
変わるってしんどいですよね。変わりたいけど、なかなか変われずに日々悶々としている人もいるかもしれません。
しかしながら、変われないのは、決して自分だけのせいではありません。あらゆる要素が絡まって「自分が変われないだけ」なのです。おそらく、常に自分を100%変えることができた人は一人もいないでしょう。超がつくほどの成功者でも、何かしら変化に失敗しているわけです。
「変わりたいのに変われない」を繰り返しながらも、「変わり続けることができる」、これが大事なんです
そこで、今回は、変わりたいのに変われない人が、なるべく自分に変化・変革を起こせるような手法や考え方を解説していきたいと思います。
本記事の目次
変わりたいのに変われない理由
理由1:「環境」が成し遂げたい変化とマッチしていないから
変わりたいのに変われない場合、環境のせいにしてしまってオッケーです。環境とは常に自分にぴったりくっついています。
環境は絶えず人に触れ続け、性格や行動体質に大きな変化を与えています。自分の性格や行動体質はいわば、環境のせいなんです。
理由2:「ストレス」対処が間に合っていないから
ストレスコーピング(ストレス対処)が上手くいっていないと、変化自体が煩わしく、かなりハードルの高い出来事に感じていまいます。
変わりたいのに変われないのなら、まずは自分のストレスを分析し、確実にストレスを減らしていくことで、より自分に変革を起こしやすくなるケースもあります。
理由3:「自助努力」に依存しているから
きちんと変化できる人は、セルフコントロール能力が高いように思えますよね。確かにセルフコントロール能力が高くて、したい変化を実現できる人もいます。
しかし、ズボラでも、なりたい自分に変貌できる人は、「自助努力」の負担を減らす努力をしています。短期間ダイエットのRIZAP(ライザップ)なんてまさにそうですよね。自助努力に依存せずに、「自分が勝手に努力してしまう仕組み」にシフトチェンジしています。
理由4:「導線」をイメージできていないから
変わりたいのに変われない人は、「点」を繋げて「線」をイメージする想像力(創造力)が低い傾向にあります。これは、単に脳の思考の問題ではなく、スキルをたくさん身に付けたり、経験を増やすことでも大きく変わります。
スキルや経験があるほど、ある「点」を感じた際に、「ってことは、こうしたら、ああなるやん!」とひらめくようになるからです。
点を点に繋ぐ導線を描けない人は、1つの点にコミットする意味や意欲を見出せません。点からさらに上昇的な点へ繋がる期待こそが、「報酬期待」になるのです。変化に対して、報酬期待をイメージできれば、やる気の源であるドーパミンを分泌することができます。
理由5:「指針」を策定できていない
自分で自分に変化を起こすって、かなり曖昧で自由が託されています。曖昧さと自由さは、脳が嫌いな二大要素とも言えます。曖昧で自由過ぎると、明確な報酬期待を描けないので、モチベーションも高まりません。
自分の行動の仕方や物事の捉え方に明確な「指針」を持つ必要があるのです。指針とはカラオケやボーリングで自分が勝手に盛り上がるような状況を作り出すものです。だって、ボーリングって玉投げてるだけですよね。それなのに友達と盛り上がったりするのは、「ボーリングはこうやって楽しむんだ!」という指針が自分の潜在意識の中にきちんとあるからです。
指針がないと、計画が具体的でも、ミッションが明確でも、自分を鼓舞できずに、変われなくなってしまいます。
変わりたくても変われない人の特徴
特徴1:小さくつまみ食いする
もちろん、「現状を維持しながら、小さく刻んで変わっていく」というタイプで成功を収める人もいます。
しかし、「変わりたいけど変われない」という時点で、心身共に変わるための小さな行動は無意識的な範囲を含めて、割とやっていたりするんです。それで変われないからこそ、大きな変化を一気に与えて、自分を走らせることが大事になります。
特徴2:大きく逸れるきっかけがない
小さくつまみ食いをすることで、訪れるのが、「大きく反れる」ことへの恐怖です。現状を一時的にきっぱり見放すことは、「その瞬間は失敗した感覚」に見舞われるかもしれません。大きくジャンプする前に大きく体を沈ませるようなもので、その沈んだ勢いが、羽ばたきの距離を生みます。
人生の大掃除は、本来はもっとポジティブに捉えるべきです。この恐怖に打ち勝てなくても、素直で居続ければ、自然と他人が大きなシフトを与えて、それに乗っかり、変わることができるというケースも非常に多いものです。
特徴3:頑固で素直に情報を受け止めない
変われる人というのは、変われる度量があるのです。例えば、「他人が言っても変わる度量」がない人は、自分の心が変わりたいと思ってもなかなか変われません。心に余裕のある先輩や凄い実績のある先駆者は、頑固な人に対して「この人は言っても変わる度量がないから言わずにいよう」といった行動を取ります。
逆に素直な人は、そのまま真っすぐ受け止め、自分に活かそうとします。その姿勢によって、努力体質の成功者たちは「良きアドバイスを送ってあげたい」という思いになります。素直な人は自己改善体質と良い人からの変革を受けやすい体質にあるから、きちんと変わることができる傾向にあります。
もちろん、素直さに加え、広い視野と深い思慮があれば、よりベストです。
変われないのは甘えか?
