必見!「エッセイのネタ帳」面白いテーマの決め方・作り方
今回は「エッセイって何書けばいいんだ!」「ネタがねぇじゃねぇか!!」と悩んでいる方のために、エッセイのネタ帳になるような記事を作りました。
正直、この記事を見れば、エッセイのネタは思いつくはずです。また、「面白いエッセイとはこう書けばいいんだ!」と自分なりの路線を見出すことができるようになるでしょう。
エッセイはすべてをあなたに託しています。だからこそ、あなたが自由にリズミカルに文章をポンポンと掃き出し、想いをスムーズに乗せていくことが何よりのエッセイ冥利なんです。
本記事の目次
前置き:エッセイのネタ帳を作ろうと思った経緯
とある文章教室が生徒へエグいハードルを課した話
とある文章スクールでは、生徒へ「面白いエッセイを書いて下さい。当日は周囲の生徒が笑っているかまでチェックします」なんてお題を突きつけていることを耳に挟みました。「ハードルめっちゃ高っ!?」って思ったわけです。
エッセイは「超自由な小話」のようなものです。なので、「面白いエッセイを書け」という命題は、「超自由にすべらない小話をせよ!」と言ってるようなものです。
これって、「文章スクールの先生であるアンタですら、難しくない!?」という感じです。
教える側としては、課題を先に与えて、それに対して「ああだの」「こうだの」っていう授業は一番楽です。ぶっちゃけ、どんなライターでも、そのレベルの授業はできるもんです。
先にロジックを組み立てて、生徒が使えるような再現性にまで落とし込んで、教材にして、授業で詳述するってのが難しいわけですから。
ってことで、今回、私が、この記事で、「エッセイのネタを見つける方法」をロジックに落とし込みました。エッセイを書きたい人が、よりスピーディーにネタを見つけられるような素材をふんだんに詰め込んであります。
文章スクールの先生をあなたは簡単に超えられる
皆さんも「エッセイって何書けばいいんだ!」と悩む必要はありません。書きたいネタ、書けそうなネタ、想うところがあるネタを探して、あとは一目散に書き出せば、もうそこには価値があるわけです。そもそもエッセイの醍醐味は、枠にとらわれない「あなたらしさ」にあります。個性で散らかった「散文」こそが、エッセイの味わいでもあるわけです。
以下のネタ帳を参考にする際も、ぜひ、「あなたらしさ」を大切にして下さい。あなたのリズムと、あなたのエゴに少しの客観性と磨きを掛ければ、多くの人の好意的なリアクションが得られるエッセイになるはずです!
それでは面白いエッセイを書くための、ネタ探しへ行ってらっしゃい!
ネタ1:もしも●●が■■だったら
ポイント:妄想的展開は素人が一番書きやすい
<タイトル例>
・もしも、どこでもドアが使えたなら、絶対にやりたい最高の旅行について
・もしも、カレーが本当に飲み物認定され、ドリンクバーに並んだ日には
・もしも、100億円を1日で使い切らないと死刑になるとしたら、僕は…
・もしも、私に魔法が使えたなら、明日の職場で…
・もしも、長澤まさみが自暴自棄になって逆ナンしてきたら、俺はこう対処するだろう
まず、タイトルからして自分勝手でいいんですよ。皆さんも、日常や現実を度返しして貫きたい美学みたいなのってありませんか?妄想的展開はすごく執筆がサクサクと進むはずです。
自分が想ってなくても、「もしも●●が■■だったら」を先に作り、そこから面白く膨らませそうだったら、執筆してくのもありです。
ネタ2:A VS B
ポイント:対戦型にすれば、読み手の判断する楽しさを刺激できる
<タイトル例>
・バトル勃発!?レモンに唐揚げ掛ける派 VS 掛けない派の居酒屋での攻防
・屈さない私の末路は!?さとり嫁 VS バブル姑のバチバチな日々
・仕事の連絡が電話派とメール派とSNS派でカオスな件
・セーリグ VS パーリグ、30代主婦の目線から想うこと
・ハワイ VS セブ、女の恋の傷心旅行は断然、●●だった!
