RECOMMEND *

Youtuber「好きなことで生きていく」の違和感。日本に必要なのは「発信者」より専門家。

谷 洋二郎  2014年10月24日

20141024-01

Youtube公式よりYouTuberを推進するCM「好きなことで生きていく」配信

YouTubeは「好きなことを仕事に変えた YouTube クリエイター達の、今日にいたるまでの努力、苦悩、動画制作の楽しさと、それにかける情熱をご覧ください。」というフレーズで、日本を代表するYoutuberを起用した動画のプロモーションを行った。

動画に起用されたYouTuberは、HIKAKN、マックスむらい、バイリンガールChikaの三人。
彼らが動画で発した言葉を文字に起すと、以下の通りだ。

HIKAKINの場合

20141024-02

ハローYouTube!どうもヒカキンです。僕の原点はビートボックスで、スーパーの店員をしながら毎日夜中に動画を撮り続けていました。
面白いことをすれば、みんなで盛り上がれるし、つまらなければ、叱ってくれる。そんな風にみんなで動画を作っている感じです。
YouTubeのスクリーンの向こう側には、世界中の何億という人がいて、いきなり自分にチャンスがやってきます。そういうことを想像しながら動画を撮ると、すごく楽しいです。

マックスむらいの場合

20141024-03

皆様こんにちは!マックスむらいでございます。いい年こいたおっさんなんですけれども、「俺の必殺技!」とか言いながら、毎日7時間ぐらいカメラの前でゲームやっているんですよね。
私が子供の時は、面白い遊びを教えてくれる大人って沢山いたと思うんですけど、最近はあんまりいない気がして、だったらそれ、私がやろう。
観てくれるみんなの期待にプレイで応える!見たか!これが大人の10コンボや!

バイリンガールChikaの場合

20141024-04

Hey guys!皆さんこんにちは。バイリンガールのChikaです。英語を勉強していた友達にaとtheの使い分けを説明するために、動画をアップしたのがきっかけでした。
、そんな動画作りがもう楽しくて、楽しくて、めっちゃくちゃハマってしまって、気が付いたら、会社も辞めちゃってました。
一人に見えますが、ぜんぜん一人じゃないんです。カメラの向こうには15万人の友達がいるから。

YouTubeは、単にフリーのタレントになれと言っているのだろうか?

YouTubeで動画を撮る。
再生回数が増える。
広告と連動せる。
収益が発生する。
動画を撮り続けて、生計を立てる

これがYouTubeの提唱する「好きなことで生きていく」という提言だ。
発信するコンテンツが好きなことであれば、動画を撮って配信するだけで飯が食えてシアワセだろう、という発想だろう。

ただし、この提言は「YouTube上で活動するフリーのタレントになれ」ってことと同じじゃないだろうか?
確かに、チャンネル登録数が多くなり、影響力が出れば、YouTube FanFestnへ招待されるなど、YouTubeからのバックアップを得ることもできるだろう。

しかし、動画を作って、自分の顔をモロに出し(出さない方法もあるが…)、好きなことだけを配信するって、かなりハイリスクじゃないだろうか?

動画と広告で稼ぐって、動画アフィリエイトと同じではないだろうか?
その動画にタレント性やクリエティブ性があれば、アフィリエイトと揶揄されることはないかもしれない。

突き抜けたタレント性やクリエティブ性を発揮して、広告で稼いでいるイメージを払拭させるくらい動画で世間を魅了させるのであれば、自分をわざわざYouTuberとは名乗らないだろう。

おそらく、他の分野でも露出を実現し、YouTuberはあくまでも、1つの手段として、広告で稼ぐことがメインではなくなるだろう。

現在のYouTuberを上手く例えた動画があった。
これまたYouTuberとして生計を立てているSHIBATARが作った「好きなことで生きていく」のパロディ動画だ。

スポンサードリンク

SHIBATARの場合

20141024-05

どうもーSHIBATARでーす。まず、最初に言っておくと、Youtuberなんて仕事は●●です。夢や目標を持った大人が、その夢を実現できずに、手元に残った中途半端な一芸で、日銭を稼ぐ場所。
リスナーはほとんど子供。みんな、あの手この手で子供をだます動画を作っていて、そのほとんどが商品レビュー。
終いには、企業とタイアップして、良くもない商品を紹介しまくるステマ動画ばかりです。
子供は●●で、CMが好きだから、CM動画にCMが貼っている矛盾に気付いてませんが、はっきり言って、今の日本のYouTubeは●●動画ばかりです。
僕はYouTubeで食えなくなった時のために、プロレス活動を始めましたが、YouTubeがオワコンになる前に、どれだけ知名度を上げられるか、毎日そのことばかり考えてます。
お前ら!YouTubeなんて、明日なくなるかもしれねぇからな!YouTuberになんかなろうと思うんじゃねぇぞ!

