対抗心を持たれやすい人、ライバル視・敵対視されやすい人の特徴
どんな場所でも、プライベートでもビジネスの場面でも、知らない間に敵を作りやすい人というのが存在します。自分は相手とバチバチやり合うつもりはないのに、気づけば、多くの敵を作ってしまう人。
また、ある一定の条件が揃うと、どんな人でも対抗心を持たれたり、敵対視されたりします。
対抗心、ライバル視、敵対視と言っても、その感情や感覚には幅があります。競争相手としてのライバル視もあれば、不快な存在としての敵対視もあります。
そこで、今回は、対抗心を持たれやすい人、ライバル視・敵対視されやすい人の特徴について、掘り下げて解説していきたと思います。
本記事の目次
対抗心を持たれやすい人とは
敵対視されやすい人が持つ特徴
対抗心を持たれやすい人の特徴を端的に言えば、「相手の対抗心を発火させる要素を多く持つ」ということが言えます。もしくは、「ライバル視や敵対視の火種をたくさん撒き散らしている」とも言えます。
こうした端的な要素をより細かく分解すると、対抗心を持たれやすい人には、以下の特徴があると言えます。
<敵対視されやすい人の特徴>
・スペックの類似性が多い
・属性や境遇が近い
・自己肯定感のボーダーラインになりがち
・素直に乗っかることが極端に少ない
・苦労が見えない
・人の真似をしたがる
・個性が弱く自分がない
・貰ってばかりいる
・遠慮し過ぎている
・自己評価と第三者評価が乖離している
敵とは「標的」とも言えます。いわゆるマトになりやすい人ということです。ネガティブな意味で誰かのマトになってしまう人が、ライバル視・敵対視されやすい人になります。
それでは、上記の特徴を1つずつ紐解いていきましょう。
特徴1、スペックの類似性が多い
能力が似ていると、対抗心を持たれやすい
似た者同士なので、違った点が際立ちやすく、突き抜けた幸福には嫉妬し、予期せぬ不幸には喜ぶといったことをされやすくなります。
手の届く存在、超えられる存在、同じ(似た)存在、「もしくは、私の方が少し上」と思われている存在だかこそ、「対抗したい欲求を刺激してしまう」んです。
圧倒的な実力差があり、優劣を腑に落ちることができれば、相手はライバル視しません。相手がこちらのことを「かなりの格下」だと捉えてくれれば、敵になり得ないとも感じてくれます。
集団内で共通の作業や仕事をしている場合は特に、スペックの類似性が敵対心を作る原因となりやすいです。
特徴2、属性や境遇が近い
同調意識からのギャップにより、対抗心を持たれやすい
相手との属性や境遇が近いと、仲間意識が芽生えます。この場合の仲間意識は、「あなたは、私と同じだ」という認知です。本当の意味で心が通っているわけではありません。
相手は「私と同じようなあなたが目の前にいて、私は安心できている」と認知しているのです。属性や境遇の近さのみが強く押しだされた関係は、「慰め合い」などの負をカバーし合う関係としては安定します。
しかし、どちらか一方に、ポジティブな出来事が起こる際に、関係が崩れやすくなります。関係の土台となっていた「私と同じようなあなたが目の前にいて、私は安心できている」と認知が崩れるからです。
心の拠り所であるはずのホームグランドを共にするもの同士がいがみ合うということは、珍しいことではありません。
特徴3、自己肯定感のボーダーラインになりがち
相手の基準として土俵に立ってしまうと、対抗心を持たれやすい
対抗心が激しい人は、物事の捉え方を常に「勝負」のようなものに感じています。つまり、あらゆる物事を捉える際に土俵を作り、そこに自分と誰かを乗せて、勝負させているわけです。
敵対心を持たれやすいということは、思考の土俵に立つ相手として選ばれやすいということを意味しています。
それは、あなただけの問題だけでなく、コミュニティの中で、たまたまあなたが平均的でスタンダードな存在であれば、そのコミュニティに潜む敵対心が強めの人から、集中的に土俵へ立つことを求められてしまうことが起こるのです。
特徴4、素直に乗っかることが極端に少ない
他人へ寄り添うことが少ないと、対抗心を持たれやすい
単純に付き合いが悪いと、返報性も悪くなります。相手のアドバイスやエスコートを否定することは、相手の存在を否定することです。存在の否定は、脅威を芽生えさせます。
脅威と感じる者は、敵だと見なしやすくなります。
一方で、「うぁー、お前って脅威だけど、お前のその反応から、いろんな事考えるから、めっちゃアイデア湧いてくるわー!」みたいに、相手からの脅威をポジティブに受け取る人もいます。まぁ、これぐらいの精神性がある人は珍しいと思います。
心から相手に納得して素直にならなくとも、行動が素直さを示していると、相手から敵対心を持たれる可能性は減っていきます。
特徴5、苦労が見えない
調子の良さだけが露出していると、対抗心を持たれやすい
あなた自体は競争心がなく淡々とこなしていることが逆に鼻について、競争心を煽っている可能性があります。
無意識のうちに悪気なく何かしらのマウンティングや発言によって、その勝負をしていない感じが、逆に相手にとっては嫌みになっていることもあります。
相手が程よいライバル心を持っていたのに、「いや、こっちは勝負してませんし、ぜんぜんそんなの意識してませんから」的な雰囲気が、ライバル心をさらに敵対するマインドに化学変化させてしまうのです。
