筋肉マッチョはなぜキモい印象なのか?マッチョ嫌いな人の心理とは
筋肉マッチョはその好みが大きく二分する傾向にあります。好かれる人はとことん好かれ、嫌われる人からは生理的拒絶を突きつけられます。
検索ニーズを調べると、マッチョに対しては、以下のような複合ワードが並びます。
「筋肉 気持ち悪い」
「マッチョ 嫌い 心理」
「マッチョ キモい」
「マッチョ 気持ち悪い」
「日本 マッチョ モテない」
「筋トレ きもい」
「日本人 筋肉 嫌い」
「日本人 筋肉 ダサい」
「男 筋 トレ 気持ち 悪い」
そこで、筋肉マッチョを嫌いになる人の心理を様々な観点から掘り下げて解説していきます。せっかく積み上げた筋肉が「筋肉美」の印象を与えずに、煙たがれるのは切ないですよね。
マッチョ嫌いな人の心理を知ることができれば、より多くの人に心地良い印象を与え、仕事や恋愛でも好意を獲得するスピードもぐんと高まっていきます。
それでは本題に入っていきましょう!
本記事の目次
マッチョの好感度と嫌われ度
心理学的な側面の分析に入る前に、実際のアンケート調査でマッチョの好感度と嫌われ度を確かめていきます。
株式会社エアトリのアンケート調査
2019年に株式会社エアトリが行ったインターネットアンケート調査(20代~70代の女性228名の回答)では、「リゾートに行く際の男性の理想の体型は?」という質問に対して、
「ナチュラルマッチョ」が40.5%
「普通」の合計が20.3%、
「細マッチョ」が22.8%
「ゴリマッチョ」が9.3%
「ややぼっちゃり」 2.6%
「ぽっちゃり」 0.4%
「痩せ・その他」 5.7%「筋肉・筋トレ」に関するアンケート調査|エアトリ
となりました。選択肢の名前に注目すると、「ナチュラル〇〇」「普通」「細〇〇」と、「違和感のなさ」が理想の体型の軸にあると考察できます。筋肉マッチョに属する「ゴリマッチョ」は9.3%とマイノリティと言えます。
ananのアンケート調査
女性誌『anan』が2019年2月に公表したアンケート調査では、「細マッチョ」が圧倒的に人気となっています。
理想の男性の体型は?
細マッチョ…55%
ほっそり…13%
マッチョ…8%
ぽっちゃり…7%
その他…17%理想の「オトコノカラダ」像について|anan(アンアン)
細マッチョに選択が集中するような誘導感が否めないですが、「マッチョ8%」はエアトリの「ゴリマッチョ9.3%」と近似しています。
gooランキングのアンケート調査
gooリサーチの調査(有効回答者数1,088名)では、理想の体型の中で、「ムキムキのマッチョ」が初めてでてきたのが20位という結果になりました。
【1位】身長:高い、体型:普通、筋肉:ややマッチョ
【2位】身長:高い、体型:普通、筋肉:普通
【3位】身長:普通、体型:普通、筋肉:普通
【8位】身長:普通、体型:細め、筋肉:ややマッチョ
【20位】身長:高い、体型:普通、筋肉:ムキムキのマッチョ
女性が好きな男性の体型ランキング|gooランキング
身長と体型と筋肉の質量感を意識すると、極端なマッチョに対しては性的な違和感が強く働くと考察されます。そのため、筋肉の項目で「ムキムキ」とまではいかなくていいとその他の選択肢に票が集まったと言えます。
マッチョさが激しくなると、男性の性的魅力に異質さが際立つのではないと、考えられます。
日本でマッチョがモテない理由
理由1:宗教じみているから
日本でマッチョがモテない理由は、日本人とマッチョが不協和音だからです。理由を4行で説明すると…
・マッチョは宗教じみている。
・日本は無宗教。
・よって、宗教はキモい。
・だから、マッチョはキモい。
と言えます。マッチョの人の筋肉に対する独りよがりな態度にどこかしら居心地の悪さを感じる人が多い傾向にあるのかもしれません。
理由2:知性や父性が削がれるから
マッチョでモテる方はたくさん存在します。ただ、マッチョをネガティブに捉える時に「筋肉バカ」という言い方をしますよね。筋肉が付くことで、どこか動物的で野性的な印象が高まると、逆に人間としての父性や知性が削れた印象になります。
そう考えると、マッチョの方は、普段何を考え、何を話し、相手との関係を構築するかが、好意や嫌悪の評価に大きく繋がります。外見としての動物的で野性的な印象をギャップに変換するために、深い思考や思慮があることを相手に分かってもらう必要があると言えます。
理由3:顔面とのミスマッチを起こしているから
筋肉量は筋トレでシステマチックに鍛えることで、どんどん増やすことができます。しなしながら、顔の表情というのは、毎秒毎秒の感受性や知的体験からより複雑に作られていきます。顔面・表情・オーラなどは筋トレ以外のあらゆる要素が絡んでいるわけです。
そのため、いきなりマッチョになってしまうと、明らかにその人の心理が形作る本質的とミスマッチを起こし、何とも言えない心地になってしまうのです。
細マッチョということは、自己伸長の度合いが「やや上積み」された状態であり、その人らしさをきちんと残しているからこそ、支持されるのです。
理由4:平均から大きく逸れるから
日本人が筋肉をつけると「ダサい」という印象を与えるのは、日本の平均的な体型を起点にした印象論も理由の一つでしょう。
エンタメハウスの「日本人とアメリカ人を比較してみた結果が衝撃的だった」によると、
<男性の平均体格>
日本:身長172cm、体重64kg
アメリカ:身長178cm、体重87kg
