
ビジネスシーンでは度々出てくる天気の話題。この天気の話題をサクッと掘り下げる力があれば、人間関係が打開されやすくなります。つまり、心の扉を開き、より深い部分に到達できます。
だからこそ、天気の話題を舐めてはいけません。マジです。
話題に困ったとき、お互いの情報がゼロのとき、天気という話題をよく使うことが、これからも避けて通れないと思います。天気トークが今後の関係をさらに深めるための展開を生むやり取りになってくれれば、好意を得られるスピードは格段に高まります。
そこで、今回は、天気に特化した「幅持たせのトーク術」をご紹介します。幅持たせのトーク術は、質素な話題に重厚感を持たせ、「なんだかこの人とはウマが合いそう」と潜在的に思わせるテクニックです。1つの話題を1ターンで終わらせずに、何ターンも掘り下げることで、会話が合うような感覚を刷り込ませる効果があります。
「天気でこれだけ喋れたんだから、他の内容もどんどん語り合えそう!」と半無意識的に思わせることができるので、関係が深まるイメージはできるかと思います。天気は会話の最も初めに振りかざすことが多い話題なので、スタート時点で「幅持たせ」に成功すれば、他の人よりも打ち解けるスピードは格段にアップします。
それではさっそくスタートしましょう!
本記事の目次
天気の話題で打ち解ける「幅もたせのトーク術」とは

天気を起点に情報の分野を横展開させるトーク術
例えば、「最近熱くなってきましたね」と一言だけ伝えると、その後の会話は墜落していきますよね。会話としてかなり不自然な流れや空気感を作ってしまいます。
なぜなら、「最近熱くなってきましたね」とだけ言われた相手に今後の会話の展開を背負わせているからです。「最近熱くなってきましたね」とだけ言われた相手は、「そうですね…」とだけ言えば、会話は終わりますよね。
天気ネタを一言で伝えることは、あなたから会話を投げておきながら、会話の展開は相手任せることであり、居心地の悪さを相手に増長させることになります。
そこで登場するのが幅持たせのトーク術です。幅持たせのトーク術とは、天気の話題を起点に、連想ゲーム的に「天気ではない分野の情報を具体的に出していく」テクニックです。
もうこれって支離滅裂でもいいんです、「最近熱い」→「ただ、やる気のほうもホットになる!」→「そういえば、自分は今筋トレに熱中している!」→「っていうか、●●さんって、今熱中しているものってあったりしますか?」という感じでも構わないんです。
天気という分野から逸脱し、自分の具体的な情報を開示し、さらには相手への質問をする、この流れがベストです。自分の情報を開示すれば、相手の警戒心を減らすことができるからです。
情報に幅を持たせることで、相手に隙を与えることができます。基本的に情報が増えれば増えるほど、警戒心や緊張感を解くことができます。初対面で「よく喋るなぁーコイツ」とウザがられたとしても、後々により深い自己開示と、魅力の刷り込みを行えば、恋愛でも仕事でも好意は無理なく回収できます。
天気の話題トーク例

