縛りで言えば、日本でのシーズンは防御率がすべて1点代。
恐ろしいほど打たれないピッチャーです。

また、三振を取れるのもダルビッシュの魅力で、2012年は191回を投げて221奪三振、2013年は209回を投げて277奪三振、2014年は144回を投げて182奪三振。日本の打者よりもメジャーの打者のから空振りを取っているのも興味深いですね。

野茂英雄

投球回 奪三振 防御率
1990 18 8 235 287 2.91
1991 17 11 242 287 3.05
1992 18 8 216 228 2.66
1995 13 6 191 236 2.54
2002 16 6 220 193 3.39
通算 82 39 1104 1231 3.25

日本に居た頃の野茂投手は「ドクターK」の異名に相応しい奪三振数ですね。全盛期5年始張りの投球回数も200イニングを軽く超えています。

90年は27試合先発で21完投、91年は29試合先発22完投、92年は29試合先発で17完投、最後まで投げぬくからこそ、敗戦数も比較的多くなっていると考えられます。

星野伸之

投球回 奪三振 防御率
1989 15 6 194 160 3.48
1990 14 9 190 163 4.02
1991 16 10 193 138 3.53
1996 13 5 144 85 3.05
1997 14 10 202 121 3.24
通算 72 40 923 667 3.88

星野投手の投げたスローカーブを、中島捕手が素手でキャッチした逸話は伝説となっていますが、そんな「遅球」を駆使しながら、全盛期縛りで貯金を30以上作ることができるのですから、かなりの投球術があると言えます。

防御率が他の投手に比べて高いことを考えると、強気の配球、攻めの配球で相手を翻弄した時にきちんと勝利し、配球がハマらなかった時に火だるまを浴びているのかもしれません。

松坂大輔

投球回 奪三振 防御率
1999 16 5 180 151 2.60
2000 14 7 167 143 3.97
2003 16 7 194 215 2.83
2006 17 5 186 200 2.13
2008 18 3 167 154 2.90
通算 81 27 894 864 3.07

圧巻の貯金54。15勝以上して、10敗以上しないのは、まさにエースですね。
ただし、松坂投手のこの成績でも、1999年、2000年、2003年は、ダイエーが優勝、2006年は、日ハムが優勝で、西武はいずれも2位となっています。

レッドソックスで残した18勝3敗、防御率2.90は、まさに平成期の怪物。
松坂投手はメジャーで1シーズンに15の貯金を作れる投手なのです。

山本昌

投球回 奪三振 防御率
1993 17 5 188 132 2.05
1994 19 8 214 148 3.49
1997 18 7 206 159 2.92
2004 13 6 157 120 3.15
2008 11 7 133 84 3.16
通算 78 33 898 643 3.29

50歳まで現役を続けた山本昌投手。晩年のプレーをじっくり見ていたせいもあり、全盛期の印象を忘れがちですが、全盛期5年だけをピックアップすると、上原、松坂、野茂、ダルビッシュに引けを取らない勝利数と貯金ですね。

1993年にピークの成績を残し、2008年に最後のピークを作るまでの期間が約15年。プロ32年間の現役生活、野球観、野球論が時代と共に変化する中で、これだけ長く続けられたのは野球でなくても本当に凄いことですね。

和田毅

投球回 奪三振 防御率
2003 14 5 189 195 3.38
2005 12 8 181 167 3.27
2006 14 6 163 136 2.98
2010 17 8 169 169 3.14
2011 16 5 184 168 1.51
通算 73 32 886 835 3.24

2010年に17勝、2011年に16勝、もし、日本に居たらと考えると、2012年~2015年でピークを伸ばして、もっと凄い全盛期5年が完成されていたかもしれません。

特に2011年の防御率1.51は、これまでの防御率からすると、劇的に数字が改善。さらに勝てるピッチャーへとなっていく矢先のメジャー挑戦。しかし、今後もまだまだピークを作る可能性大いにありです。

そして、最も美しい数字を叩き出したのは、正統派ではない、あの美しいピッチャーでした!

人物の発表の前に、まずは最盛期5年の美しすぎる数字からご覧頂きたいと思います。

投球回 奪三振 防御率
1971 22 6 270 189 2.37
1972 20 8 231 142 3.08
1976 26 7 259 143 2.39
1978 18 4 219 117 2.66
1979 21 5 237 115 2.73
通算 107 30 1216 706 2.93

なんと、これは山田久志投手の成績になります。

投球回数が2000回以上での通算勝率で言えば、山田久投手は歴代9位で、今回取り上げた斎藤雅樹投手や杉内投手を下回りますが、全盛期をかき集めると、凄いことになってしまいました。

シーズン平均20勝以上、毎シーズン10敗以下、5年で1000イニング越え、防御率3点以下と言うことなしです。

貯金で言えば、77勝。
もっとも美しいとアンダースローと言われた山田久志投手は、全盛期に叩き出した数字も美しいことが分かりました。

最後に「稲尾様」の最盛期5年もご覧あれ

投球回 奪三振 防御率
1956 21 6 262 182 1.06
1957 35 6 373 288 1.37
1958 33 10 373 334 1.42
1960 20 7 243 179 2.59
1961 42 14 404 353 1.69
通算 151 43 1655 1336 1.77

2016年4月現在で、NPBで150勝以上した投手は、47人。
稲尾様の最盛期5年の成績で、ほとんどのプロ野球投手を負かしてしまいます。

2015年の横浜DeNAの先発投手の久保投手(8勝)、三浦投手(6勝)、井納投手(5勝)、三嶋投手(5勝)、山口投手(3勝)、砂田投手(3勝)の合計が30勝ですから、稲尾和久投手が神様、仏様と並ぶのも頷けます。

バキバキに身体能力が高く、頭キレキレの人口知能を備えた野球投手サイボーグが現れたとしても、稲尾さんのような安定した成績を残せないような気がします。

最後に

今回、最盛期5年の成績を集めることで、その選手の凄味をより感じたいという想いでリサーチを行いましたが、5年間(5回分)高い成績を残すことが、かなり難しいことだと改めて感じました。

皆さんも「5年縛りだとこの選手思ったより凄い!」だとか「あの名選手ってこんなもん?」など、個人的な感情も湧いてくると思います。

仲間との野球談議、野球系ネットサーフィン&一人酒の時に、意外と盛り上がるデータになっていると思います。
ぜひ、野球好きな方は、ネタの一つとして、参考にしてみて下さい。

全盛期5年縛りは、先発投手より中継ぎ投手の方が、伝説的な成績になるかもしれないため、また、後ほど記事を公開しようと思います。

(END) Thanks for reading!

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