BNIはおススメ?BNIとは?異業種交流会、コミュニティの本質について
さて、今回はビジネスコミュニティとして悪名高きBNIについて、独自の観点で掘り下げていきたいと思います。
正直、BNIにマッチする起業家やフリーランスは限られています。限られている属性が一気に集結するため、
「BNI 最悪」
「BNI 怪しい」
「BNI 気持ち悪い」
「BNI 宗教」
「BNI 行きたくない」
「BNI 怖い」
という検索ニーズを生んでしまうわけです。
私は、仕事というのは「自分らしさを土台に成功を体現する」ことが重要だと感じています。その点で言えば、BNIは自分の哲学と真逆を言ってました。
自分は年相応の異性が好きなのに、自分以外の全員が極度のロリコンだった場合、そのコミュニティのことを、検索ニーズ同様に「最悪、怪しい、気持ち悪い、宗教、行きたくない、怖い」と感じますよね。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
本記事の目次
BNIは日本人にとって不思議な居心地
BNIが「怪しい」とされるのは非日本的だから
BNIは世界最大の異業種交流会と銘打ってありますが、本質的には参加者強制利益還元祭です。
一言で言えば、かなり閉鎖的なコミュニティです。
世界最大なのは、BNIという看板が世界や日本各地に存在するからであり、その参加合計数が多いということになります。
私の活動している福岡でもBNIは毎週のように開かれています。
私の活動してる福岡は、福岡の都市部でアクセスが非常によく、集いやすい住民性を持ち合わせているため、ビジネス交流会が多く開かれているように思えます。
BNI 39チャプター公式サイトでは、BNIを以下のように定義しています。
BNIは世界最大の異業種交流組織で、起業家を中心とするメンバーの間で長期的な信頼関係を構築し、その上でリファーラル(Referral)と呼ばれる紹介を通じて、お互いのビジネスの拡大、つまり売上アップに焦点を当てた環境と仕組みを提供しています。
「世界最大の異業種交流会 BNIとは – 異業種交流会 | BNI 39チャプター」
BNIがネットワークビジネス的であり、宗教的、閉鎖的に映る理由がここにあります。そして、BNIはもちろんアメリカ発祥です。ネットワークビジネスもアメリカ発祥ですね。
アメリカは自己主張がはっきりしていて、全国民の約九割がキリスト教徒であると言われ、宗教も根付いていますね。
BNIという異業種交流会のモデルは物理的に誰にでも置き換えることができるでしょう。
しかし、BNIの温度感が、アメリカの国民性には自然であっても、日本人の温度には不自然であり、BNIが宗教団体やネットワークビジネスのグループのように映ってしまうのはごく自然なことです。
コミュニティよりクオリティを信念にしている専門家にとっては、BNIは精神面でマッチしないかもしれません。
BNIのリファーラルという依存関係
BNIのリファーラルは「エモい」のではなく「キモい」印象を与える
BNIではリファーラルという概念が存在します。リファーラルとは英語で「referral」、直訳すると「参照、照会」です。いわば、リファーラルとは、BNIで出会った人のビジネスを何かしらの形で「参照、照会」しろということです。
実際に交流会に行くと、取り交わされたリファーラルやビジネス金額等の報告がなされます。リファーラル数やメンバーへのビジネス提供金額が多いメンバーを称える表彰式もあります。
つまり、BNIは単なる異業種交流会ではなく、ガッツリとした組織なのです。リファールをもたらすことが異業種交流会での存在価値になります。
あなたの専門家としてのクオリティ、あなたの人間性、それよりも重要視されるのがリファーラルです。
とてもサッパリした関係にも関わらず、依存的であるからこそ、不思議な居心地をもたらすのです。もちろん、BNI自体に対して、不思議な居心地を感じないビジネスパーソンも多く存在します。
BNIは好みがはっきりと分かれる異業種交流会と言えるでしょう。
BNIよりも先に考えたい顧客獲得の三本軸
BNIという1つの小さな枠に留めらないために
ビジネスは以下の三点が重要な働きをすると考えています。
1、コンテンツ(商品・サービスの中味)
2、メディア(商品・サービスを仲介する媒体)
3、ブランド(商品・サービスのイメージ)
要は、良いコンテンツを作り、最適な媒体で認知や告知を心掛け、実績や振る舞いで質の高いブランドを積み上げれば、「ビジネスはごく自然に回っていく」のです。
BNIは「真っ当なビジネスの回り方」からすると、作為的で不自然な印象を受けます。
BNIというコミュニティでリファーラルを頂くということは、そもそもは潜在顧客じゃなかった人が、リファールの依存関係を目的に、あなたのサービスや商品を仲介したり、利用したりするということです。
なんかこれって、小さな枠に収まっている感じもしますよね。大きな戦略ように見えて、小さく縮こまっているように思えてしまいます。
コンテンツを起点に盛り上がるコミュニティは純粋に楽しい
日々コンテンツを磨き、対面からWebまでのマーケティングスキルを深め、真摯に行動を重ねれば、コンテンツとメディアとブランドは掛け算になり、1つのコミュニティに依存せずに、より自分らしいビジネスライフを送ることができます。
コンテンツに興味を持ってもらって、コンテンツから始まる出会いは、ビジネスにおいてとても心地よいです。与えられるコンテンツの質が高ければ、なおさらです。
BNIに参加している人間が魅力的か?
