
多様な情報にアクセスでき、人の価値観は多様化しています。個人間であまりにも価値観が異なると、お互いが分かり合うことが難しくなります。ハラスメント種類の急増化、離婚率の上昇など、現実の節々に「個人間の軋轢」を垣間見ることができます。
そんな相互理解の閉塞感を脱するために生まれたのが「ソロ活」です。いわゆる「おひとり様活動」で、ソロ活で充実している人を「ソロ充」と呼びます。
そこで、今回は「ソロ充」について徹底解説していきます。
ソロ充の特徴
ソロ充ってある種、プライベートのミニマリストのようですよね。世の中を断捨離して楽しもうと思うと、ソロ充的な発想に至るのも納得です。
ソロ充の特徴は、①エネルギッシュ、②やりたいことが多い、③忙しい、④効率重視、⑤自分をしっかり持っている、⑥自己対話がうまい、⑦孤独に強い、⑧常識に捉われない、⑨現状を悟っている、⑩好奇心を刺激するのが上手、といった特徴があります。
特徴1:エネルギッシュ
ソロ充は、自分で楽しみを見つけ、何事もチャレンジするエネルギッシュな傾向があります。
何でもかんでも一人で掘り下げているうちに、個人で没頭する趣味だけで時間が埋め尽くされていくのです。
特徴2:やりたいことが多い
ソロ充は好奇心が旺盛で多趣味な傾向があります。
やりたいことをたくさんやるために、自己完結できる趣味から選んでいった結果、ソロ活で自分の欲求を満たすソロ充に比重を置いた生活になっているのです。
特徴3:忙しい
ソロ充は、自分事で忙しい傾向にあります。友達を自分の忙しいペースに巻き込んでまで、一緒に何かしようとまでに至りません。
逆に、友達のペースに自分が合わせるほどの精神と時間の余裕がもないのです。はたまた、一緒に楽しむ友達をゼロから作る過程にリソースを割けないというパターンもいるでしょう。
その結果、一人で没頭したら、一人で楽しくやり過ごせるようになったのがソロ充です。
特徴4:効率重視
ソロ充は非効率なことを嫌う傾向があります。自分が効率的になり、効率をより追求すると、他人が関わることが大きな非効率になります。
効率的に自分自身が楽しめるように、ソロで活動するという選択を取っているのです。
特徴5:自分をしっかり持っている
ソロ充は自分のこだわりが強く傾向にあります。個人的なこわだりを追求することのほうが、誰かと何かをすることより優先的になり、結果、ソロ充になっているのです。
特徴6:自己対話がうまい
ソロ充がソロ充たる所以かもしれません。ソロ充は一人で活動するときに、常に自己対話をしながら、その活動を楽しみます。ソロ充の中には、独り言を声に出して自己対話するタイプもいます。
自己対話が友達との会話よりも楽しいからこそ、ソロで精神が充実しているのです。
特徴7:孤独に強い
ソロ充は一人でいることにネガティブな感情をあまり抱きません。
職場での自尊心が高く、職場のコミュニティである程度人間関係が充実していると、趣味やプライベートで人との結びつきを求めなくなる傾向にあります。
特徴8:常識にとらわれない
ソロ充は、固定概念や既存の価値観にとらわれることなく、世の中を客観視し、自分の感覚に正直な傾向があります。
常識にとらわれない行動をする際には、周りからとやかく言われたくないという心理が働き、ソロで充実した活動を目指すようになります。
特徴9:現状を悟っている
ソロ充は現状の自分を受け止め、環境や他人が要因となるものに期待しなくなる傾向があります。
ありのままの自分を、与えられた状況の中で見いだそうとするのです。現状を悟っているからこそ、一人であることを、孤独と捉えずに、孤高で充実できるようになるのです。
特徴10:好奇心を刺激するのが上手
ソロ充の好奇心を刺激しながら、自分自身で次々と楽しみを見つけていきます。ソロ活の魅力は、一人で活動することで得られる余白です。他人の会話も、他人からのアプローチがないからこそ、自分で余白を埋めていくことができるのです。
ソロ充は集団行動でスルーしそうな何気ない出来事や情報でも、興味を発火させ、その興味の火種を大きくすることができるのです。
ソロ充とぼっちの違い

