
どんな趣味を話しても、相手との関係を深められたらどうですか?相手と趣味が合わなくても、話は広がって、自己開示につながれば、好意へ発展していきます。
趣味の話題ってコミュニケーションで避けて通れないですよね。趣味の本質は「その人の味わい」です。要は、趣味って、その人のアイデンティティが色濃く映しだれた物事なんです。
だから、趣味の話を深め合えれば、お互いの関係は発展します。他の人より、あなたとより深く話したくなるわけです。ビジネスでも、恋愛でも、関係構築が圧倒的にスピーディーになっていきます。
そこで今回は、「3WAYトラップ」という超絶使える会話テクニックを伝授します!この手法は「趣味」だけでなく、様々な話題でも応用できるので、ぜひ、マスターして、より多くの人に早く深く好かれていきましょう!
本記事の目次
3WAYトラップとは
ポイント:自分の趣味を語りながら「相手事化」する
「3WAYトラップ」は、(1)熱く語る、(2)相手事化、(3)興味の真偽を問う、の3つの会話を入れることで、趣味の内容に限らず、相手を自己開示するノウハウです。
3WAYトラップを使えば、自分の感情を開示したトークが相手の感情を開示するトークに見事にすり替わるので、気持ちよく相手の自己開示を発展させることができます。
以下、トーク例を挙げますが、ポイントを分かりやすくするために、会話を間延びさせています。1ターンで済ませていますが、会話の流れや相手によっては、2~3ターンを要する場合もあります。
(1)熱く語る、(2)相手事化、(3)興味の真偽を問う、の3つの流れが、数ターンで成立するケースもあることを意識して、読み進めて下さい。
3WAYトラップの「トーク例」
トーク例1:趣味がランニングの場合
<悪い例>
×「趣味はね、ランニングかな。」
よくある一言墜落パターンですね。せっかく相手が趣味を聞いてくれたのに、会話が1ターンで終わるため、相手自身もシャットアウトされたような気分になります。
<3WAYトラップ改善例>
〇「趣味はね、ランニング!好きな音楽聞いて、走るのがもう最高に楽しいんよね!一時間とか結構がっつり走ったりするわ!っていうか、里美ちゃんもスタミナありそうやね。あと、ランニングウエアとかも似合いそう。そういえば、この前、みんなで一緒に走って、そのままバーベキューとかしたけど、楽しかったよ!どう、里美ちゃんはランニングとか興味ある?」
どうでしょうか?会話に層が増しましたよね。まずは、自分の趣味を熱意を持ってがっつり話します。
これだけだとウザいんですが、その後に「里美ちゃんもスタミナありそうやね。あと、ランニングウエアとかも似合いそう。」と、自分の趣味の話題をベースに、焦点を相手にすり替えています。この瞬間、主役は相手になります。きちんと相手を立ててるわけです。
そして、最後に、相手に趣味の興味を尋ねていますよね。これって、別に「いやー、私、走るの嫌いなんだよねー」という返答でもいいんです。相手の価値観を引き出すことに意味があります。
少しでも本音を開示してくれると、以後の会話でより深い本音を自然に漏らしてくれる確率が高まるのです、
トーク例2:趣味がワインの場合
<悪い例>
×「最近はワインにハマってるかな。なんかワインって大人っぽくていいじゃん!美鈴ちゃんもワイン飲んだほうがいいよ!」
趣味の魅力が曖昧ですし、曖昧なまま趣味をレコメンドしているので、相手は反応に困りますよね。
<3WAYトラップ改善例>
〇「最近はワインにハマってるね!ワインってブドウを醗酵したブドウの飲み物だから、「うまいワインがあれば医者いらず」ってことわざがあって健康や美容にも良いって言われてるんだよね。例えばさ、美鈴ちゃんが誰か男性とご飯行ったとして、そのときに、美鈴ちゃんが飲みやすいワインとか料理に合いそうなワインを選んでくれて、すごく美味しかったら、うれしくない?そうなったらさ、さすがにワインに興味湧かない?」
ぶっちゃけ長い、とてもウザい!そして、相手ももしかしら、「話長いなー」って思うかもしれません。ただし、この手法、最終的に仲良くなるんですよ。なので、改善例はワザと話下手な冗長気味にしてみました。
相手事化で便利なのが、「もしも…」「例えば…」といったように、あるケースを仮定・想定することです。この例の場合、「例えばさ、美鈴ちゃんが誰か男性とご飯行ったとして…」というのが、仮定・想定です。