いいえ、甘えではありません
変われないことは甘えではありません。既に本記事で述べたように、変われないという個性や行動体質は、環境が作り出しているのです。
変われないことの原因を「甘え」という視点で切り取ると、自己否定感が募り、自己効力感が低くなって、ますます新しいことが億劫になります。
ただし、詰めが甘いがある
甘えるのは悪くありませんが、「詰めが甘い」と、完全に変わる方向へシフトできずに、今までの自分に引き戻される可能性が高くなります。
ちょっとした詰めの甘さが、何度トライしても、変わるゾーンへ足を踏み入れても、変わらないゾーンへ引き返してしまう行動体質を作ってしまうのです。
変われない人がきちんと変わる方法
方法1:大掃除する
人が変わることは、「大掃除」に似ています。なかなかできそうじゃないけど、いざ、季節のタイミングで背中を押してやってみると、部屋が大きく変わり、心もすごく健やかになる。
人間が変わること自体は簡単です。それは「大掃除」をすればの話です。つまり、極端に変えてみるということです。すべてを極端にするのです。
ただし、注意点があります。極端な行動を取ることに注視し、極端な成果を求めないということです。プロセスを極端にし、プロセスを極端にできればできたほど、成功だと認知するようにしてみて下さい。
人間関係も、恋愛も、就職も、転職も、独立も、企業も、夢も、性格も、「大きな分断」でやる気とセンスがふんだんに着火され、結果、大きく変わった世界を手に入れるようになります。
方法2:大局する
世の中のスケールを壮大に捉えることで、自分自身のちっぽけさを身に沁み込ませることができます。すると、自分が変わろうが変わらまいが、どうでもいいと、いい意味で自暴自棄になることができます。どうでもいいと割り切れば、変わらないことも、変わることも同等に捉えられるのです。
ここで、ぜひ、紹介したい文章があります。時事通信の「海底下の岩石に微生物密集 「腸内」並み、火星にも?東大など」という記事がYahoo!ニュースに上がっていたんですが、ヤフコメ民さんの考え方が秀逸だったんです。
普通に考えてたった1秒で地球を7週半もする、とてつもない速さの光速ですら観測可能な宇宙の果てまで160億年もかかる。地球なんて広大な砂漠の1粒より小さく広大な海の水の1適よりも小さい訳でだな。そんな人知を超越する宇宙の中で都合良く地球だけに生命体が存在する方が寧ろ不自然だろ。普通に考えれば宇宙人はむしろ居なければおかしい。
kak***** |Yahoo!ニュース
「地球なんて広大な砂漠の1粒より小さく広大な海の水の1適よりも小さい」、この考え方は非常に好きです。人間一人なんて、宇宙からすれば、どうでもいいと強く思えるコメントです。
こう考えると、「どうせ、自分なんて死ぬんだし、どうなろうと一緒だし、もう与えらた時間、変わる事なんて、たいしたことじゃない!」と強気になれませんか?
