成金の特徴:胡散臭いフェロモンはなぜ漂うのか?
世は資本主義社会。資本の一つであるお金があるに越したことはありません。余裕を持って自分の理想的なライフスタイルを過ごせるほどの稼ぎは誰しもが欲しいと考えるでしょう。
しかし、多くの人は「成金」と聞くと良い印象を持たないようです。憧れを抱かないようです。成金が築き上げた資産に少々の羨望を抱きながらも、成金サイドの「お金がある生活アピール」に憧れたフリをして付き合ってあげている人も多いように感じます。
そして、今回は「成金はいつも成金している」「どんな成金もなぜ同じようにうざいのか?」といったような成金の特徴を徹底的にひも解いていきます。
女性の中で「清楚系」と「ギャル系」では、出しているフェロモン(オーラ)が明らかに違いますよね。この現象が「稼ぐ人」の中でも起こっているわけです。
個人経営者である私は、様々な経営者仲間から「経営者どうしの集まりがあって、みんなに紹介したいから、良かったら来てくれない?」とお誘いを貰いますが、その先の世界は「知らない国への海外旅行」のようなものです。経営者コミュニティによって、あまりにも価値観の差が激しいことを幾度となく痛感しています。
それでは、成金のギラギラでギンギンでさりげなくはないがめつい世界へ一緒に飛び込んでいきましょう。
本記事の目次
成金とお金のコンプレックス
成金はお金を最も権威的にとらえる
成金は「お金」にコンプレックスを持っています。「複合」を意味するコンプレックスは、「ある事象」と「感情」が複合することを意味します。
つまり、成金は「お金」の事柄と「自分の感情」がしばしば結びつくのです。
例えば、今まで生きてきた環境で「お金が過剰に欠乏していた」事柄によって、トラウマが生まれると、コンプレックスは根深く残り続けます。もしくは、「お金を散財した」事柄によって、他の事柄よりも圧倒的に高揚感が得られると、お金への執着は深くなります。
お金の事柄によって、感情がしばしば揺れるので、自分の視点や判断基準がお金をベースに形成されていきます。この世の最も権威的なものとして、お金を絶対視していくわけです。
成金がブランド物を露骨に飾る理由
成金の誇示を分かりやすく周囲に伝えたいから
成金と言えば、露骨なブランドファッションです。なぜ、あの露骨さを止められないのか、露骨なブランド品を着飾ることを優先してしまうのかというと、成金にとっては「お金が一番ファッショナブル」だからです。
性別や世代を問わず好かれたいのであれば、清潔感・スタイリングを意識した、シンプルでスタイリッシュなファッションをすればいいのですが、成金にとっては、そりゃじゃあダメなのです。
彼らの自尊心の由来は「自分がお金を持っていること」なので、他人に真っ先に伝えたいのは「自分がお金を持っていること」なのです。
だから、真っ先に自分自身をプレゼンテーションする第一印象となるファッションをブランド品でこれでもかというくらいに固めたいわけです。
成金の見た目が下品な理由
そもそもお金に清潔感がないから
成金の見た目が下品で胡散臭いのは、そもそもお金に「清廉性」や「清潔感」がないからです。その人に出会った瞬間に感じ取れる要素が「お金」しかないと、私たちは心地よい感覚を覚えないのです。
例えば、私は久保田利伸が札束を抱えてステージに登場しても、下品には感じません。それは、彼が絶対的なアーティストであることを事前に認知し、感じているからです。
成金を見る側と成金側でオーラが心理的なコンフリクト(軋轢)を起こしています。成金を見る側は「お金の情報を必要としていない」にも関わらず、成金側は「俺(アタシ)がお金を持っていること分かってね!」と情報を大胆に味付けしています。結果、オーラが下品に映ります。
お金に清潔感がないのは、直接的なお金にはバックグラウンドを感じられないからです。お金だけを直接見せられても、私たちは、その背景を知ることはできません。見た目で与えられる情報は多くあっても、見た目で伝えられない情報も多くあります。
もしかすると、すごく真っ当なビジネスで、紳士かつ真摯に稼いでいるとしても、過剰なブランドファッションのように、お金で固めすぎると、本来の自分らしい背景や雰囲気すらも影を潜めてしまうのです。
成金の有名人
成金は非常にテレビ的である