BNIに属する人の人間味
最終的にはココに辿り着きます。参加者から魅力を感じることが出来なければ、BNIで交流をし続ける必要がありません。
その点では一度参加してみて、自分の哲学や美学が感化されるような人がいるのかを確かめると良いかもしれません。
私の場合は、ビジネスパーソンに価値を置く視点は、
仕事を通じて映える内面の人間力や人間味
になります。仕事を人生の目的にするも、人生の手段にするも、その人の自由ですが、仕事がその人自身にどのように跳ね返って来るのか。仕事に向き合うことで、その人に培われていく人間性、醸し出す雰囲気が魅力的か、そこを割と見てしまいます。
結局のところ、現在の日本では、ネットワークビジネス、情報商材(インフォ業界)、BNIなど、アメリカ発祥のビジネスモデルというのは、ダークな雰囲気をまといがちです。
自己主張が強いアメリカ人に対して、ビジネスの主張を強く示すのと、自己主張が弱い日本人に対して、ビジネスの主張を強く示すのでは、同じモデルでも、ビジネスの印象が変わってしまうのは、理解できるはずです。
アメリカのコピーライティング技術が盛り込まれている情報業界のセールス手法は、日本人からしたら、「押し売り」「詐欺」という印象を抱いてしまうでしょう。
BNIは、いい意味でも、悪い意味でも「アソビ」がない
創造性と真逆の効率主義
生産性至上主義であり、創造性とは真逆のコミュニティだと強く感じました。分刻み・秒刻みのスケジュールで利益をリファーラルする生産性と実利に特化したビジネスコミュニティの質感は、無言で創造性を否定しているようにも感じました。
金にがめついとも取れますし、金にこだわっているとも取れますし、金を直接的に朝から狙いに行くほどの余裕しかないとも取れます。
クリエイティブな信念や哲学がある人は、BNIに拒絶反応を示すでしょう。「ヒトよりもコトありき」の価値観を信じ切っているからこそ、物事の効率を上げることに振るコミットできるわけです。
BNIのメリットは、BNIのデメリットである
そして、BNI傾倒者ほど、デメリットを回収できていない
分刻み・秒刻みのスケジュールは、時間に徹しているようで、時間に追われ余裕がないとも言えます。リファーラル・マーケティングを重視し過ぎたコミュニティ関係は、強固な関係のようで、単なる共依存にも映ります。
超効率主義で「ヒトよりもコトありき」があまりにも色濃いと、創造性を掘り下げることもできません。
BNIのメリットは、その要素が極端であるがゆえに、大きなデメリットにもなります。
特にBNIのみのコミュニティ環境に傾倒し過ぎると、BNIで身についた極端な体質の負の部分を補正する機会を失うので、ビジネスパーソンとして「ヤバい奴」になってしまう可能性もあります。
BNIに限らず、特定のコミュニティに閉鎖的になることは、それだけ極端な体質が作られる可能性があります。1つのことに全振りするからこそ、周囲の価値観や意見を大切にしていきたいですよね。
最後に:BNIという枠に収まらない存在になろう
自然な成り行きで積み上げる人脈こそ、「ビジネス的なあなたらしさ」である
BNIは異業種交流会、ビジネスコミュニティとして、利点が多く、はっきりとした分かりやすい関係を築けるのが魅力でしょう。
(1)結びつきの弱いターゲットの心をいかに動かすメディア作り、(2)顧客になった方に喜んでもらえるコンテンツ作り、(3)ひたすらにクリーンでホワイトであるブランド作り
この3つが大事にすると、自尊心や自己肯定感の高い良い雰囲気を持ったビジネスパーソンになれるはずです。
BNIに向いている人も存在しますし、BNIで人生が変わる人もいるはずです。様々な視点で考えながら、交流会に参加していくと、あなた自身に、あらゆるものがリファーラルされるでしょう。
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