となっています。この数字が表していることは、日本の男性はマッチョになると、一般的な男性の体格とのギャップを与えやすいと言うことです。普通を良しとする、普通が一番いいという感覚がどこかしら潜んでいると、マッチョというギャップは嫌悪感を持つ可能性があります。
逆にアメリカ人はそもそも大きい人が多いため、マッチョというのは、身体が肥大したというより、シェイプアップしているセクシーな印象を与えるのかもしれません。
日本人男性らしくないということは、ある意味、男っぽくないということでもあります。本人がセクシーになる体型というのは、顔や身長や骨格なども関係してきます。単に体格をマッチョにすることと、セクシーに鍛え上げることは違うのです。
一般から大きく逸れるものは「異常」と印象付けられる可能性をもってしまうことも多くなります。
マッチョとナルシスト
マッチョは逃走的な自己愛に走り過ぎている
好かれているモテマッチョもいると思いますが、嫌われているマッチョは、逃走的な自己愛の矛先として、マッチョになること、筋トレに励むことを選んでいるように思えます。
本人の人生の中でマッチョでいることが、自分を愛するためのツールとなっていて、それが見え透いている状態です。体格が目に見えてゴツくなることは、自己承認としてとても分かりやすいので、筋トレへハマりやすいのです。
マッチョと関係なしに、男性として高い自己肯定感を持ち、相手へ余裕を振りまける男性でいれば、筋トレへ励んでいても、それは単なる良き節制と思われるはずです。
マッチョは相手の内面をスルーしがち
筋トレは突き詰めれば、「徹底して自分に向き合う」ことです。しかも、筋トレそのものは体を使った野性的なシングルタスクです。
筋トレの時間が圧倒的に増えれば、他人のことを理性的にマルチタスク思考で考える時間は圧倒的に減ります。そのため、マッチョがどんなに気を遣っているつもりでも、相手の内面の本質を掴め切れずに、印象を下げている可能性もあります。
マッチョと遺伝子的魅力
身体能力よりも脳力が遺伝子に訴える性的魅力になる
スペックの高い異性を好むのは、生存競争を生き抜く相手として最適であり、遺伝子レベルで求めているからというのはよく言われることですよね。だからこそ、外見が美しかったり、身体が力強かったりすると、異性から好まれやすくなります。
しかし、テクノロジーが進化し、社会活動は、身体能力よりも「脳の力」で乗り切ることが圧倒的に増えるようになりました。
そのため、身体的強度はある程度の外見的魅力は与えつつも、知性やコミュニケーション能力や人間性が、より遺伝子に性的魅力を訴える要素になっているように思えます。
逆に野性的で感覚的で衝動に駆られやすい人は、マッチョなどの外見の強度が高い人が好きになると考えることもできます。
「何のためにそこまで?」という非実用性の印象
他人に迷惑が掛からないのであれば、好きなことを好きなだけやることは悪い事ではありません。なのに、筋トレを好きなだけ取り組むマッチョに対しては、
「何のためにそこまで鍛えてるの?」
「そんなに鍛えてどうなるの?」
「結局鍛えて何がしたいの?」
といった不条理な印象を突きつけますよね。スポーツ選手などの鍛える姿は、腑に落ちるけど、一般的な生活を送る男性が、過剰にマッチョを極める姿は腑に落ちないわけです。
知識社会や思考社会と言われ、知識や社会がその人の成功を引き寄せる大きな要因となる中で、アスリートでもない人が、鍛えまくることは、社会的違和感のある行為と取ることもできます。
この点がマッチョに対する居心地の悪さを感じる原因の1つになっているのかもしれません。
マッチョが同性から嫌われる理由
マッチョが瞬時に与える性的優位性
男性でも女性でもマッチョというのは、自分の身体を鍛え上げたことを相手に明瞭に可視化させます。男性なら男としての力強さ、女性ならシェイプアップできすストイックさを同性に突きつけます。
同性のマッチョが嫌いな場合、「身体を鍛えた同性は同性として自分より優れた同性」と瞬時に自己否定を喰らい、嫉妬を含んだ感情を覚えることも、嫌悪感の理由に含まれているように思います。
これは、イケメン(美女)に嫉妬する男性(女性)と同じパターンです。どの切り口を以って<外見の優位性>と判断するかは、個人の価値観に委ねられますが、マッチョという外見を、「同性として優位性が高い」と思う人は、マッチョの外見から、反射的な自己否定を得るわけです。
最後に:マッチョはマッチョの要素が後から薫るぐらいでいい
マッチョはさりげないほど性的好感を引き上げる
結局、マッチョな男性が嫌悪的マッチョに留まっているのは、マッチョ以外にインパクトのある要素に欠けていることがあるのかもしれません。
マッチョよりも強い個性がそのマッチョにあれば、マッチョとは呼ばれないかもしれません。「●●さんって、□□なところがめっちゃ素敵で、しかも、身体めっちゃ鍛えていて、なんかストイックで、本当に素敵ですよねー」みたいな、マッチョは素敵の上乗せの材料とすらなるわけです。
人に好かれることと自分で自分を愛でることのバランスって本当に難しいですよね。マッチョは個性ですから、マッチョが大好きな女性もいますし、海外の女性との釣り合いも平均的な日本人の体格よりも良いバランスになります。
以上、マッチョに対する印象論でした。
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