お金を軸にあらゆる生活がインパクトに溢れるので、成金は非常に「テレビ映え」します。さらに、成金は自己顕示欲が強いため、「テレビ乗り」も非常に良いです。成金の有名人としては、以下の方々を挙げることができるでしょう。
<成金の有名人>
・与沢翼
・三崎優太
・ヒカル
・紀州のドンファン
私たち受け手側が「この人の人生はお金の依存度が非常に大きいな」と感じたら、その有名人は成金と考えても良いかもしれません。また、私たちが視聴している時点では成金でも、後々は精神的に大きく成熟していく可能性もあります。
成金とは金持ちへの通過儀礼
成金はお金を最も権威的にとらえる
成金は、いきなり大量のお金を手にして、不器用に扱っている状態と表現することもできます。小さな頃から大金と寄り添う生活に慣れている大富豪からすれば、大金は騒ぐほどのものではないわけです。
成金とは「不慣れなお金持ちの状況と必死に格闘している人」なのです。金に溺れることなく、泳ぎ切れば、心身が健康的で好感度の高いお金持ちへと成り上がることができるでしょう。
お金持ちの試用期間みたいなものです。
成金の末路・没落・転落
成金破滅のバットエンド
成金を通過儀礼にしてステップアップできる人もいれば、成金から墜ちていく人もいます。衝撃的な成金の末路は以下の5つを挙げることができます。
末路1:海外逃亡
国内で生活することが息苦しくなり、海外へ逃亡します。お金を絶対視する成金からすれば、日本と比べて物価や税金などの経済環境がお得で、成金は海外のほうがお金とイチャイチャできる感じるのもあるでしょう。もちろん、ポジティブな理由で海外へ移住する人もいます。
末路2:集団訴訟
コンテンツやサービスが劣悪な詐欺商売をしている成金がよく迎える末路です。ただし、経済的にも精神的にも成金にあまりダメージを与えることができず、集団訴訟を起こす側が疲弊していくケースが少なくありません。
末路3:反社会的勢力ブランドの構築
確固たるダークサイドなブランドを構築し、一生ダークサイドな人間として生きていく末路です。インターネット社会では、悪質な成金の痕跡は一生残り続けます。知り合いの知り合いには、自分のビジネスネームの下の名前を、息子の名前にしている反社成金がいますが、これって息子が将来フルネームで検索された際に、親の悪行がズラッと表示されてダメージにならないかなと思ったことがあります。
末路4:元の生活に戻れない
お金を失った自分を受け入れることができずに、質素な生活にストレスや嫌悪感を抱くようになり、昔楽しめていたことが楽しめなくなる末路です。「一時的な成金」が、まるで覚せい剤のように感じますよね。
レア末路5:脱税逮捕
スーパーレアケースとして、税務署からもターゲットにされ、逮捕される末路があります。税理士事務所センチュリーパートナーズは「税理士事務所を長く経営していても、逮捕されるような案件、起訴されるような案件にそうそう出会うことがない」と述べています。もしも、ニュースで脱税逮捕を見掛けたら、それは相当悪質だと言えるでしょう。
成金と大富豪の違い
経済面と精神面のスケールが圧倒的に違う
成金と大富豪の違いで言えば、経済面と精神面の圧倒的な違いです。大富豪はその人が生きている間ばかりか、数世代は安泰なほどの資産を持っているように感じます。いわゆる経済圏が自分によって成り立ち、しかし、自分が浮かずとも稼ぐことができます。
大富豪は精神面の成熟も圧倒的です。お金主導で近寄ってくる人への対処に慣れ、自分自身はお金に拘らず、自分のことも相手のことも相対的に捉えようとします。とはいえ、成熟した大富豪のようなお金持ちにめったに会うことができません。成金のほうが、外をうろちょろしているイメージがあります。
自分がこれまでに会った一番健全な経営者は、自分がよく通る場所にオフィスを出しているのですが、まったく知りませんでした。出会ったのは東京の展示会で自分が出展しているときです。仕事を頂き、オフィスに行くまで、そのかたを平社員だと思ってました。中州にもまったく行かず、福岡で交流会に行くこともせず、日々のパフォーマンスに気を使っていました。また、聞く力に非常に優れていました。
成金も大富豪も、そうでない人も、資本主義の下では、お金から目を背けることはできません。しかし、大富豪や精神的に余裕のあるお金持ちほど、「お金と自分との距離感」を相手にさらさずに、自分で消化しているように感じます。
成金の子供って大丈夫なの?
