やめられないSNS・ネット依存の仕組み・原因・対処法
本記事の目次
- 1 「なぜ、SNS・ネット依存に染まったのか?」の原因・理由
- 2 せっかくのストレス対処法を汚染するSNSやネット
- 3 やめられないSNSやネット依存症の元凶はスマホのしくみにある
- 4 依存症のどの依存も脳的には同じだからこそ、SNSやネットがやめられない
- 5 スマホやSNSの依存症によって、リアルの報酬に反応しなくなる
- 6 依存症をもたらす報酬系は、行為に期待するだけで刺激される
- 7 根本的な原因はSNSやネットではない
- 8 SNSやネットをしない方がカッコイイという認知が依存症を防いでくれる
- 9 依存症、依存が酷くなっている人に激しく禁止をしてはいけない
- 10 オススメのSNSやネット依存の対処法・対策
- 11 最後に:アミノ酸サプリメントで微調整
「なぜ、SNS・ネット依存に染まったのか?」の原因・理由
SNSやネットに依存してしまう人の原因は、
強いストレスが生じた際の対処法にSNSやネットを選択して、報酬系が強く刺激され、それが繰り返し続くことになるから
です。原因はストレスなので、ストレスを遠ざけるか、ストレス耐性を高めるか、ストレスの対処法を増やすしかありません。
SNS・ネット依存がやめられない人は、ストレス対処法がSNSやネットのみになりがちです。ストレスが発生した時に対処することはコーピングと言われます。「なぜ、そのコーピングをするに至ったのか?」、その視点を掘り下げることで、物や行為への依存症の原因を見極めることができるのです。
せっかくのストレス対処法を汚染するSNSやネット
ストレスの対処法で、せっかく「旅行」や「趣味」を持っているのに、
旅行中の様子をSNSにアップしたり、趣味での姿をスマホに収めようとし過ぎたせいで、純粋なストレス対処法がむしろストレスを増大させている
という現象を起こしている人は、SNSやネットがやめられなくなります。あらゆるストレス対処法に、SNSやスマホを自分から混ざり込ませています。
SNSによる双方向的なやり取りでの自己存在、いいね!やコメントで得られる自己承認、ネットサーフィンで他者比較することによる自己確認などの欲求に駆られるのです。
それは悪い事ではありません。昔から人は自分を満たすために、物や事で紛らわしたり、のめり込んだりしていました。
ただし、仕事で紛らわしたり、読書にのめり込んだり、きちんと昇華させることで、より社会へのパフォーマンスを高め、社会的に成果を出し、自尊心を高めてきたのです。SNSやネットへの傾倒が次のステージを高めてくれないことも、さらにストレスをため、でも、SNSやネットしかコーピングを持っていないと、「もっと!もっと!」と依存症のようになっていくのです。
やめられないSNSやネット依存症の元凶はスマホのしくみにある
スマホはクロス・アディクションを呼び込むツールとしては、とても優れています。クロス・アディクションとは、2つ以上の依存症を同時に抱えることです。
スマホ1台あれば、ネット依存症とゲーム依存症、ゲーム依存症とSNS依存症、SNS依存症からイヤホン依存症、依存症を転々とできる
クロス・アディクションの典型的な特徴として挙げられるのは、1つの依存症を治そうとして、別のストレス対処法(コーピング)を見つけ、そのストレス対処法にも依存してしまうというものです。
スマホの画面と接するだけで、ネット、SNS、ゲーム、アプリ、音楽、動画、ポルノあらゆる依存対象を同時に手にすることになります。つまり、スマホはその作りから、非常に人を依存的にしやすいモノだと言えます。
依存症のどの依存も脳的には同じだからこそ、SNSやネットがやめられない
依存症、どの依存でも脳に与える影響は同じです。
脳内にある報酬系を活性化させ、結果的にドーパミン濃度の急上昇を招き、高揚感をもたらす
ノーベル賞受賞者を多数輩出しているロンドンのインペリアル・カレッジとハンマースミス病院の研究者たちは、8任の男性ボランティアに50分間のゲームを行った際のドーパミンを計測したところ、
ドーパミンの脳出芽約2倍増加し、覚せい剤(アンフェタミン0.2mg/kg静脈注射)の約2.3倍と変わらない
という実験結果になっています。
スマホやSNSの依存症によって、リアルの報酬に反応しなくなる
30分ほど横になっているだけで、様々な方向からの脳の画像を撮影する「機能的MRI」では、健常な青年と比べて、インターネット依存の青年の脳は、社会的な報酬や金銭的な報酬にさえ、あまり反応しなくなるという結果も出ています。
つまり、ネットを続けることが損得よりも優先され、リアルの報酬でワクワクすることがなくなってくる
実は本人もスマホやネットで「明確に何かを得たい」という欲求から、「ただただスマホやネットに触れていたい」という行為そのものの依存へ変わっていくということです。
依存症をもたらす報酬系は、行為に期待するだけで刺激される
スマホやネットがハマるとやめられなくなるのは、スマホやネットには可能性が溢れすぎているという点があります。
報酬系は報酬を得られる時に働くだけではなく、報酬を期待し行動している時に活性化する
SNSには世界中の人が溢れていて、見尽くすことのできない情報が溢れているし、ゲーム、アプリ、音楽、動画も無限と言えるほどに発掘が可能です。
スマホがあれば、スマホによる報酬を期待しただけでも、報酬系は活性化されるのです。