ある要素とある要素をとにかくバトルさせる、これだけです。比較対象を持つことで、書く側も書くべき内容が思い付きやすい利点があります。
ネタ3:A or B
ポイント:対戦型と同様のウィンドウショッピング効果を与えられる
<タイトル例>
・一生独身生活 or 12人家族生活、過ごすならどっち!?
・ゴスロリ or セーラー服、彼氏に言われたら着るのはどっち?
・生まれ変わるならアメリカ人とイタリア人どっちがいい?
・【究極】毎日上司と飲み会 or 毎日残業三時間、どっちを選びますか?
・いきなりやれって言われたら、「プロレス」と「F1」どっちする?
対戦型は、AとBの優劣が争点ですが、A or Bは、その違いのみ注目する視点で書いていきます。読み手は「どちらかを選ぼう」という意識を持ちます。これは、ウィンドウショッピングを楽しむのと一緒の原理です。
別にこのエッセイを読む強い目的はないけど、このエッセイを読みながら、比較や選別を楽しんでいる、そんな時間を提供することができます。
ネタ4:A と B と C
ポイント:リズミカルでアーティスティックな雰囲気を出せる
<タイトル例>
・嘘と恋と九段坂
・転職と淡い希望とぼっち飯
・涙と婚活疲れとビーフシチュー
・ブサイクな俺と童貞の友とイケメンのライバル
・クリスマスと小田急デパートと昭和が名残る男たち
いわゆる「部屋とYシャツと私」的なフレーズです。3つの名詞を並べると、意外にその人の独自の世界観がフワッと表出されて、読みたくなっちゃうんですよね。しかも、リズミカルなタイトルになりますし、なんとかくアーティスティックな雰囲気が出ますよね。
オシャレな雑誌とかのエッセイでは、この法則を使っているものは多いように感じます。ポイントは情景が少しでも思い浮かぶようにしたいところです。なので、3つのうち、1つは感情や人間味のあるワードを入れるのもアリだと思います。
ネタ5:Aになると、Bになっちゃう話
ポイント:「なんでこのケースだけこうなっちゃの?」という切り口にする
<タイトル例>
・超小食な旦那、お雑煮とカレーだけは1日10杯も食べる話
・我が子1歳、 ポケモン「ミュウツー」を見るときだけ、めっちゃ乱暴になる話
・とにかく飲み物は「缶」で飲みたがる弊社の男性社員たち
・ウチの中学生徒たちにトシちゃんのモノ真似だけが爆ウケする話
・ズボラなワタシの彼、キャッシュレスのポイ活時だけ異常な几帳面に生まれ変わる話
普段はAの状態なのに、あるケースの時だけは、真逆のBという状態になる、といったエッセイです。誰しもがレアケースはりますよね。
「お前、この時だけは、こうなるんかーい!」と分かりやすくツッコミどころを作ることができます。
ネタ6:こんな●●は嫌だ
ポイント:クスっとした笑いを誘えるフリップ芸的エッセイ
<タイトル例>
・こんなベテラン選手は嫌だ【プロ野球編】
・冷え性の俺が吠える!こんなウォシュレットは嫌だ!
・ホスト通い、育児放棄…こんな女優は演技が上手くてもね…
・なんじゃこれ…こんなフライドポテトは嫌だ!
・トホホ…こんな口説き方は嫌だ-30代勘違い男たちのアプローチ-
嫌なことへの共有は「あるある感」を読者が強く覚えれば、文章にかなりの愛着を持ってくれる可能性があります。箇条書き的に書いていくだけでもエッセイになっていきます。文字を連ねるだけで、味の出る散文ができる、まさにそれはエッセイの本性と言えるでしょう。
ネタ7:強いギャップを感じたこと
ポイント:ギャップという落差がインパクトを創出する
<タイトル例>
・私と彼の結婚式のギャップがキムタクとキムチオタクぐらい違う問題について
・ひたすらにデートに誘う上司が、微塵もセクハラ意識がない時の絶望とやら
・会社の飲み会は上司を敬うのではなく、上司を卑下する絶好の機会だ!
・「3年目の浮気ぐらい多めに見ろよ」がヒットチャートを鳴らしていた昭和って凄くない!?
