
実務未経験の学生デザイナーから実績豊富なフリラーンスデザイナーまで、全てのデザイナーの関心の的になっているのが、
デザイナーの職業に将来性があるのか?
という話題です。実際に、検索ニーズを見ても、
「デザイナー 生き残る」
「デザイナー 将来設計」
「デザイナー 将来像」
「デザイナー なくなる」
という複合ワードに一定のボリュームが見られます。
結論から言えば、デザイナーは動き方次第で、これからさに大きく稼ぐ可能性を秘めています
そこで、今回は、Web、UI/UX、グラフィック、ファッション、インダストリアルなどをのあらゆる業界のデザイナーの将来性を解説。この記事を読むことで、一般的なデザイナ―を出し抜き、自分自身が独立して長期的に稼ぎ続けることができるようになります。
つまり、将来性のあるデザイナーになれるということです。それでは、さっそく本題に入っていきましょう!

谷洋二郎(たにようじろう)
クリエイター。ヒアリング、カウンセリング、コーチング、コンサルティング、ディレクション、インタビューなど、あらゆる形態のコミュニケーションに長け、企業や個人向けにデザイン、ライティング、マーケティングの3つの能力でサービスを提供。自ら制作したLINEスタンプ「爆笑ピクト」は、クリエイターズスタンプ全国2位、10万ダウンロードを突破。Kindleで自ら電子書籍を出版し、フリー素材を組み合わせて作った『目の保養本』はAmazon新着総合1位を獲得。運営サイト「超モテ男術」は月間約30万PV、自身やメンバーが研究した恋愛ノウハウをメディア化、教材や雑誌にも展開。Webデザイン能力を軸に、Webデザイナーの枠に収まらないワークスタイルを確立し続けている。
全体的なデザイナーの将来性
将来性1:単線的で単一的なデザイナーは危うい
ヒト・モノ・コト・カネなどがボーダレスになり、急速かつ劇的に世の中の情勢が変わり続けるようになっています。要は、デザイナーに限らず、すべての職業が長期的な安定を確実には見込めなくなっているのです。
そのため、単線的で単一的のデザイナーの将来性は正直厳しいと言えます。「1つの職場」「1つのスキル」「1つのキャリア」だけで疲弊した毎日を過ごしていると、ビッグインパクトによって、いきなり無力なビジネスパーソンになってしまうのです。
1つの職場で、1つの作業工程だけをひたすら行っていて、その作業による新しい能力の獲得が見込めない、なんていう状況は、かなり恐ろしいと感じます。
将来性2:キャリアをパラレルできるデザイナーの将来性は明るい
常にキャリアやスキルを2つ以上確立していれば、1つのスキルが時代と共に陳腐化しても、生き残ることができます。
2つの柱を持ちながら、新しい1つの柱を育て続け、常に1つの柱が失われても、柱の貯金が2つあるようにする
何をパラレルさせるのかというと、実は意外と何でも良かったりします。私自身は、ライティングやマーケティングのスキルはモロに掛け算になることを感じています。
農業でも、数学でも、リフォームでも、恋愛カウンセリングでも、本当に何でもいいんですよ。なぜかというと、キャリアを1つ掘り下げることを覚えたデザイナーは、デザインの使い所がめちゃくちゃ出てくるからです。
農業や数学やリフォームや恋愛カウンセリングを単一でやっている人は、デザインスキルがないため、デザインを使って自分の分野のコンテンツ性やサービス性を高めることができませんよね。デザインは全く別の分野のキャリアと大きな掛け算になるわけです。
将来性3:デザインコンサルティングへ到達できるデザイナーの将来性は超絶明るい
実はデザイナーのデザイン思考は、ビジネスの上層「経営」と非常に相性が良い事が分かっています。
2014年、アメリカの金融大手キャピタル・ワンがUXデザインコンサルティングファームのAdoptive Pathを買収
2015年、最大手コンサルティングファームであるマッキンゼーは老舗デザインファームLUNARを買収
2016年、アメリカの大手コンサルティングファームDeloitte広告部門がクリエティブエージェンシーHeatを買収
ビジネスの設計とは、デザイナーの行うデザインそのものなのです。情報化社会により、コンテンツマーケティングの重要性が高まり、コンテンツデザインが企業生命に与える影響が大きくなっています。
そう考えると、経営リテラシーがあるデザイナーは、デザインコンサルティングのサービスで有り得ないほどの額を稼いでいくことができるでしょう。