特に若者は、まだまだ人生経験が浅く、ネットやSNSで得られる世界が刺激的になるのは言うまでもありません。ネットやSNSの期待が常にこみ上げるだけで、報酬系は活性化されていきます。これがスマホやネットがやめられなくさせていくわけです。
根本的な原因はSNSやネットではない
冒頭でも述べましたが、ストレス対処法として選んだSNSやネットが、どんどんは激しくなるのは、ストレスがあって、それに対処し続けなければならず、SNSやネットで対処し続けるからです。
だから、根本的な原因はそのストレスにあるわけです。
<依存症への懸け橋となるストレス>
・家庭が心のホームなってない
・コミュニティや人間関係に恵まれていない
・自尊心が高められていない
・なりたい自分になれない焦りがある
・成功体験を得る機会に恵まれていない
・共感してくれる相手がいない
・自己効力感が低い
・異性からモテたいのにモテない
・仕事がブラック過ぎて辛い
・仕事で避けられないパワハラがある
・人生を主体的に楽しめない性格
もうありとあらゆることがあるわけです。1つの根本的な原因がズドンと強く依存症へ背中を押している可能性もありますし、2つ、3つの原因が複合的に組み合わさっている可能性もあります。
SNSやネットをしない方がカッコイイという認知が依存症を防いでくれる
認知とは「外界にある対象を知覚することで、解釈や判断を行う過程」です。分かりやすく言えば、「反射的価値観」とも呼ぶことができます。
SNSやネットは、リアルな人間関係に恵まれていたり、現実を充実感満載で忙しくなっていたり、社会的な報酬(成功)を手にしていたりすれば、自然に遠ざかるものです。
もちろん、周りの憧れの人やタレントや芸能人がSNSやネットで駆使しているかもしれません。
しかし、彼らも私生活を含めた総合的な人生では、幸福感を得られていないからこそ、ネットやSNSで相手からの承認されることを叫び続けている
もちろん、プロモーションとしてほぼ無理やりやらされているかもしれませんが、それでも、半分仕事で承認欲求を満たしているのです。
だから、SNSやネットにハマっていない状態は鬼カッコイイ、自分が安定していることを示す何よりの証拠
と思って下さい。やらない方が本当にカッコイイんです。コミュニティや人間関係上やる必要性もある場合は、タマにやっちゃうぐらいで、友人とのバランスを取っていく感じでいいと思います。
これは1つの認知の提示ですが、「自分が反射的に常識だと思い込んでいる価値観をどんどん疑ってみる」ということをじっくり行ってみて下さい。すると、依存を意図的に回避してしまいたくなるような認知を作り上げることができます。
依存症、依存が酷くなっている人に激しく禁止をしてはいけない
依存が進んでいる場合は、強い禁止は絶対にダメです。禁止をすることが、依存している相手の自己否定感さらに募らせて、依存症へさらに逃げてしまうループになるからです。
依存の対象(ストレス対処)が原因ではなく、依存の対処に至った何かがそこには絶対にある
それが禁止している当人の人間関係だったりすることもあるわけです。家庭での接し方が変わったり、自分を受け入れてくれるコミュニティを見つけたりするだけで、一発で良くなることもあるわけです。
オススメのSNSやネット依存の対処法・対策
個人差がありますが、「良く動いて、良く癒して、良く食べて、良く寝る」これが一番の解決法と感じています。
すっきりと眠りつにけることを起点に行動を組み立てると依存症解決が見えてくる
結局すっきり寝れたら、依存物に手の出しようがないんで、依存しません。毎日すっきり寝れたら、そのままその生活が続きます。愛すことが出来るコミュニティを持つ、コミュニティに参加する事も大切ですが、セルフケア、一人を楽しめるように断捨離することも大切です。
<オススメの依存症対策>
1、運動する
2、銭湯に行く
3、飯を食べる
4、すぐ寝る
これは超オススメです。毎日運動して、銭湯に行って、上手い飯食べて、すぐ寝れたら、それはベストです。逆に、綺麗ごとを抜きに、「そんな生活は無理だ!」となるから、何かに依存する生活がスタートしてしまうわけです。
だから、金掛けてでも、キャンプみたいな期間を設けて、上記の生活をすれば、「親に支えてもらっていると思い込んでいた子供が自転車にきちんと乗れている」みたいな感じで依存症が消えていくのです。
最後に:アミノ酸サプリメントで微調整
依存症関連の本で興味深かったのがアディクション治療で著名なマーリーンおよびデビッド・ミラーの『クリーンにしらふで生きるために: 脳内神経生理学に基づく依存脳回復のための自然療法』という本です。
この中でオススメされていたのが「アミノ酸サプリメント」です。自分が持っている腸からの吸収率で成果に個人差が出るようですが、アミノ酸サプリメントについての言及を聞いたことがない方は、絶対に試してみる価値があると思います。
あと、点滴なら個人差が出ずにアミノ酸をしっかり吸収できるみたいです。アミノ酸点滴についても視野に入れてみて下さい、ご紹介した本は、アメリカの本独特の比喩的言い回しが盛り沢山で、本質を遠回りした内容も多いのですが、読んでみる価値はあると思います。
ぜひ、今回の記事が何かしらの参考になればと思います。
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