・親友の嫁と姑のギャップが凄すぎた件について
ギャップとは落差です。落差は、「内容の起伏」を持たせてくれます。つまり、インパクトのあるエッセイが自然に完成しやすくなるのです。ギャップには以下のようなものを挙げることができます。
<ギャップの種類>
・世代間ギャップ
・性別間ギャップ
・職業別ギャップ
・役職別ギャップ
・価値観別ギャップ
・好みのギャップ
・健常者と障がい者のギャップ
・一般人と芸能人のギャップ
エッセイとしてよくあるのは「郷に入って郷に従った結果、大きなギャップに四苦八苦したエピソード」です。「ウケる!その価値観で、そこは入ったら、そりゃ苦労するよね!えっ、そんな苦労もしたのかよ、面白いわー!」と読み手が唸る文章が書けたら最高ですよね。
ネタ8:強い願望
ポイント:自然に想いが乗っかり、エッセイ感が強まる
<タイトル例>
・空港で全CAがポニーテールな世界線を見てみたい
・もう私、どんな食べ物にも明太子をぶっ掛けたいんです♪
・159cm男性が180cmに憧れて見つけた「本当に伸びる男」の世界
・シルバー世代だって仕事でゴールドに輝きたいって話
・まだキッズで消耗中!キンキキッズの「キッズ」をもう変えてあげたいんです!
やっぱり、願望ってエッセイ映えしますよね。あまりにも自分の嗜癖を全面に押し出すと気持ち悪い文章になるため、文書を書いた後の客観視が必要です。ある程度のウザくて個性的なラインにまとめて、読み手の読後感が心地良いものに仕立て上げていきましょう。
ネタ9:潜在的主張の代弁
ポイント:過小評価に目を向けるとエッセイのネタを多く掴める
<タイトル例>
・おい、音楽業界よ!玉置浩二さんを過小評価し過ぎじゃないか!?
・独身の俺震撼!ワンオペママの代わりに子どもを預かって、思い知るの巻
・奢られ慣れしてない「さとり世代」に、むやみに奢って失敗!まさに俺は驕(おご)っていた!
・少年隊『 仮面舞踏会』って全メロディーサビみたいな神曲なんですけど!
・いやいや、back numberの女々しい歌詞こそが、中学生の俺を呼び覚ますんだよ!
過小評価されているものにスポットを当て、他を批判することなく魅力を述べていくと、非常に読み心地良いエッセイになります。「そうそう!俺もそう思ってたんだよ!」という共感も得られやすいです。
ネタ10:無茶ぶり
ポイント:インパクトを作る最も分かりやすい手法の一つ
<タイトル例>
・初デートを敢えてのファミレス!?その結果、全俺が泣いた …
・超絶甘党の俺が、罰ゲームでココイチカレー10辛を食べた結果…
・デザインセンスゼロのワタシが町内会のチラシを頼まれた完徹奮闘記
・卵も上手に割れない私が、いきなり彼からアクアパッツァを頼まれた!?
・コミュ障の僕がナンパに挑戦!これはまさに「死闘」でした
Youtuberで言うところの「やってみた系」ですよね。敢えて苦手なこと、自分の傷ぎ口を広げることにチャレンジすることで、エピソードに可愛げも出てきます。
ネタ11:最高・最大・最強・最低
ポイント:振り切ったネタをエッセイにできる
<タイトル例>
・語ります!アタシ史上最低のデートを!
・私にとって最強の同期「ワタナベ君」は空気を読まない天才でした
・そこで繋がってるの!?私が食らった史上最悪の「三角関係」
・最大の衝撃!旦那が仕掛けたエイプリールフールがウザ過ぎた件
・【スーパー独断】一人酒で最強のつまみトップ10語らせて頂きます!
ベストとワーストをネタにする手法です。自分の独断でランキングを付ける、これはまさにエッセイにしかできない特権とも言えます。独断を楽しく語ることは、エッセイの役割である試論・小論を語ることでもあります。
ネタ12:自分の感情を報告する
ポイント:感情的なことは自然とエッセイになりやすい
<タイトル例>
・僕、もう怒っちゃいます(笑) in ブラック企業
・俺、もう泣いちゃいます!告白5連敗の夜の話
・私、もうタマラないんです!グランメゾン東京の沢村一樹さんに!