このトークを皮切りに、今まで男性からしてもらった最高のデート、最悪のデート、そして、理想の恋愛や恋人など、より自己開示性の高い話題に展開していくことができます。
トーク例3:趣味がカラオケの場合
<悪い例>
×「カラオケにはよく行きます。俺、昭和歌謡ばっかり歌ってますねー。隆志さんもカラオケよく行くんですかー」
いたってベーシックな話し方ですね。自分が答えたことを相手にも聞くだけの会話の場合、会話の盛り上がりは、相手の温度感に委ねられます。
自分で会話を盛り上がるためには、以下のように改善しましょう。
<3WAYトラップ改善例>
〇「カラオケにはよく行くますね!とは言っても、大学時代によく聞いた曲を熱唱しまくってストレス解消って感じです!一緒に行ったみんなの歌聞くのも好きなんで、隆志さんもぜひ、今度、一緒に大熱唱して下さい。2010年のヒットメドレーとかをいきなり入れて、みんなで回して歌うのとか意外と盛り上がるんですよ。知ってない曲回ってきたらどうしようっていうハラハラ感でいいんですよー!隆志さん歌上手そうだし、歌うときにキャラが変わったら、それはそれで面白いですし。っていうか、隆志さんは、カラオケ好きだったりしますか?」
最終的な質問は、「隆志さんは、カラオケ好きだったりしますか?」というスーパー平凡な返しになっていますが、それまでに、「カラオケにおける隆志さん像」をいろいろ入れ込んでますよね。
だからこそ、相手は平凡な質問でも、「思い当たるフシ」があるわけで、会話の返報性が高くなるのです。
トーク例4:趣味が旅行の場合
<悪い例>
×「やっぱり、旅行は好きですね。最近は京都にハマってますね!佐々木さんもアクティブそうだから、結構旅行行ってそうですね!」
別に悪いわけじゃありません。むしろ、上記の例でも十分です。「佐々木さんもアクティブそう」という会話で、きちんと「相手事化」しているからです。
これって趣味の会話のポイントで、会話の中に「〇〇さんって、●●そう」とうワードを入れるだけでも、以後の会話の盛り上がりがだいぶ良くなっていきます。
<3WAYトラップ改善例>
〇「やっぱり、旅行は好きですね!一人旅から友達と旅行まで全部好きです!最近だと京都に行きましたよ!人の旅行組み立てるのも好きですね!佐々木さんだったら、アクティブそうだから、北海道のコアな場所回るのとか合いそうですね!っていうか、佐々木さんって旅行とか好きですか?それとも、意外と、出不精だったりします?(笑)」
相手の価値観にフォーカスすると、本音を開示できる確率が高まります。なので、旅行から、「出不精」に話題をすり替えています。ライフスタイルを話題にすれば、相手が自自分のスタイルを主張してくれる可能性が高くなります。
トーク例5:趣味が旅行の場合
<悪い例>
×「今は体鍛えてジムで筋トレですね!正直、トレーニングめっちゃしんどいですけどね!しかも、プロテインとかウエアとか意外とお金掛かりますしね。でも、今めっちゃ筋トレ流行ってますからね!清水さんも筋トレやってないんですか?」
見事に自分事化のみで終わっていますよね。好きな趣味ほど、自分の想いが強くなるため。反射的に自分の喋りたいことがどんどん出てくる可能性があります。
好きな趣味の話ほど、冷静に相手事化を意識しましょう。
<3WAYトラップ改善例>
〇「今は体鍛えてジムで筋トレですね!仕事がデスクワークなんで、結構ストレスか解消になるんですよ!結構面白いマシンがいっぱいあって、清水さんとかストイックそうだから、ハマること間違いなしですよ!というか、清水さんって運動神経抜群でしょ?雰囲気的には(笑)!?実は自分は、ジム以外にも、バスケとかバレーとかのスポーツサークルにも行ってるんですが、そういうスポーツ興味あったりします?」
このトークのポインは、「多くの矢を投げて、アタリを探している」ことです。相手の清水さんが「運動できるタイプですよね?」「運動好きそうですよね?」「バスケ」「バレー」など、いろんな矢を投げています。
すると、清水さんは「あっ、俺、最近NBAを観ててバスケにハマってる!」とか「バレーなら俺中学の時はやってたよー」と、アタリが出る確率が高まります。