自分が変われないと感じた時は、「世界を大きく捉える」ような映像や文章に触れてみると、変化のための行動が起こしやすくなり、実際に変わることができるようになります。
方法3:大抜擢する
自分に大きく介入する人を抜擢すると、より自分が確実に変わることができます。マンツーマンレッスンやマンツーマンプログラムは、指導内容よりも「介入度」に価値があるわけです。
システムやツールよりも、人を大抜擢するべきです。それは、相手とのつながりが深くなれば、相手に認めてもらうことが報酬期待として成立し、モチベーションが高まるからです。
変わりたい自己像と、相手の依頼を結び付けるのも良いです。自分で自分のために行動するのではなく、人から様々な依頼を受け、それを自己成長・自己変革のきっかけにするわけです。
方法4:アウトプットスキルを高める
変わりたいのに変われない人は、インプットで納得し切ってしまう癖が強い傾向にあります。また、アウトプットスキルが低いと、行動の出力に負担が掛かるため、変化が億劫になります。
文章を書くスキル、カウンセリングやコーチングのスキル、デザインスキル、動画編集スキル、美容スキル、料理を作るスキル、もう何でもいいんですが、アウトプットスキルを磨いていくと、自然に変化を自分に促せるようになります。
自己実現にまったく関係のないアウトプットスキルでも構いません。アウトプットスキルを何かしら磨くことが大事なのです。
方法5:身体運動を増やす
身体運動が増えれば、自然にやる気が高まります。身体運動がやる気の源となるドーパミンの分泌を促すことは、既に多くの研究者が解き明かしていますが、ここでは、精神科病院に上級医師として勤務するアンダース・ハンセンの引用をご紹介します。
身体に与える負荷が大きいほど、ドーパミンの分泌量も増えるようだ。そのため、ドーパミンの量を増やすには、ウォーキングよりも、ランニングのほうが適している。(中略)
ドーパミンは、運動の時間が長くなるにつれて増えていくからだ。
脳は、徐々にドーパミンの量を増やしていくと考えられる。
そのため、トラックを回る回数を増やせば増やすほど、報酬としてドーパミンがたっぷり放出される。また、ドーパミンには幸福感をもたらす効果もあるため、運動を終えるたびに心地よい気分になる。すると、集中力が高まるのだ。
アンダース・ハンセン(2018)『一流の頭脳』,p.117,サンマーク出版
身体負荷を高めることに慣れていない人は、「運動を習慣化する」という変化が億劫になるでしょう。その際は、参加者全員で同じ運動をするスタジオワークアウトのあるスポーツジムに通うことなどから始めてみるといいかもしれません。
身体運動に億劫さがくなくなればなくなるほど、自己実現に対する変化も促せるようになります。
変われない人の恋愛は極端過ぎる
恋愛1:相手に流され過ぎるタイプ
恋愛はある意味、依存性を持っているといます。「持ちつ持たれつ」の良い関係でも、何かしら持たれているのであれば、それは微量な依存と言えます。だからこそ、恋愛はセルフコントロールが難しく、変わりたくても変われない人が続出します。
恋愛で変われない人は、まず、相手によく流されます。恋愛はコミュニティが2人の中で繰り広げられる出来事ですよね。なので、相手に流され過ぎるタイプが怖いのは、完全に監禁状態が如く、その中に依存的になり、周囲も本質を除くことがないので、なかなか変わるタイミングすら得られないこともあります。
恋愛2:自分が頑固過ぎるタイプ
自分が頑固過ぎるタイプは、相手を減点法で見ます。それは、自分の尺度が揺るがないからです。だから、めちゃくちゃモテません。恋愛でどんな異性にもモテることの最大の可能性は、「相手の尺度を理解し、相手の尺度に沿って、なおかつ、相手の尺度に合わせることを自分が凄く楽しむこと」になります。頑固はモテる本質と逆行しているため、非モテ体質になるわけです。
最後に:変われない要素を減らせば、確実に変われる
「変われない自分」から自然に「変わってしまう自分」へ
以上、変わりたいのに変われない人の処方箋的内容をお届けしてきました。変わりたいのに変われない人ほど、「変わる」ことを神格化しがちです。
変われないのは、環境のせいであり、ストレスを減らせていないせいだったり、自助努力に依存しているせいだったり、点を線にする想像力がなかったり、指針を作っていなかったり、もはや、あなたの性格が問題ではないんです。
本記事の視点を持つだけでも、あなた「変わる」ことへのフットワークがずいぶん軽くなるはずです。ぜひ、何度も読んで、潜在意識レベルで刷り込んで頂ければと思います。
すると、なかなか変われなかった自分が、「気づけば、いつもなんとなくいい方向へ変化できている」という自分に生まれ変わります。
変われなかった時こそ「チャンス」と認知しよう
変われなくてもいいんですよ。人生毎日生きているだけで丸儲けです。そして、変われなかった時は、あなたがよりあなたを知るチャンスです。変われなかった時ほど、自分に注目しましょう。そして、「変われなかった」というヒントを与えてくれた自分を褒めてあげて下さい。
まったく解決できないような病苦を持っておらずに、健康で生きているのであれば、それはそれは大きなチャンスです。ぜひ、なりたい自分へどんどん変わっていきましょう。
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2020年4月7日
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