・アタシ、もうダメなんです…女子なのに競馬が好きすぎて…
・怒り心頭!ルノアール隣の席でネットワークビジネスの勧誘を聞いて
感情が揺れ動いたことを単に報告するだけで、かなりエッセイぽくなりますよね。
風見慎吾さんの『僕笑っちゃいます』的なことです。あの歌の歌詞をぜひ、一度見てみて下さい。曲に当て込んだ文章にも関わらず、すごいエッセイとしても面白いですよ。できれば、曲も聞いてみて下さい。
まだ、ガラケーすらない時代だということを念頭に入れると、心に染みると思います。
ネタ13:一般的な立場との逆行
ポイント:エピソードが際立ち、読みやすくなる
<タイトル例>
・先生に逆説教する小学五年生の教育論が熱すぎる!
・先輩を乱暴にこき使うウチの後輩が末恐ろしい
・父が子供よりも子供で、子供が急速に大人になっていく
・「お客様は神様」ではなく「ウチの店が神なんです!」というラーメン店での衝撃
・言葉を喋れない赤ちゃんから学んだコミュ術
普通とは逆のことが起こっているわけですから、話し手としては興味深いものになるのは言うまでもありません。また、実際に起こった出来事じゃなくても「逆」の視点で捉えてみたことをネタにするのも非常に良いです。
ネタ14:持論・自説
ポイント:論破を目指すよりネタ的であるほうがいい時もある
<タイトル例>
・35歳以上で金髪にしている男性ダンサー、誰一人オーダースーツ持ってない説
・トイレットペーパーは三角形のほうが恩恵有り過ぎる説
・非イケメン男子、恋愛相談役が女子を落とす一番の近道説
・不良に憧れる女性、ほぼほぼ共依存で不幸になる説
・レミオロメンの全盛期を知っているにわか、全員一度は「レミオメロン」というボケをかましてる説
なんとなーく説を持ち込んでみて、その説を自分が思い付いた理由をポップに語るだけでも、素晴らしいエッセイになりますよ。これって、思いっきり相手を論破できるような完璧な持論や自説である必要がありません。
だってネタですからね。ネタって分かるくらいのものを掘り下げたほうが、クリエイティブな印象になることが多いと感じます。悪ふざけで説を持ち出しちゃうくらいでちょうどいいと思います。
最後に:エッセイは「言葉の海」を自由に泳ぐ力を育てくれる
エッセイに一番求められるのは「あなたらしさ」
以上、エッセイのネタ帳をお届けしましたエッセイに一番求められるのは「あなたらしさ」ということです。自分で書いていて、自分が楽しくないエッセイは、もうエッセイじゃないんですよ。エッセイは自分勝手で良くって、むしろ、「あなたの自分勝手を見せて下さい」ってのがエッセイのお題でもあるんです。
で、お題はもう非日常でなくて、日常的なことでもいいんです。例えば、「ペン」というお題を自分に課したとして、エッセイは無限のネタがあります。
それではエッセイを頑張っていきましょう!
エッセイってライティングでいうと、今は食えない分野です。「エッセイを1ページ5万円で書いてください」みたいな案件は少ないです。
一方、「ランディングページのライティング1本10万円でお願いできますか?」ってのは、割と多いです。エッセイよりもテンプレ化できる分野なので、セールスレター(商品やサービスを売り込む文章)のほうがスキルを身に付けるのも簡単です。
とはいえ、エッセイを自由にアウトプットできるようになれば、どんなライティングも可能です。エッセイの登場人物を増やして、情景描写やストーリー展開を加えれば、もうそれは小説や脚本になります。
SEOライティングでも、エッセイの力があれば、「例え話」などを加えて、単なる解説文や説明文に味を出すことができます。ページの離脱率を減らし、滞在時間を増やすことにあります。
エッセイでは飯は食えなくても、エッセイの力で飯はガンガン食えます。
ぜひ、エッセイは本当に自由にやちゃって下さい。自分がライティングの講師なら、絶対にどんな文章も否定しません。エッセイはあなたそのものです。あなたはあたらしくていいんです。
今回の記事がエッセイを書きたい人、エッセイのネタを探している人のお力添えになれば、幸いです。
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2019年12月13日
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