ソロ充は「孤高」で、ぼっちは「孤独」
超絶かんたんな言い方をすれば、ソロ充とは「孤高」で、ぼっちは「孤独」です。ソロ充は「一人の自由を解き放った状態」で、ぼっちは「一人で殻に閉じこもった状態」です。
ソロ充のソロ活を楽しみ開拓し、人生を邁進する姿は、人間関係の煩雑さを強いられている人からは羨ましがられてすらいるのです。
ソロ充は「内向期待」で、ぼっちは「外向期待」
ソロ充は自分の内なる感覚を大事にします。外に出ていて、自分が一人だからどうかというのは、まったくもっと物事の優劣の判断とは関係ないのです。内向的時間の充実度を求めています。
一方、ぼっちは、外向的な視点があります。周囲における自分の立ち位置を気にしたり、誰とも結びつきがないことに自己否定感を覚えるわけです。それは、ぼっちはが公的欲求を持っているからです。
ソロ充の恋愛傾向

恋愛傾向1:非恋愛体質
ソロ充は、異性と付き合わずに、ソロの活動に励んでいます。孤独に強いため、人肌恋しさに負けて異性と恋に落ちるという機会がないわけです。流されて恋をするタイプではないんです。
つまり、人を好きになる隙がほんとにない性質なんです。
また、精神的には余裕があり、付き合えば良質なパートナーシップを築いていけるソロ充の男女も存在します。
しかし、彼らは時間的拘束、目的、優先順位などから、「今はとりあえずソロをやり切る」と覚悟を決めてやっているのです。ソロ充満喫し、リア充に昇華させることが、後に付き合ったパートナーのためになると悟っているんです。
恋愛傾向2:第一印象はかなりいい
初対面の会話は、趣味や凝っている事など、ソロ充が普段極めていることと親和性の高い話題が多く出てきます。そのため、ソロ充は出会いの初期で「いろんな趣味を持っていて、一緒にいたら楽しそう」というような印象を与えます。
本当のソロ充は、一人であることに引け目がないので、イベントやパーティーでも堂々としていて、オーラがあるように映ります。そのため、「この人ってモテそう!」と解釈してくれる確率も高まります。
結果、ソロ充は、かなりいい良い第一印象を持ってもらえるのです。
恋愛傾向3:会えないことがブランディングになる
ソロ充はソロ活で忙しいので、相手から誘われても、忙しくて行けないこともあります。また、ソロ充側が、自分が忙しくなかなか会うのがむずか苦しいという事実を刷り込むと、異性は自然に「会えることの希少価値」を感じるようにあります。
本気で忙しい人は、異性に対してがっつかず、余裕のある振る舞いをしているように映るため、「できる人だから、モテるから、忙しくて会えないんだ」という意識を代なり小なり与えることができるのです。
恋愛傾向4:割り切った関係を好む
ソロ充は、ソロ活での充実度が人生の優先事なので、異性との関係も、分かりやすく、はっきりした関係を望む傾向にあります。そのため、かなり割り切った関係のほうが、楽に感じるわけです。
完全なソロ充は、自分事で自尊心や自己肯定感を高めることできるため、異性に何かを強く求めたり、甘えたりというのは減ってきます。そのため、恋人がソロ充の場合、好意が強く感じられないと悩むこともあるでしょうが、それがソロ充の恋愛です。
パートナーとずっとにいてもいいと思うし、パートナーがいなくなった世界も受け入れられる、そんな堂々たる恋愛思想を持っているソロ充も存在します。
恋愛傾向5:独立的なパートナーシップ
お互いに依存し過ぎずに、独立的で、自由に泳がせるところは泳がせる、そんなパートナーシップを好む傾向があります。
ソロ充の人と同棲する場合は、相手がソロになれる環境は大切です。ソロ充の人を好きになると、自分もソロ活の時間が増えるため、お互いが自分だけで楽しみたいことを持っていると、両者の関係はうまくいくでしょう。
ソロ充男女の生態
ソロ充男はイケメンも多い?

ソロ充という属性にとりわけイケメンが多いということはありません。
ソロ充にイケメンが多いのではなく、「イケメンなのにソロ充」という印象論が強く残るため、「ソロ充ってイケメンも多いよね!」という認識が完成します。
ソロ充女は承認欲求が強い!?