商品やサービスを<企画から販売・広報・運用・分析・改善まで>自分自身で一貫して行う経験は、デザイン以外の業務を痛烈に体感するため、経営リテラシーの向上に繋がるでしょう。
また、自分がプロジェクトメンバーになり、人をマネジメントする経験は、小さな経営の疑似体験になります。
将来性4:デザインを使って自分を引き上げるデザイナーの将来性は確実に明るい
クライアントワークだけでもターゲット属性やサービス内容を多展開していれば、将来性は明るく続けることができますが、そもそも多くのデザイナーが不足しがちな要素があります。
それは、自分のコンテンツをデザインの力を使って輝かせた経験です。自分の人生をデザインの力で底上げした経験が少ないのに、クライアントワークだけに徹するってそもそも説得力に欠けますよね。
私の場合は、自作したLINEスタンプやAmazon電子書籍が大きな印税になったり、自分で作った教材を自分でデザインしたセールスページで売ったり、デザインスキルを自分に直接的に生かしてきました。
セルフブランディング、セルフプロデュース、セルフセールスでデザインを使い倒してこそ、デザイナーとして様々な可能性・将来性を広げることができると感じています。
結果的に、将来性の明るいデザイナーは、デザイナーという意識から、デザインスキルを適宜利用するビジネスパーソンというマインドになる
デザインを使った自己達成や自己実現は先ほど述べたデザインコンサルティングの引き出しにもなります。自分自身が「こうやれば、こうなる」を経験してるからこそ、クライアントに「こうデザインすれば、こう変わる」ということを自信を持って主張できるのです。
将来性5:言語力を備えるデザイナーの将来性は確実に明るい
言語力とは、(1)コミュニケーションスキル、(2)ライティングスキルの二つに分けられます。
デザイナーが一切のコミュニケーションを取らずに、デザインスキルのみを提供して成立する仕事というのは、将来性がかなり脆弱です。
ビジネスコミュニケーションスキルは、デザイナーの可能性と将来性をとても大きく見出してくれるのです。
<コミュニケーションスキル>
・ヒアリング
・ディレクション
・プレゼンテーション
・カウンセリング
・コーチング
・カウンセリング
・コンサルティング
コミュニケーションスキルが上手になれば、ライティングスキルも一緒に高まっていきます。
ライティングスキルは文章術のみではありません。単に何かの分野に詳しくなって、何かの分野に関して書き連ねるのも立派なライティングスキルです。
喋れて書くことができる人は、デザインをめちゃくちゃ上手に生かすことができます。将来性は大きいでしょう。
職業別〇〇デザイナーの将来性
本記事のコアの部分は既に伝えましたが、職業別〇〇デザイナーの将来性をテンポ良く掘り下げていきたいと思います。
ロゴデザイナーの将来性
ロゴはアルゴリズムでデザインしやすいため、単にロゴだけ作れるデザイナーは、将来性は暗いです。実際に人工知能によるロゴデザイン「Logojoy」といったようなサービスは実在します。
CI(コーポレート・アイデンティ)について責任を持つことができ、デザインコンサルティングを含めて、ロゴ制作に携われるデザイナーであれば、将来性は明るいです。
DTPオペレーターの将来性
DTPオペレーターは言ってしまえば、デザインにおける事務職です。システムやツールが進化し、デザインの事務的処理が誰でも行えるようになっていくでしょう。
DTPオペレーターのやる仕事を、一般職の人やインハウスデザイナーが兼務して、DTPオペレーター自体に募集を掛けることが少なくなっていきます。
Webデザイナーの将来性
マーケティングリテラシーもしくはコーディングスキルを高度化させる必要が出てきます。マーケティングリテラシーが高まれば、ディレクターやプロデューサーにキャリアパスできます。
マーケティングとデザインの2つの強みを備えていれば、Webサービスが主軸となる企業では、取締役などの役職に就くことも可能です。
単に良質なWeb媒体をデザインすること自体が気軽になり、今度はセキュリティデザインが重視されていきます。セキュリティをデザインするスキルがWebデザイナーに求められてくるでしょう。
UI/UXデザイナーの将来性
各業界でオンライン化が加速するにつれて、UIやUXの重要性は高まるので、将来性は明ると言えます。