YouTubeはなぜ嫌われるのか?

SHIBATARの例えで非常に興味深かったのが「手元に残った中途半端な一芸で、日銭を稼ぐ」という表現だ。

ここでHIKAKINがYouTuberとして成立する理由がはっきりする。
彼は、ボイスパーカッションとして「中途半端な一芸」でなく、ちゃんとした一芸を持っているからだ。
その一芸が根底にあるからこそ、商品紹介をしていても、ギリギリで成立している感じはある。

もし、YouTubeで気になるワードを検索したときに、出てくる動画が一般人の商品紹介ばかりだったらどうだろうか?
それは、Google Chromeで気になるワードを検索したときに、出てくるページが一般人のブログばかりであるという状況と等しいだろうか?

自己発信の常識・価値観はさておき、「手元に残った中途半端な一芸で、日銭を稼ぐ」という点を深く考えていこう。

ある分野でYouTUbe動画配信を中心に生活を始めたら、その時点で、その分野を突き詰める時間が減ることになる。
ある分野で専門家として、伝える側に重きを置くということは、プレイヤーの時間を減らすということだ。

危ういと予想される現象は、何も専門性が養われていないのに、YouTuberとして生計を立てようとする若者が増えるということだ。

日本の伝統、あらゆる分野の職人芸は、世界に通用し、誇れるものの1つだろう。
職人芸とは高い専門性を持ったプレイヤーということだ。

だからこそ、「好きなことで生きていく」には、「手元に残った中途半端な一芸で、日銭を稼ぐ」というYouTuberばかりが増えてはならない。
表舞台として専門家として戦い、裏や側として、YouTubeが後押しする存在になるぐらいが、ベストじゃないだろうか。

つまりは、YouTubeのみで「好きなことで生きていく」というのは、非合理的なビジネスだと言える。
「中途半端な一芸」で顔出ししたら、批判を喰らうだろう。
小中高生に支持を得ているアーティストが、大人から批判を喰らうケースがある。
プロとして一定の水準を保っていても、そういうケースは起きてくる。

それをプロじゃない人間が、プロとして扱えない分野に、動画において何かを晒しに行くのは、非合理的だ。
動画を撮り、YouTubeにアップし、その動画が多くの人に再生されることは、誰にとっても難しくない時代だ。

ただ、中身が何なのか、中身とどう向き合っているのか、専門性の高い人間が、YouTubeで質の高い動画をアップし、彼らがYouTuberとして称えられてこそ、YouTuberは社会的価値を得るだろう。

もしも、日本の民放のテレビ欄がすべてYouTuberの動画だったらどうだろうか?
今のところ、面白くないような気がする。

なぜなら、テレビは訓練を受けた演者と専業としているスタッフによって作りこまれた動画だからだ。
だからこそ、テレビは「ながら」や「ながれ」で観ると、かえって面白くないかもしれない。

YouTuberの動画は「ながら」や「ながれ」で観ても、シンプルで分かり易く、深く入り込まなくても、楽しめるのだ。

YouTuberは自分がコンテンツになる。
コンテンツが自分であれば、自分に中身がある必要がある。
自分に中身があるには、何かの分野で特化している必要がある。

でも、何かの分野で特化していれば、その分野で飯は食える。
それが、好きなことであれば、好きなことで生きていける。
YouTubeは、専門分野で飯を食うための補助で使う。

これが一番、本人の中身が充実していく生き方なのではないかと思う。

これからのYouTuberさんの動きが、まずます楽しみである。

(END) Thanks for reading!

面白歌ネタ系J-POPになっています!宜しければ、ご視聴よろしくお願いします!

LINEスタンプ
10万DL
人気2位
LINE Award
ノミネート
ヴィレバン
全国グッズ化
森永製菓
ミニストップ
コラボ多数
面白ネタ本
絵本詩集
ビジネス書等
多ジャンルの
書籍を出版
株式会社設立
代表取締役に
個人事務所
一人きりで
日々奮闘中
仕事・職業は
Web制作
著者
ライター
クリエイター
出身は宮崎
大学は長崎
熊本を経由し
福岡と東京で
主に活動