親がお金で解決すると子供が成金化する
子育てには絶対的に「心を通わせたい」ところです。心にも資産があり、心が大事である、心が満たされることに、お金が過剰である必要はない。このことを教育できるかどうかは非常に大切です。大富豪の場合、お金のコンプレックスがないため、家族との会話に「お金と感情が結びつく話題」が登場しづらいのが子供には健全だと言えます。
親は「社会人」としてしっかりしているのに、親の役割としては不足すれば、子供は成金化します。例えば、女優三田佳子は、息子が10代の頃からお小遣いを月50万円渡し、20代になっても月70万円を渡していたと報じられています。息子は40歳手前でも自ら親にお小遣いを要求するようになりました。
お嬢様と成金の違い
お金という尺度を超えて、お嬢様生活が自分に馴染んでいるので、私たちからすれば「爆弾発言」「天然発言」のようなことが数多く聞けるはずです。ただ、お嬢様に悪気はありません。
例えば、お嬢様が家に遊びに来たとしましょう。「〇〇くんの家のテレビってこれ?こんな小さいテレビってあるんだ!」と言ったとしても、お嬢様は決して馬鹿にしているわけじゃありません。お嬢様も大人になって、様々な一般尺度を理解する機会を増やすことで、相手へのコミュ力を覚えていくでしょう。
お嬢様は、「裕福」という惑星から、地上に降り立ってきて、たまたま時を一緒に過ごしてるくらいに思って接するくらいで良いでしょう。
いっぽう、成金系セレブ女子は、金で比べ合うのがとても大好きです。「ママ友の集まりで旦那の年収を聞いてくる」みたいな成金女性は実際に存在します。金で張り合ってくる女性には「旦那は今年は1000億円とか言ってたかな!来年は1兆円ぐらい稼いでるかも!」と冗談でクリンチしましょう。
成金って性格悪いの?
どんな成金も誰かにとってのヒーローである
性格の良い成金も、性格の悪い成金も存在します。すげぇ性格良くても、ビジネスでは詐欺みたいなことしている人もいます。車に乗ると性格が変わる人がいるように、お金が関わってくると性格が悪いほうへ変わる人もいます。
前述した「成金とコンプレックス」の関係から分かるように、成金は「お金」の事柄と「自分の感情」がしばしば結びつくのです。
しかし、悪党成金も、100%の人間から嫌われているのではなく、自分が賞賛されるコミュニティを何かしら持っています。どんなに邪悪な成金でも誰かにとってはヒーロー(ヒロイン)になっているのです。マーケットとはそういうものなんです。
最後に:一番の無敵は「普通」である
普通で安定していることの力強さを認知しよう
以上、今回は「成金」を心理的側面を中心に掘り下げてきました。お金は尺度が具体的ですよね。自尊心が低いところから一気に駆け上がると、お金を尺度に周囲と自分を比べたがるのも理解できます。精神安定剤としてのお金は手軽なんです。
ただし、お金で比べ出すと、「じゃあ、ビル・ゲイツより稼いでるんですか?」って話ですよね。
普段から人と比べずに、自分のことを楽しんだり、周囲をハッピーにしている人って、これが一番最強だと思います。自分の唯一性を認め、唯一の存在である自分にひたむきになってるってかなりかっこいいです。お金を稼いだら、自分の強みを生かしながらも、致命的な弱点克服に向き合うことで、突き抜けながらもバランスのある好感度の高いお金持ちへ育っていくはずです。
私自身も、お金に囚われないライフスタイルのために、日々、心・技・体のパフォーマンスを高める努力をしていきたいと思います。
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