適当な人が自然に好かれる理由を心理学・脳科学から解説!
適当な人、語感的にはテキトーな人の中には、自らの「適当ぶり」をフルに活用し、周囲の人よりも圧倒的な結果を引き寄せるタイプが存在します。
適当であることの恩恵は、心理学や脳科学の視点を含めた、あらゆる点から、非常にパワフルなものであることが分かっています。
そこで、今回は「適当な人のロジックを知りたい」「適当力を取り入れてさらに好かれる存在になりたい」「適当の本質を理解して仕事で成果を出したい」といった方々のために、適当な人を本質的に解説していきます。
本記事の目次
適当な人の意味
意味:テキトーに適当する人のこと
まず、適当な人の「適当」の意味を理解していきましょう。辞書的な「適当」は、「ある性質・状態・要求などに、ちょうど良く合うこと。ふさわしいこと、度合がちょうど良いこと」となっています。
一方、世間一般な「適当」は「テキトー」であり、「いい加減、ユルい、力を抜いている」と解釈されています。
辞書的意味と一般的解釈の両方をミックスさせたのが、適当な人の持つ本当の能力です。適当な人は、その場やその人に合わせた「テキトーぶり」を調整し、その場やその人にとって「ちょうど良い」という印象に仕立てあげているのです。
適当な人がモテる心理学的理由
適当なところが好きのは「自己開示」が促されるから
感情や行為には「返報性」というのが付きまといます。一番有名なのが「好意の返報性」と呼ばれるもので、相手から「好意の行為」を示されると、こちらも相手に「好意の行為」をお返ししたくなる性質です。
私たちが相手を「テキトー」だと思った時点で、私たちはその相手にも「テキトー」になることができます。「テキトーの返報性」です。お互いがお互いを「テキトーでいい」と認知すると、まず、お互いの警戒心が外れます。恋愛や交渉で「警戒心を解除する」というのは、一番先に行うべき行為です。
お互いが「テキトーでいい」と思っていると、ぶっちゃけトークも踏み込みやすくなります。「どうなってもいい」「どうでもいい」という関係性が、会話の層を深くするわけです。
すると、お互いの「自己開示」が促進されます。本音を開示しし合う確率が増えるわけです。普段過ごす人よりも、適当なあなたに「自己開示してしまっている」という状況が起こります。
適当な人へ自己開示をすればするほど、「本音をさらけ出す」ことにおいて、周囲の人よりも存在感が「特別」になります。要は、適当な人を「特別視」しちゃうんです。この感情の揺れが「好意の根源」となり、確率的に適当な人は、好意を引き寄せます。
適当な人が面白い脳科学的理由
ワーキングメモリがフルに活用できるから
適当な人は、細かいことをスルーします。なので、脳が煩雑な状況に追いやられません。結果、コミュニケーションの判断力やアイデア力の源となる「ワーキングメモリー」をフルに活用することができます。
ワーキングメモリは、長期記憶の中から必要な情報を引き出す場所であり、状況に合わせて長期記憶の情報をカスタマイズする役割をします。つまり、既存の力を「アドリブ」で発揮させる脳の部位です。
ワーキングメモリは、ストレス・悩み事・ネガティブ感情を抱いてるだけでもパフォーマンスを大きく下げる特徴があります。
テキトーであることは、ワーキングメモリを最適化するハックだったのです。テキトーさにおける「縛られない会話力」は、「ワーキングメモリに縛られない会話力」なのです。「別にどうでもいい」と程よく自暴自棄であると、私たちはクリエイティブになることができます。これが適当な人が面白いとされる理由です。
適当な人は仕事できるの真実
適当な人は報酬が高い仕事ほど向いている
適当な人は、クリエイティブ能力やコミュニケーション能力が重要視される仕事に向いています。クリエイティブ・ディレクターなんて適職だと言えるでしょう。スキルが曖昧とされるものほど、乗り切る力があるため、報酬の高い仕事ほどうまくこなせるのが適当な人の特徴です。
逆に、事務、経理、校閲、検査など、細やかさの連続性や安定感を求める仕事には不向きです。適当な人は、曖昧なラインで自分にオッケーを出しがちです。テキトーなのでミスも増え、ほどよく煩雑な思考が同じことを繰り返す意欲を下げてしまいます。マニュアルできっちり決められているような作業は向かないわけです。
適当な人が会社員時代に「ミスばっかり」だったのに、独立起業して「上司の何倍も稼ぐ」ということが起こるのはこのためです。適当な人は起業人体質と言えるでしょう。
適当な人は、比較的給与が低いとされる仕事を苦手とし、給与が高い仕事をかなり得意としますから、職種の選定を自身の才能に合わせたいところです。
適当な人はしれっと好かれる
適当な人はハードルの低さを生かしている
適当で好かれる人の初期の評価は決して高くありません。「雑だなー、粗いなー」といった印象からスタートします。適当な人は「気が付けば」好かれていたり、「いつの間にか」心を許していたりするわけです。
初期の評価があまり高くないことを、本来持っている魅力や能力が多ければ多いほど、「ギャップ」を作ります。
ギャップとは「魅力の鮮度」のことです。ギャップのある人がモテるのは、新たな魅力が応酬するからです。新たな魅力とは過去との差異でもあります。好意へ結びつくギャップとは「あなたの素晴らしさをずっと新鮮に感じられる」という状況を作ることです。適当な人はギャップ作りに長けているわけです。
魅力の鮮度を理解してもらうには、「相手に警戒心を抱かれていない」「相手の自己開示を促している」の2つを行っている必要があります。前述した心理学的に適当な人が好かれる理由の部分から、適当な人がこの2つを達成しやすいことが分かります。
適当な人はしれっと好かれるステップを無意識的に踏むことができているため、多くの人に好かれやすくなるわけです。
適当な人は羨ましい存在なのか?
