Webデザイナーはやめとけ:Webデザイナーを辞めるべき理由
Webデザイナーは頑張ればそこそこは稼げます。ギャラが結構な安めの私の場合ですら、多い月は200万円以上を稼ぐことができます。LP制作に特化して、もし30日間仕事にコミットすれば、600万円はイケるぐらいになっています。
さらに言えば、私は会社員Webデザイナーから、フリーランスを経て、法人化にも至っています。今でもたまにインハウス(常駐)で企業へWebデザインを提供しています。
Webデザインの仕事を通して身に付けたデザインスキルでLINEスタンプを出して印税が一気に500万円稼いだこともあります。デザインの仕事で使うロイヤリティフリー素材のモデルを組合わせて作った電子書籍でAmazon Kindle新着1位を取り、印税1日10万円を獲得した月もあります。
そこで今回は、Webデザイナーとしての荒波を渡り続けた私が、「Webデザイナーはやめとけ論」を徹底して掘り下げて解説していきます。
結論から言えば、Webデザイナーの単一キャリアに留まることはお勧めしません。しかし、Webデザインスキルは他のキャリアと組み合わせることによって、かなりパワフルな錬金術になります。
この記事を読めば、未経験からWebデザイナーになろうと考えている人はより事前に上手なキャリアを設計できるようになるでしょう。現WebデザイナーでWebデザイナーを辞めるべきか悩んでいる人が、己のWebデザインの潜在能力をより開花させていくことに繋がると自負しています。
ぜひ、以下の内容を読み進めて、「Webデザインを使い倒すビジネスパーソン及びクリエイター」としてのWebデザイナーの本質を掴みまくって頂ければと思います。
本記事の目次
やめとけ論1:Webデザイナーだけでは摩耗するからやめとけ
Webデザイナーにとってのホワイト環境など、もはや存在しない
Webデザイナーがしんどいのは否めません。Webデザイナーが所属する会社の多くは「Web制作会社」と呼ばれますよね。この世に「制作会社」と付くものは、Webに限らず、ほとんどがブラック(気味)と捉えて構いません。
企業勤めでWebデザイナーするメリットが微塵も感じられないんです。民放のテレビ局ありますよね。彼らが番組を作る際に委託する先を「テレビ制作会社」と呼んだりしますが、結構しんどいイメージありませんか?
「テレビ 制作会社 ブラック」
で検索すると、「最長で147連勤」「局員との格差がやばい」 2ちゃんねるで明かされたテレビ制作会社の過酷な労働実態のようなブラックな内容がヒットすると思います。
Webデザイナーの仕事は、会社員型の労働スタイルにマッチしない
Web制作は案件ベースの仕事です。案件ごとに求められるデザインやクライアントの抱える問題などが違っていて、作業時間が常に正確には把握できません。
企業勤めの固定された働き方と、Webデザイナーの流動的な仕事内容ってそもそもマッチングしてないのです。そのため、Webデザイナーをずっと続けていると疲弊します。
「私、45年間定年までWebデザイナーやってました!でも、寿命100年時代、これからまだまだやっちゃいますよ!」というのはあまりに非現実的です。
企業戦士でWebデザイナー一貫でキャリア終わった人なんて、ほぼゼロ、いや日本の歴史上未だにゼロの可能性すらあります。
Webデザイナーで摩耗するなら戦略的に摩耗し、別の業界や他のスキルと組み合わせて、摩耗で培ったものをより大きなリターンに変えていくべきなのです。
やめとけ論2:会社員Webデザイナーはやめとけ
Webデザイナーとしての自分を最高値で売るために
Webデザイナーと一口に言っても、その定義は千差万別。そこで、まず、皆さんに考えて欲しいのが、
企業勤めでWebデザイナーをするとして、どれくらいの給料でどんな労働形態なら、働きたいと思いますか?
この答えを満たす企業が、Webデザイナーにとってのホワイト企業と言えるでしょう。
以下の労働環境でも、Webデザイナーを一生続けますか?