ソロ活の女性でやっかいなタイプがソロ充ぶりをSNSで自己発信する承認欲求爆発型のソロ充女性です。ソロ充し過ぎて、痛い投稿を本気で指摘してくれる人が周りにいないとますます投稿へ依存的になっていきます。
これって厳密に言えば、競争心としてのソロ活で、自分のことを自分でソロ充と言い聞かせているのかもしれません。
このタイプのソロ充女性は、エセソロ充と言えるでしょう。
本サイトでは、本当のソロ充は他に自分の充実ぶりを伝えずに、自分の中でその充実ぶりを消化できることにあると感じています。自己承認欲求の道具にソロ充を使っているとしたら、顕在的には充実していると思っていても、深層ではもっと違う自分になりたいと感じていると言えます。
ソロ充あるある
あるある1:「あっ、それ今度一人でやろっと!」

ソロ充のありがちな行動に、みんなで遊んだ後に、同じことを一人でやったほうが楽しいと思い、次回から一人で楽しんでしまうというものがあります。
人がリア充の話をしている時に、「それなら一人で楽しめそう!」とソロ充に置き換える
思わず自己対話が溢れて周りには気持ち悪い独り言に映ったとか、一人なのに体がノッていて躁うつに見えるとか、とにかく「周りから一人なのに?」みたいな視線をよく喰らうのもソロ充あるあるです。そして、ソロ充はそれらをあまり気にしません。
あるある2:「予定は未定っ!」

個人でやりたいことが溢れているソロ充は、予定を入れずに、その日にピンと来たを思いっきり楽しみたいという人も多いです。なので、ソロ充に明日のお誘いを前日の夜に送ったとしても、
まだは未定なんだよね、明日の朝の気分次第かな
という風な返信が返ってきがちです。
あるある3:「返信はムラッ気が凄い」
ソロ充の人は、消息を絶ったように何度メッセージしても返信がない時期があったかと思えば、即座にメッセージを返してくれる時期があったり、返信に対してかなりのムラッ気があります。
物事を決めるまでの事務的なやり取りが無駄に感じてしまう
そもそも、他人との連絡にモチベーションが高まらないため、気分が乗ったとき、暇なときは返してくれますが、それ以外はスルーして、自分事に没頭しているのが、よくありがちなソロ充の行動なのです。
最後に:ソロ充の究極形はコレ
ソロ充 VS 孤独死
ソロ充の問題でたびたび議論されるのが「長期的な幸福感」です。分かりやすいもので言えば、「孤独死に耐えうるのか?」というもの。
持論:ソロ充と言えど、人は人に生かされています。だから、本当に心が素敵で、コミュ力が高いソロ充は、男女問わずに自然に恋人ができるはず
そして、恋人ができても、恋人を幸せにしながら、ソロ活も充実させることができるはずです。経済力があれば、セカンドハウスを作り、そこを自分のソロ充の秘密基地にすることもできるはずです。
理想と現実は違うと言われるかもしれませんが、綺麗事に徹すれば、ソロ充の究極形は、コミュニティやパートナーを自然に引き寄せ、それを受け入れながら、ソロ充をさらに進化させられる度量のあるカタチです。
ソロ充だって、自分自身を高めるうきっかけで、自分一頭で他の一頭も追わず、二頭を得るみたいなカタチに繋がるのです。
ソロ充と新たな結びつきのカタチ
今までは家族を持って、家族の中で一生を終えていく、これが常識でした。しかし、これからは、人と人の結びつきはどんどん多様化していきます。
例えば、シェアハウスのような空間で、一生を終えていく人もいるでしょう。家族を持たなくても、人との結びつきは得られていきます。
家族を持つという概念から、コミュニティを持つという概念に変わっていきます。ソロ充を堪能した後に、結婚して家庭をも持つ以外の人との結びつきが選択されていくでしょう。
俺もスーパーソロ充タイプです!
自分は家庭を持っていますが、ソロ充の気持ちはかなり分かります。金曜日なんかは、家族が眠った後に、ネットサーフィンしたり、書籍を読んだりしながら、お酒を一人で飲んで、考え事をするのがめっちゃ好きです。0時ぐらいから始めて、気づいたら朝7時なんてこともあります。
外向的な人からすれば、「1人で何時間も、しかも、居酒屋じゃなくて家で、そんなに飲んで何が楽しいの?」って思うかもしれませんが、家飲みの自己対話がめっちゃ好きなんです。
仕事でデザインやライティングをアウトプットしまくっているんで、アウトプットに追われることなく、内面を見つめるのが好きになっているのかもしれません。
でも、家事も手伝って、奥さんにマッサージをして、子どもに絵本を読んでっていう「やった感」があるからこそ、ソロ活に振り切れる感じもあります。
家族を持っても、ソロ活はできると思いますし、自分自身で楽しめる人って、コミュ力とか社交性がある程度備われば、周囲を楽しくさせることもかなり上手だと感じています。
ソロ充の人は、そのままソロの充実度に向き合っていいと思います。ぜひ、今回の記事を参考にしてみて下さい。
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2020年3月4日
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