適当な人は細やかな人を羨ましく思う
適当な人が全員得をしているわけではありません。「適当さ」を生かす技術があってこそ、適当な人は輝きを放ちます。適当で苦しんでいる人も多いものです。これは細やかな人にも言えることでしょう。
適当な人は明確なスキルを相手に認知させたときに、「適当ぶり」が周囲から許容されやすくなります。つまり、適当な人は専門家に向いています。しかし、前述した事務、経理、校閲などの一般職では苦しむことが少なくないでしょう。
適当さを存分に発揮するために自分の強みを作るのか、適当さを弱点と捉え克服するのか、どちらを選択しても、より素敵な自分になっていくでしょう。
適当なワタシの仕事術
細やかさを商品力にそもそもしない
正直、私は、デザイナーとしても、ライターとしても、クリエイターとしても、かなり適当です。ミスが多いし、締め切りも度々遅れますし、返信スピードにもかなりムラがあります。この点は、仕事を貰う前にクライアントさんには毎回話して納得して頂いてます。
自分の長所は「コスパ抜群のクオリティ」です。「このクオリティをこの価格でやってくれるなんて有難い!」といった具合のサービスを提供できることにあります。完成するものは確実に良いが、その岐路が「相当テキトー」だということです。
スポットのミスを少なくすることに時間を奪われるよりも、全体的なクオリティを突き詰める時間を重視しています。
自分の仕事の方針に納得してくれるクライアントさんへは、安心して積極的なクリエイティブのアウトプットが可能になるため、結果的には喜んで頂いてます。
Webサイトの制作では、顧客とのヒアリングはほとんど世間話で、いきなり完成品作って一発オッケー、即納品みたいなことも多く、一般的な制作会社ではあり得えないと思います。世間話から本質的な価値観を見抜くことができる強み、そして、世間話から自己開示を促しパートナーシップを深めるスキルは、他のクリエイターよりもかなり力強いと自負しています。デザインの仕事だから、デザインの話をする、っていう次元ではにノウハウを持っているわけです。
もしかすると、「真の適当力」とは、自分勝手でいられるスキルやマインドを寄せ集め、磨き続けることにあるのかもしれません。
最後に:適当な人は周りに生かされている
適当な人が生存できるのは皆さんのおかげ
適当な人が「周囲から好かれる」「仕事ができる」といった理由を含め、適当な人について掘り下げて解説してきました。
適当な人の魅力が際立つのは、細やかな人のおかげです。マニュアル通りに実践することに慣れ過ぎてしまった人たちのおかげで、適当な人のクリエイティブに経済価値が生まれるわけです。
多様性があるからこそ、多様なニーズが生まれ、多様な人が生きることができます。これは適当な人に限った話ではありませんよね。
細やかさと適当さを兼ね備え、臨機応変に対応できる人は、かなりの社会的な実績や地位を打ち立てているかもしれません。もしくは、家庭や日常的に過ごすコミュニティで愛の溢れる生活を送っていると思います。
自分にないものを見つめ、自分が取りれられる要素を見出していくことは、大きな自己成長に繋がります。適当な人に出会ったら、その適当ぶりに細やかに付き合ってみると、自分の新しい本質を知る機会に繋がってくるでしょう。
適当な人の人生に幸あれ!
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