・月収100万以上保証
・完全週休2日
・完全8時間作業
・案件が入ってない時は休み
・納品日はズレて良い
・インセンティブ有り
だとしても、やらないです(笑)なので、自分の中では、上記以上の待遇でないとホワイトと言えません。
だって、Webデザインって凄いスキルですもん
Webデザインできれば、サイト作って、コンテンツ入れて、広告で稼いだり、さらに高品質なコンテンツを教材や書籍にして稼いだり、商品作ってる人と組んでLP仕掛けて成果報酬得たり、フリーランスでやれば、可能性は無限大です。
だから、企業の中でwebデザイナーをするのはやめとけ
となるわけです。紙媒体とは違い、Webデザインって、デザインの結果を明瞭に数値化して解析できます。マーケティング周りのセンスも身に付けば、鬼に金棒。
企業の中で歯車の一部だけを担い疲弊させられると、それこそリスキーでしかないWebデザイナーになります。
フリーランスこそ、Webデザイナーの総合力を養い、活かせる場所です。もはや、企業勤めのWebデザイナーと個人でやっているWebでザイナーとでは、デザインの哲学が違うかもしれません。
やめとけ論3:Webデザイナーは名乗るほどの職業じゃなくなるからやめとけ
Webデザインはシンプルに成立するようになる
Webデザインが手軽に行えるツールやシステムがどんどん増えていく中で、Webデザイナーが差別化を図るには、よりレベルの高い仕事をこなす必要があります。
しかし、モバイルファーストが重要視されるサイトでは、小さな画面に伝わりやすく分かりやすいデザインを施すことが求められ、結果的にシンプルなデザインで事足りることが多くなります。
Webデザイナーとは名乗るほどの職業じゃなくなってきた
これが痛感するところです。もちろん、フロントエンジニア周りを極めたり、マーケティングに即したデザインを提供できたりすれば、Webデザイナーの価値は逆に高まっていきます。
Adobe XDやPhotoshopでデザイン起こしができるぐらいでは価値が下がってきますし、「はぁ?お前、エンジンアリングもマーケティングも分からんし、自分で何も運営したことないのにデザイン担当してるって、目をつぶってお絵描きしてるようなもんやん!」となるわけです。
そういう末端デザイナーは、お絵描きをある程度導線するディレクターの犬として使われるだけの人生になってしまいます。
Webデザインを心地良くできる居場所がなくなる
Webデザイナーに求められるハードルは上がっているのに、そのハードルにはあまりニーズがなく、ニーズがあるレベルに行くのであれば、もっと高みを目指さないといけなない…それなのに、対価は高くない。しかも、疲れる…
そうなると、Webデザインを心地良くできる居場所って少なくなりますよね。Webデザインはカリカリしてスピディーにこなすべきものになっていくでしょう。
辞めた方がいい流れ
・Webデザインはデザイナーいらずになる
・中小企業は予算が出せなくなる
・がっつり作りたいのは大手の案件になる
・ガチのWeb制作会社に仕事が集中する
・でも、Web制作会社は割に合わない
結果:Webデザイナーは辞めた方がいい
素人でも使い勝手の良い高品質なデザインテンプレートや制作ツールがあれば、「その程度のデザインが保たれればいい!」という個人や企業は多くなります。
ガチで作りたい人向けに、ガチで作って、ガチでプレッシャーで、ガチで大忙しなのに、ガチで休みがなくて、ガチで給料が安い。そうなると、企業内のWebデザイナーは「経験値としての通過儀礼」という認識で勤めるのがベターだと思います。
やめとけ論4:自分自身をWebデザインして結果を出せないのなら、Webデザイナーはやめとけ
Webデザイナーは「デザインを作る」のではなく、「デザインを活かす」術を身に付けるべき
Webデザイナーをわざわざ名乗らなくても、Webデザインを使って、様々な仕事を展開できるし、Web制作を好きなタイミングで仕事にすることができる
ピザづくりが趣味であれば、自分のピザづくりをWebデザインを使ってブランディングすることができます。すると、ピザづくりの書籍オファーであったり、料理系のメディアからの出演オファーだったり、自身のSNSにピザ好きファンが集まって、料理器具メーカーの商品プロデュースの仕事が舞い込むかもしれません。
自身のピザづくりメディアで記事広告を受注したり、アドセンスで広告収益を得ることもできます。ピザづくりの料理教室や講座の申し込みを募ったり、自身でレシピ本の電子教材を売ることもできます。
私の場合、『爆笑ピクト』という自作コンテンツをWebメディアで配信し、森永製菓のお菓子の景品で全国のミニスットプでタイアップするというオファーや、ビレバンやSEIYUでのグッズ化されるまでに至りました。ピクトグラム使った図解の大喜利の依頼で、テレビ東京の正月特番にWebデザイナーとして出演することもありました。
やはり、Webデザインの魅力は、自分自身を輝かせる武器になることです。Webデザインとは、クライアントに提供すべきものだけではなく、自分自身をより輝かせるものなのです。
Webデザインを自分に利用すれば、デザイン以外の視野が広がる
自分自身のコンテンツやブランディングでWebデザインを利用することによって、企画・制作・運用・解析・改善などをトータルで経験します。デザイナーとしてデザイン以外の視野やセンスが一気に芽生えるのです。
すると、クライアントの目標を狙って達成する能力も長けてきます。自己に執着することが、顧客のためにもなるんです。
なので、「自分自身をWebデザインして、自分のためにWebデザインを使い倒していくんだ!」という気概がないWebデザイナーは、「もうやめとけ」と言いたくなるわけです。
やめとけ論5:スキルの掛け算をしないなら、Webデザイナーはやめとけ
Webデザイナーのスキルは、アンジャッシュ渡部さんがアメトークで力説するところの「明太マヨ」です。何にでも合うんです。Webデザイナーのスキルは、もう一つの特化したスキルを備えた時に、かなりの相乗効果になります。