UXを極めることは、顧客に寄り添うことを極めることであり、どんなビジネスの思考にも汎用できます。そのため、UXデザインの本質を突き詰めると、デザイナー以外の仕事でも自然に結果が出ますし、様々なオファーが舞い込むでしょう。
グラフィックデザイナーの将来性
別に暗くはないと感じます。グラフィックデザイナーは、様々なプロダクトデザインに関わることができるからです。
1億総発信時代、1億総クリエイター時代なので、多くの人が様々なプロダクトを作りたいというニーズを持っています。もちろん、一般の方がセルフで作ることも簡単になっていますが、プロに頼みたい人も多いでしょう。
Webサイトよりも、チラシ、Tシャツ、パッケージなどのプロダクトデザインは、B to BだけでなくB to Cにまで幅広く根差していて、個人生活のニーズに直接的な関わりがあります。
本記事の内容を踏まえた行動体質を取ることができれば、グラフィックデザイナーとして活躍し続けることができます。
インダストリアルデザイナーの将来性
工業製品がメーカー別に機能性で差別化することが難しくなっています。そして、顧客ニーズは、モノからコト、コトからヒトへ変遷しています。
商品は「ヒト」と「ヒト」が繋がるかどうかといった、「ヒト消費」を意識したデザインを施すことが大事になっていきます。デザイン空間は、リアルだけでなく、ネットやVRにまで及んでいきます。
コミュニケーションデザインを含めた、工業製品が顧客に与えるあらゆる影響をデザイン思考できるインダストリアルデザイナーは強く求められ続けていきます。
ファッションデザイナーの将来性
個人としての影響力がより必要になってきます。デザインの実力だけでなく、ファンやフォロワーを既に抱えていることが望まれるということです。
本当に良いファッションデザインであれば、クラウドファンディングで先に商品構想を展開すれば、資金を集めることができます。
ファッション業界のトップダウン式のデザイン展開ではく、一般のフォロワーやファンと共に過ごしボトムアップするデザイン展開のほうが将来性は大きいです。
最後に:デザイナーの将来性はずっと明るい
デザイナーは一気に駆け上がるべし
以上、デザイナーの将来背について掘り下げてきました。自分で考え、常に挑戦しているデザイナーの将来性は確実に明るいです。
2つの柱を持ちながら、新しい1つの柱を育て続け、常に1つの柱が失われても、柱の貯金が2つあるようにする
セルフブランディング、セルフプロデュース、セルフセールスでデザインを使い倒してこそ、自分の人生をデザインの力で底上げする
経営リテラシーを高めるプロデュースやマネジメントの経験を増やし、デザインコンサルティングを提供できる潜在能力を蓄える
コミュニケーションスキルやライティングスキルを積み上げ、デザインスキルにフィードバックする
この段階に駆け上がれば、常に平均的なデザイナーのおかげで、自分の存在価値が際立ちます。食いぱっぐれがないゾーンへ到達し、将来性も超絶明るくなります。
なので、デザイナーは一気に努力し、一気に駆け上がったほうが、話はとても早いです。フリーランスになっても、自分の価値が明確であれば、出会いを増やすしていけば、自然に仕事が舞い込みます。難しく考えずに、シンプルに稼ぐことができます。
お品書きが魅力的なデザイナーへ
自分がクライアントや一般の方へ提供できるメニュー表を作ってみて下さい。そのメニュー表を見て、「ここのデザイナー面白そう!!」となれば、メニュー通りのサービスや商品を提供すれば、あなたは面白いデザイナーということです。
メニューの質や量や料金はデザイナーそれぞれでしょう。重要なのは、誰かにとって明確な価値となることです。
価値のあるメニューが常に残り続ける、これこそが、常に将来性が明るい状態です。
デザインってすごく楽しいですよね。空想や妄想をデザインに起こした時、新しく大きな可能性や世界観を感じられます。デザイナーに将来性がないのではく、将来性のあるデザイナーというのは、既存のデザイナーの概念を常に破壊し、新たな可能性を見出しているというだけなのです。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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