例1:「最近暑くなってきましたね」を改善
「最近暑くなってきて、正直、会社行くだけで汗かきますよね。あっ、そういえば、真夏に入っても、菊池さんって、服装はそんな感じなんですか?」
典型的な話題の幅持たせです。天気からファッションに変わっています。天気は天気自体がまったく独立の分野として存在するわけではありません。ファッションも、マラソンも、メンタルも、価値観も、何でも天気は関連していますよね。幅を持たせるアイデアは無限にあるのです。
例2:「今日いい天気ですね。」を改善
「今日いい天気ですね!いや、ぶっちゃけこんな晴れてると、外で運動思いっきりして、銭湯行って、腹ペコで飯食って、すっきり寝る!みたいなことがしたくなりますね。自分が10年以上運動部だったんで、昼に頭だけ疲れるデスクワークってのが未だに慣れないです。そういえば、石原さんって部活とか運動とかは何かされてましたか?」
良い天気である話題を、「過ごしたい一日」にすり替えていますよね。自分語りが長めですが、これくらい自分の具体的な情報を出すぐらいで構いません。最後にきちんと相手を主役に立てた質問をしましょう。
例3:「あいにくの雨ですね…」を改善
「あいにくの雨ですね…傘さしても意外と濡れるし、帰ったら今日はぐったりですよ!でも、部屋で雨のしんみりとした音を聞くと、なんかほどよく切ない感じになって、その時間って好きなんですよね!あまり共感されないんですけど(笑)。近藤さんとか、冬の雨の日の夜とか、「うわぁーなんか切ないなー」って感傷的になることぶっちゃけありませんか?」
「はぁ?」って思う感じの内容ですよね。相手は最初は「なんか変なこと言うやつだなー」と思っていても、こういう質問がジャブのように効いてきます。気付けば、相手は「でも、なんか本音で話しやすいよなー」と評価がプラスであることを顕在化させます。
例4:「先月春真っ盛りでしたね」を改善
「先月春真っ盛りでしたね!桜満開だったのに、自分なんて家で一人酒ですよ!伊藤さんはザ・充実感あふれるお花見会に引っ張りだこだったでしょ!?」
天気の話題に「自分なんて」と自虐を入れて、その自虐との対比としてのキラキラ存在に相手を持ってくるトークパターンですね。
例5:「明日天気崩れるらしいですよ」を改善
「明日天気崩れるらしいですよ。自分明日仕事めっちゃハードなんですよ。晴れた日でもぐったりして帰る気なくなるのに、明日はつらくなりそうですね。てか、高橋さんって、自分みたいに仕事しんどいなーって思うときないんですか?仕事に真摯な雰囲気ありますが、そんな高橋さんでも正直しんどいなって思ったことありますよね?」
サクッと相手のネガティブな感情を探ってみるのも良いです。ネガティブな情報を素直に打ち明けさせると、それだけで関係が強固になります。今後、より深い話を引き出すことに繋がります。
よりディープな話を心地よく引き出せれば、相手は「自分の周囲の知人や友人に比べて<あなた>に打ち明けることが心地よい」という他人との差異を明確に感じます。まさに特別視を獲得していくのです。
天気トークのポイント

幅のある情報に感情を注ぐ
幅のある情報に感情を注ぐと、天気トークはより発展します。自分独自の習慣やクセや価値観を含めると、相手は感情を加えたリアクションができるようになります。
お互いの独自の習慣やクセや価値観が「共感に結び付けば、そのまま自己開示へ発展」させることができ、「共感できなければ、ツッコミやイジりへ発展」させることができます。
「いやーそれは理解できませんね!」なんていうのは、相手がきちんと本音を言うことにつながります。どう転んでも、会話は良い方向へ向かいます。ただし、初対面であまりにも嫌悪感を与えるアクの強い嗜癖をぶち込まないようにだけ気を付けて下さい。
天気トークは「時制」にも幅を持たせよう

時制を加えるだけで自然に会話が展開する
実際の会話では「今日」の天気が話題に上がることが多いと思いますが、時制を「今日」に絞らず、「先月」「先週」「昨日」「明日」「明後日」「来週」「来月」を加えても構いません。
「今日暑いですよね~明日も暑かったら週末まで体力持ちませんよねー。いや、佐々木さんは暑さに強そうですね。先週こんなに熱くなかったのになー。来週熱いんですかねー。来月ぐらいには暑さ落ち着いて欲しいです。というか、佐々木さんって、夏は海でマリンスポーツとかしてるタイプですか?」
もう天気でも話を伸ばしたい放題ですよね。現実的には1ターンで上記のようにぶち込みまくることはないと思いますが、時制を変えるだけで、話題に幅を持たせることができることがご理解頂けたかと思います。
最後に:天気トークは「話題を広げる」すべての基本

「たかが天気」を「されど天気」にする会話力を磨こう
今回は天気トークが1ターンで終わって、お互いが決まづくならず、むしろ、天気すらもトークを展開させていく「幅持たせのトーク術」について解説してきました。
「たかが天気」を「されど天気」にできるようなコミュニケーションができれば、天気以外の話題でさらに本音を掘り下げられるようになります。
天気トークはすべての基本です。ビジネスで結果を残してきた人ほど、小さなことの積み重ねが大きな結果を生むことをしっています。小さいことを大切にしたおかげで、一気にジャンアップすることも幾度となく経験しているでしょう。
こらからビジネスシーンで幾度となく交わすであろう天気トークの際は、ぜひ、「幅持たせのトーク術」を取り入れてみて下さい。
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