Webデザイナー×ライティングスキル
これは私自身も痛感している最高の掛け算の一つです。特に商品の購入やサービスの申し込みを促すセールスライティングのスキルはWebデザインと極上の相性と言っても過言ではありません。
セールスライティングができるようになると、単価が跳ね上がります。ライティング込で実働2~3日のLPを40万円で受注するといったことが可能になります。自分でコンテンツやサービスを作る際も、売り上げがより高くなります。
私自身、今となってはライティングの仕事がWebデザインより多くなっています。しかし、案件を経ていく中で、「そういえば、谷さんってWebも作れますよね?ついでにLPも頼んでいいですか?」みたいな流れでよくWeb制作の仕事も頂きます。
Webデザイナー×エンジニアリング
Webデザイナーをどのように定義するかにもよりますが、私の解釈では、Adobeのソフトでデザインを起こし、HTMLとCSSのコーディングは当たり前にできて、JQueryやPHPのプラグインをカスタマイズできるレベルが、平均的なWebデザイナーだと思います。
フロントエンジニアという言葉もできていて、Webデザイナーの定義はより曖昧になっていますが、Webデザイナーになるんだったら、WebサービスやWebアプリを作れるレベルのエンジニアリング力を身に付けるのも、かなり良いと感じています。
デザインが良くて、システムが良いサービスって意外とないんです。なぜかっていうと、デザインとシステムを統合的に考えて、統合的にプロダクトを作ることが難しいからです。要はデザイナーとエンジニアが分業している時点で、統合的ではないんです。
そのため、Webデザイナーがプログラミングスキルを備えれば、とても優れたクリエイターになります。自分で月に100万以上の収益を出すWebサービスを作ることも可能ですし、作った等に数千万円でエグジットすることも可能です。
Webデザイナー×マーケティング
マーケティングの知識や実績はWebデザイナーのキャリアをとても華やかにしていきます。別にデータサイエンティストのように数字を細かく追う必要はありません。解析を手掛かりの一つにしながら、「こういう風に作り込めば、そこそこの成約率は出るだろう」ぐらいのこだわりで良いのです。
マーケティングセンスがあれば、デザインに根拠を持つことができます。根拠のあるデザインなので、クライアントにも、その根拠を伝えることができ、ニーズや目標を満たせる根拠であれば、スムーズに納得してくれます。
マーケティングスキルは、Webデザイナーとして、ディレクターから指示されたデザインを起こすだけではまったく身についていきません。しかし、自分で商品やサービスを作って、実際に運営していけば、肌感覚で身についていきます。
Webデザイナーであれば、副業的に自分の商品やサービスをテストマーケティングする機会を作っていきたいところです。
最後に:いや、Webデザイナーはやっぱりやっておけ
Webデザインに限らず、「スキルを使うスキル」こそが自分を急上昇させてくれる
以上、Webデザイナーやめとけ論について、私自身の独自の考えを述べてきました。自分自身がWebデザイナーのキャリアを上昇させ、かなりの恩恵を受けているので、声を大にして、
「Webデザイナーはやっぱりやっとけ」
と言いたいです。私自身、Webデザイナーのキャリアを自分のコンテンツや自己発信に活かし、自分で運用したことがマーケティングノウハウに活き、謎に自然に積み上がっていたライティングスキルがさらに掛け算を起こしました。
おそらく一般的なWeb制作会社のWebデザイナーよりも、自分がWebデザイナーであることをフルに生かしている自負があります。得ている対価や実績なども一般的なWebデザイナーとは完全に違います。
Webデザインに限らず、その人の可能性を変えるのは、単にスキルを積むのではなく、そのスキルをどう生かすのかです。スキルを使うセンスも大事ですし、他のスキルを持つことで、スキルの掛け算のアイデアを出てきます。別の分野に置き換えて、横展開させるのも、スキルの活かし方です。
Webデザイナーとして、Webデザインを活かすスキルをどんどん積み上げれば、「Webデザイナーな自分は最高だ!」と思えることが非常に多くなっていきます。
最もホワイトになれるWebデザイナーの生き方
Webデザイナーの生き方には大きく分けて、5つのパターンがあると思います。
(1)Web制作会社で1つの作業を任され、ひたすら歯車として使い回される
(2)Web制作会社でWebデザイナーからディレクター職へキャリアパスする
(3)フリーランスになって、広告代理店から振られた仕事に追われる
(4)フリーランスとして、自分で好きな仕事を選んで楽しく生活する
(5)Webデザイナーであることを手段にいろんなビジネス・クリエティブを展開する
私がおススメすのは、もちろん「4」です。実際に、Webサイトを作って運営して、収益が回っています。
自分が動かずにどんどん稼いでくれる仕組みをWebデザイナーのスキルで築き上げる
これがあると、非常に楽になります。おかげ週4労働になりました。
キャリアのスタートは、「1」の雇われ歯車から始まるかもしれません。少しずつ、ステージを上げていけば、必ずホワイトな境地を手に入れることができます。
辛かったらWebデザイナーなんて辞めちゃいましょう。別業界の専門スキルを再構築した先に、過去に辞めたWebのスキルが掛け算になり、人生が一気にブレークスルーしちゃうなんてこともあります。
どうせなるなら、自分らしく稼げるWebデザイナーを目指していきましょう!
谷洋二郎とは…
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2020年3月30日
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