特徴6、人の真似をしたがる
略奪を匂わせると、対抗心を持たれやすい
人の真似をしたがるとか、人の物を欲しがるとか、実際に行為に至っていなくても、そういった人間味が伝わってしまうと、敵対視されてしまいます。
本人は完全にパクっている意識はないんですが、相手のオリジナリティをモロに真似しているなんて話は、よく耳にします。
露骨な模倣や真似事をされると、相手は「自己を略奪された感覚」に陥ります。すると、自己防衛したくなり、相手を敵と見なすのです。
真似されることで実害を喰らえば、相手は即「敵」へと生まれ変わります。利害関係があれば、感情が芽生えます。一方が利で、一方が害になるわけですから、敵対視せざるを得なくなります。
特徴7、個性が弱く自分がない
一般的な印象に入り込むと、対抗心を持たれやすい
個性が弱いと、周りの人が自分との大きな違いを感じていないため、あらゆる比較の際に、あなたがその人の想像へ入り込む可能性があります。
個性が強すぎたとしても、そのコミュニティの尺度に沿ってる部分が少なからずあれば、強い個性という反りは、敵対心を煽るものになりません。
自分を強く持っていれば、「あの人はあの人」と対抗心の外へ自然にハズれていきます。
もちろん、自分の強い個性のみが正義や正解だと主張する人は、敵を作りやすいと言えますが、この点は誰もが想像に容易いでしょう。
一方、個性が少なすぎても、対抗心や敵対心を持たれることを想定している人は少ないように思えます。ある程度の個性を先に示しておいて、自分は部外者であることを伝えると、敵になり得ません。
本流や一般層ではなく、アングラやサブカルの域にいることをうまい具合に利用すると、相手のライバル視からサクッと逸れることができます。
特徴8、貰ってばかりいる
持ちつ持たれつのバランスが崩れると、対抗心を持たれやすい
そこまで凄いとは思えないし、スキルも微妙で、性格も微妙で、でも、甘えるのだけは上手くて、与えてもらうことで自分を成り立たせているような人は、相手から敵対されます。
貰ってばかりいる人でも、貰った分を与えたり、貰ったものに対してひたむきに向き合ってさらなる努力をしたり、貰ったことに対して自分を律したりしている人は、敵対視されにくくなります。
しかし、貰ったことに胡坐をかいている人は、周囲の人からは嫌われていきますし、「アイツだけには負けたくない」と思われるでしょう。
特徴9、遠慮し過ぎている
相手を伺い過ぎると、対抗心を持たれやすい
相手への親切の意味で、遠慮をしている人も多いかもしれません。しかし、遠慮というのは、「本音を隠す」ことを意味します。
自分が本音を開示すると、相手も本音を開示したくなります。これは「自己開示の返報性」と呼ばれています。
遠慮というのは、仲間意識を育てる際に、「本音の開示を拒否する」というメッセージを与えてしまう可能性がります。つまり、遠慮することによって、「あなたは仲間ではありません!」と伝えているのです。
そのため、遠慮のし過ぎは対抗心や敵対心に繋がりやすくなります。インタビュー、デートの誘い、営業など、あらゆるコミュニケーションにおいて、遠慮がちというのは、敵対視を作る要因となります。
特徴10、自己評価と第三者評価が乖離している
分からずやの人間は、対抗心を持たれやすい
自己評価をあまりにも高く見積もっていると、周囲の人は「相手に現実を分からせてやりたい!」と感じる可能性が出てきます。
その結果、敵対的な態度や行動を取られてしまいます。
自己評価と第三者評価の乖離に、可愛げがある場合は、「イタいけど、なんか憎めないヤツだな」というゾーンに集束するでしょう。
自己評価と第三者評価が乖離によって、相手を不快にさせているからこそ、相手が対抗してくるのです。
最後に:対抗心を持たれる経験は貴重である
対抗心を持たれやすい人は、見えてない自分とどんどん向き合おう
自分を客観視することができれば、過ごしていくコミュニティの中で、適切な自分をカスタマイズできるわけです。敵を作りやすいということは、素直には可愛がってもらえないという意味です。
素直に可愛がってもらえないのは、自分自身が考えている自己イメージと、他人が自分に持っている自己イメージが乖離し過ぎて、「コイツはある種痛い」と思われているし、「いくら言ったところで、どうせ本当の自分が見えるわけない」とったようなことを思われるからです。
相手がきちんと考えて本質的に接しているのに、当の本人は自分の本質が分かっていないので、相手のコミュニケーションを知らず知らずの間に否定しちゃうんです。不意打ちに否定された相手は、味方意識が次第に薄れ、コミュニケーションの度に敵対心を募らせていくのです。
だから、普段から自分と向き合いましょう。自分を様々な視点で捉えていきましょう。実は自分が思っている自分は周りが思っている自分とは違うかもしれないという視点に立っていきましょう。
すると、共感性の深い、持ちつ持たれつができるパートナーシップに優れた、多くの人を短時間で味方に付ける人になるでしょう。
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