1つの趣味の話から、煩雑にいろんな情報をリズムよく出しながら相手事化して質問を投げ掛ければ、自然に会話が弾んでいく確率はかなり高まっていくのです。
3WAYトラップのおさらい
目的は趣味をダシに「本音」を引き出すこと
趣味のマシンガントークによって、まず、自分が開示する情報を多くする効果があります。自分が先に多く情報を開示することで、相手も情報を多く開示しやすくなる、これは自己開示の基本です。
次に、自分が語った趣味を「もしも、相手がその趣味をしたら…」という相手事化を行い、趣味を土台に話題の中心を相手へ移します。最後に興味を問うことで、相手の感情をより本音で引き出すことができます。本当に興味がないのなら、「まったく興味がない!」と本音で言ってもらったほうが、その後の関係は良好になります。
目的は趣味を肯定されることではありません。趣味トークで本音を少しでも引き出し、その後にさらに深い本音を引き出す関係を作って、好意や成約へのステップを徐々に上がっていくことにあります。
趣味の伏線回収トーク
趣味を伏線にして、相手を誘えるようになろう
趣味トークは、関係発展の伏線になります。例えば、自分の趣味が「カフェ巡り」だとして、相手事化で、「最近おいしいスイーツとか食べたいとかある?」と尋ねたとします。そして、相手が「うん!甘いものとかめっちゃ好き!」と答えたとします。
このやり取りがあれば、帰り際に「そういえば、今日話してた感じでなんだけど、美奈ちゃんが好きそうなオススメのカフェがあってさ、今度一緒に行かない?」と誘うことに必然性が出るわけです。誘われた側も自然な印象を受けるんです。
3WAYトラップのような手法で、趣味趣向を確認しておくと、「相手がしたいこと」「相手がしてほしいこと」が明確に浮き彫りになります。その内容を共有してるからこそ、「お誘い」が自然になるんです。
<伏線回収トーク例1>
「じゃあさ、今度、さっき好きって言ってたカフェ巡り一緒にしようよ!車出すからさ。」
<伏線回収トーク例2>
「じゃあさ、今度、さっきやってみたいってゴルフ一緒にしようよ!まずは、打ちっぱなしで教えてあげるからさ!」
<伏線回収トーク例3>
「じゃあさ、今度、さっき言ってたオススメの美味しい魚料理食べれる居酒屋行きましょ!飲みじゃなくても、ランチもうまいんで、昼でも大丈夫ですよ!」
伏線回収トーク例4
「じゃあさ、今度、さっき言ってたドライブコース一緒に行ってみない?晴れた日とかマジで気持ちいいよ!それに、綾香ちゃんが好きそうなカフェをちょうどコースの途中にあるし!」
これは何も目新しいテクニックではないと思います。伏線を作ることで、誘いは自然になっていきます。特に、グルメ・カフェ・お酒・料理・ドライブ・旅行・カメラ・スポーツ・ファッション・美容の趣味は伏線を作りやすいです。
最後に:何気ない趣味の会話を広く深く多く展開できるようになろう
趣味の会話がうまい人は、すべての人間関係がうまくいく
3WAYトラップは趣味以外の話題でも簡単に応用することができます。(1)熱く語る、(2)相手事化、(3)興味の真偽を問う、この流れは、自己開示トークの1つの型と思ってもらってかまいません
「(1)熱く語る」ことは自分の本音を開示することで、「(2)相手事化」は話題の主役を相手に移行させることで、「(3)興味の真偽を問う」ということは、相手の感情を開示させることになります。
3WAYトラップは、相手事化すれば、自分がどんなことも熱く語って良いという前提に立てるので、トークの自由度がかなり高まります。逆を言えば、相手事化して、相手へ質問する流れを組むことができれば、相手は「私もきちんと私の主軸の話をしている」という気分を保てるので、あなたが好きな話をしても、ぜんぜん嫌味を持たれなくなります。
たわいもない話題から、相手の本音を深く掘り下げることができれば、他人よりもあなたが選ばれることが多くなります。なぜなら、相手は、普段過ごしている人たちよりも、あなたに心を許していることを明確に感じるようになるからです。
趣味の会話がうまい人は、すべての人間関係がうまくいきます。プライベートでもビジネスでもとても使えるトークテクニックなので、ぜひ、積極的に活用してみて下さい。
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